言の葉さやげ の商品レビュー
言葉と詩をテーマにしたエッセイです。 前半は言葉のお話です。 茨木のり子さんはなかなかに言葉の正しさや使い方に厳しい方だったんだなと。詩を書いて表現とする方なので当たり前といえば当たり前なのですが、共感できる部分が多かった。 私自身はいつも正しく言葉を使い分けられているとは思...
言葉と詩をテーマにしたエッセイです。 前半は言葉のお話です。 茨木のり子さんはなかなかに言葉の正しさや使い方に厳しい方だったんだなと。詩を書いて表現とする方なので当たり前といえば当たり前なのですが、共感できる部分が多かった。 私自身はいつも正しく言葉を使い分けられているとは思ってませんが、他人が使う言葉の間違いや足りなさには良く気付いて、それが仕事ならばモヤモヤとします。 さすがに指摘まではしないのですが、本書に、そのモヤモヤした時に感情を落ち着かせられそうな一文がありました。 それが、 「人の使う言葉に物言いをつけることは、本人にとっては身体的特徴をあげつらわれたと同じくらい不快になる」ことを私自身の体験から知っている。 とあって(これは茨木のり子さんが東北弁を話すことがあったからだそう)これを思い出せばあっさり溜飲を下げることができそうだなと思いました。 後半は、詩や作者のお話。 山之口獏さんや井伏鱒二さん、谷川俊太郎さん、ほかにも多数紹介やエピソードが知れます。 知らないものが多かったですが、読みたくなる紹介で興味がわきました。すこし思うところがあるとすれば、主観が過ぎたように感じる言い分もあったりしました。(これも主観ですが) ほぼ知らない世界の話題で後半すこし疲れましたが手にとって良かった本です。
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また1つ茨木のり子さんの事が好きになった。谷川俊太郎さんや井伏鱒二、金子光晴、山之口貘の節とかもとても良かった。
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