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死んだ動物の体の中で起こっていたこと の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2024/09/14

人間を対象とした病理学や法医学の世界は本で読むことも多いが、この本は動物を専門とする病理獣医師の本で、さまざまな動物の遺体にまつわるエピソードが読める点が面白い。文体も平易ながら読み応えがあり、病理獣医師の仕事ぶりには好奇心をくすぐられる。小学生から社会人までオススメ出来る本だと...

人間を対象とした病理学や法医学の世界は本で読むことも多いが、この本は動物を専門とする病理獣医師の本で、さまざまな動物の遺体にまつわるエピソードが読める点が面白い。文体も平易ながら読み応えがあり、病理獣医師の仕事ぶりには好奇心をくすぐられる。小学生から社会人までオススメ出来る本だと思う。 犬猫だけでなく、エキゾチックアニマルの話も盛りだくさん。自分はエキゾチックアニマルを飼育しているのだが、そういった非主流派の動物についても分け隔てなく紙面が割かれていることに嬉しさを感じた。

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2024/08/31

いままで知らなかった動物の死に関わるお仕事の話が知れて、興味深い内容でした。 動物を飼う責任、愛情だけでは育てられない、 とても大切で、当たり前だけど、 難しいことがたくさん書かれてました。 うちも猫2匹飼っていて、 本当にたくさん考えさせられました。 これからも大切にしていき...

いままで知らなかった動物の死に関わるお仕事の話が知れて、興味深い内容でした。 動物を飼う責任、愛情だけでは育てられない、 とても大切で、当たり前だけど、 難しいことがたくさん書かれてました。 うちも猫2匹飼っていて、 本当にたくさん考えさせられました。 これからも大切にしていきたいです。

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2024/08/30

獣医病理医という職業があることも、その意味も、初めて知った、小さい頃から犬がいる環境で育ってきた自分でも、まだまだきっと知っておかなきゃいけないことがあるんだなと思った、そしてSNSで流れてくる動物たちに対する自分の見方もこれから変わっていくんだろうなと、ありがとうございます。初...

獣医病理医という職業があることも、その意味も、初めて知った、小さい頃から犬がいる環境で育ってきた自分でも、まだまだきっと知っておかなきゃいけないことがあるんだなと思った、そしてSNSで流れてくる動物たちに対する自分の見方もこれから変わっていくんだろうなと、ありがとうございます。初めて聞く専門的な言葉が多いけれど、分かりやすく言い換えていたり、読みやすかった、ペットを飼ってる人、飼いたい人はもちろんだけど、子供から全ての人にオススメしたい。

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2024/08/05

獣医病理医という分野があることすら知らなかった。 動物に関わる職業を希望する若者などにお勧めしたいと感じた。 我が家で亡くなった小さな家族の事を思い出しながら読んだ。 言葉で伝えられない全ての動物たちが、健やかに過ごせる様にと思いました。

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2024/07/19

とても好きな本だ。動物が生きていたときの痕跡を、その遺体が持っている。確かに動物の「死」を真摯にまなざすものは日本語のものだとかなり少なく、それに違和感があった。死というイベントを動物たちにどのように意味づけ、ひとはどう受け止めていくべきか、淡々としつつ、とてもあたたかくまじめな...

とても好きな本だ。動物が生きていたときの痕跡を、その遺体が持っている。確かに動物の「死」を真摯にまなざすものは日本語のものだとかなり少なく、それに違和感があった。死というイベントを動物たちにどのように意味づけ、ひとはどう受け止めていくべきか、淡々としつつ、とてもあたたかくまじめな心で著している。動物を愛する人皆に知ってほしい、著者の活動でもある。

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2024/07/16

臨床獣医師として出会った遺体(動物)を通して見えてくる現代社会。 動物園や水族館などからの依頼で解剖する遺体もあれば、大切なペットの死因が知りたいと依頼されることもあるという。自分の大切なペットは苦しんだのだろうか…。人間社会の犠牲になったとも言える動物たちについて考えさせられる...

臨床獣医師として出会った遺体(動物)を通して見えてくる現代社会。 動物園や水族館などからの依頼で解剖する遺体もあれば、大切なペットの死因が知りたいと依頼されることもあるという。自分の大切なペットは苦しんだのだろうか…。人間社会の犠牲になったとも言える動物たちについて考えさせられる。 最後に取り上げられている学習塾の生徒たちのケースは、すごいなぁと思った。

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2024/06/24

著者は獣医病理医。病理医は、試料を顕微鏡で観察して病気を診断したり、遺体を病理解剖して死因を調べたりするお医者さんのこと。著者の場合は、その対象がヒトではなく、動物全般である。 前著(『獣医病理学者が語る動物のからだと病気』)をおもしろく読んだので、近著も読んでみた。 ペンギン...

