なぜかいじめに巻き込まれる子どもたち の商品レビュー
■「いじめはね やめるじゃなくて はじめない」第8回いじめ防止標語コンテスト小学生の部・全国賞 ■日本では年間を通じてほぼ毎日、1日に約2.5件のペースで、いじめの重大事態が新たに発覚している。 ■いじめを深刻化させる7つのリスクファクター ①加害者に被害経験がある ②学級崩壊や...
■「いじめはね やめるじゃなくて はじめない」第8回いじめ防止標語コンテスト小学生の部・全国賞 ■日本では年間を通じてほぼ毎日、1日に約2.5件のペースで、いじめの重大事態が新たに発覚している。 ■いじめを深刻化させる7つのリスクファクター ①加害者に被害経験がある ②学級崩壊や学級の荒れが起きている ③教師が認知し、かつ解決に向かっていない ④被害者に加害経験がある ⑤加害者が教師との関係が良くない ⑥被害者が教師との関係が良くない ⑦関係性攻撃(仲間外れ、陰口) ■国立教育政策研究所の「生徒指導リーフ9 いじめの未然防止Ⅱ」では彼らの「自己有用感」が高まればいじめには向かわないと結論付け。 ■日本の子どもたちが2つの困難に直面している。 第一は、高度に競争主義的な公教育制度のもとでのプレッシャーが原因となって、いじめ、不登校、自殺などの困難が子供に生まれている。例えば高校受験の際の内申点の獲得の競い合いなども「敵に勝たなければ」という意識を生み出しかねない。 第二は、親及び教師など、子供に接している大人との人間関係の荒廃で、これが子供の情緒的幸福度の低の原因となっている。背後には労働規制緩和による大人の労働時間の長時間化などをもたらした新自由主義構造改革を構成する政策がある。
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子供の軽度ないじめの認知件数が多ければ多いほど学校のいじめ対策の努力の結果だという考え方は目から鱗で、実際にそのように取り組んでいる地域とそうでない地域で明らかな差が出ていることなど裏付けと合わせてとても勉強になりました。親としては子供が通う学校がどうなっているのか関心を持つこと...
子供の軽度ないじめの認知件数が多ければ多いほど学校のいじめ対策の努力の結果だという考え方は目から鱗で、実際にそのように取り組んでいる地域とそうでない地域で明らかな差が出ていることなど裏付けと合わせてとても勉強になりました。親としては子供が通う学校がどうなっているのか関心を持つこと、また学校の体制は変えられなくても後半に書いてある子供との信頼関係の構築の仕方(まずは子供の話を100%傾聴する、子供だからといって嘘をついて誤魔化さない)、子供のスマホ依存に対する働きかけ方(スマホの利用時間制限だけでなく、ネットよりリアルの楽しさを知る経験をさせてあげる)など、親単独でもできることはあると知ることができた点も発見でした。周りの親にも共有し、自分自身も実践してきたいと思えました。
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書店で気になり、新聞書評かなんかで見かけ、ならばと入手・読了。最近はいじめが増えている、と短絡的に纏めることには慎重であるべきだけど、少なくとも、以前は無かったツールが新たな問題を起こしている、というのは紛れもない事実。SNSは、周りから見えにくくなっている分、表面化した時に重大...
書店で気になり、新聞書評かなんかで見かけ、ならばと入手・読了。最近はいじめが増えている、と短絡的に纏めることには慎重であるべきだけど、少なくとも、以前は無かったツールが新たな問題を起こしている、というのは紛れもない事実。SNSは、周りから見えにくくなっている分、表面化した時に重大な結果を招きやすい、とは言えそう。本書終盤、いじめ対応について纏められているんだけど、いざって時のため、本書の存在は覚えておくべきだな。
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