コウノトリと暮らすまち の商品レビュー
おもしろかった。 今住んでいるエリアでもコウノトリは飛来するし、最近は営巣もした。 私が生まれた頃には日本で生息、繁殖していたコウノトリは絶滅していた。 もちろん時折、渡りで通過したり立ち寄ったりする個体はいたが、”日本の”コウノトリがいなくなっていた。 著者は豊岡市教育委員会社...
おもしろかった。 今住んでいるエリアでもコウノトリは飛来するし、最近は営巣もした。 私が生まれた頃には日本で生息、繁殖していたコウノトリは絶滅していた。 もちろん時折、渡りで通過したり立ち寄ったりする個体はいたが、”日本の”コウノトリがいなくなっていた。 著者は豊岡市教育委員会社会教育課文化係長でコウノトリ保護増殖事業担当。コウノトリ関係の行政からのアプローチと企画を担当されていたそうだ。退職後にコウノトリ湿地ネットを設立、2016年に日本コウノトリの会に改称しその代表者。豊岡のコウノトリ事業やコウノトリ関係についての話。普段、鳥類学の書籍には親しみがあるが、こういった行政目線で総説的なものはあまり読まないので、目新しく面白く、興味深かった。これから自然分野だけではないが、多くのところで高度成長期のツケを払っていかないとあかんな、といつも同じようなことを思ったのだった。 鳥類だけでなく、環境保全に興味のある人におすすめかと思われる。
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