著者は獣医病理医。病理医は、試料を顕微鏡で観察して病気を診断したり、遺体を病理解剖して死因を調べたりするお医者さんのこと。著者の場合は、その対象がヒトではなく、動物全般である。 前著(『獣医病理学者が語る動物のからだと病気』)をおもしろく読んだので、近著も読んでみた。 ペンギンの胃癌。 アフリカゾウの解剖。 リスザルの連続死。 正体不明の謎の死体。 エピソードの数々は、獣医病理医の著者にとっては「日常」なのだろうが、読者にとっては聞いたこともないようなびっくりする話も多い。 普通の人はアフリカゾウの解剖を見ることはないだろうが、へぇ珍しい、楽しそう、では済まないすさまじさである。 また、物言えぬ動物の診断はヒトにも増して難しい。一見、ありふれた病気だったとしても、思い込みから結論を出すのは病理医としってはあるまじきこと。慎重に判断し、検査を行い、仮説を確かめる。このあたりはちょっとしたミステリのようでもある。その結果、さらなる連続死を抑えられたと思われるケースもある。 著者に病理診断を頼む依頼人の多くは、動物病院や動物園・水族館などの臨床獣医師なのだが、飼い主が自身のペットの病理解剖を頼む例も少しずつ増えてきている。 かわいがっていたあの子はどうして死んでしまったんだろう。自分が何か悪いことをしてしまったのだろうか。 そんな切実な思いが透けて見える。 よかれと思ってしていたことが、実はペットの寿命を縮めていたことが判明することもあるのだが、著者はそれを飼い主にきちんと伝えることをモットーにしている。そうした積み重ねが不幸な動物を救う一助になると信じて。 昨今、変わった動物、いわゆる珍獣(エキゾチックアニマル)を飼う人も増えているが、なかなか難しい問題も多い。彼らがペットになってこなかったのは、それなりの理由があるわけである。餌が変わっている、なかなか人に慣れない、あちこちに糞尿をする、凶暴性があるなど。特性をよく理解せずに飼うと、人も動物も不幸である。そんな実例もいくつか挙げられている。 死んだ動物を調べることは、「死」を知ることであるが、同時に「生」を知ることでもある。 死んだ彼らの声なき声を拾い上げ、いま、そしてこれから、動物と人のよりよい関係に向け、動物の死から学べることを皆に伝えていくこと、それが著者の姿勢である。

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2024/06/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

フィラリアは犬の天敵、よく効く予防薬がある 蚊の発生時期に定期的に飲ませるとほぼ確実に防ぐことが出来る 犬や猫に肉だけを与えてくる病に エキゾチックでトカゲ(レオパ)の腸閉塞 子供を噛んだミーアキャットの安楽死 何かあるとこの世の終わりのような声で絶叫するミニブタ、マイクロブタ 塾で飼っていたニワトリを中学生と一緒に病理解剖する 空腸(通過が早く解剖しても何も入っていないから「空」腸)なのに小松菜が詰まっている 本来(空を飛ぶから)分厚いはずの胸肉が薄い

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2024/04/26

動物を飼うことの責任を再確認させてもらいました。 「亡くなった動物とはもうこの世で触れ合うことはできないけれど、彼らはまだ生きている」 昨年、長男猫を亡くしたせいか この言葉が心に沁みました。 動物を飼っている全ての人に読んでもらいたい とても為になる本です。

Posted byブクログ

2024/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者は獣医病理医。 依頼があればどんな動物でも病理解剖、病理診断をするそう。 リスざる、ペンギン、猫、ハムスターなどなど。 個人の飼い主からの依頼も多いようで、その話も。 動物を飼うということが、どういうことなのかが 新しい視点から語られているように感じた。 家でペットを飼っている人におすすめ。 私は買っていないので、いまいち実体験を伴った感想は言えないのだが、最後のほうで触れられている、塾の子どもたちからの依頼については、良いと思った。 京都の塾で、子どもたちが有精卵から鶏を育てたが死んでしまい、解剖を依頼したというもの。 出張解剖で子どもたちといっしょに作業をした。 結果は、餌が不適切だったというもの。 ずっと小松菜を与えていたが、栄養不足で死んでしまった話。 科学は素晴らしい。

Posted byブクログ