ツレが「ひと」ではなかった の商品レビュー
「ひと」と「ひと以外」が婚姻を結ぶ説話、「異類婚姻譚」の入門書。 人間が人間以外と婚姻を結ぶ「異類婚姻譚」の入門書。動物と、異界の者と、異形の者とといった各地の異類婚姻譚に属する民話が種類別に多数収録されています。 私も結構昔話いっぱい知っている方だと思っていましたが、聞いた...
「ひと」と「ひと以外」が婚姻を結ぶ説話、「異類婚姻譚」の入門書。 人間が人間以外と婚姻を結ぶ「異類婚姻譚」の入門書。動物と、異界の者と、異形の者とといった各地の異類婚姻譚に属する民話が種類別に多数収録されています。 私も結構昔話いっぱい知っている方だと思っていましたが、聞いたこともない話がまだまだたくさんあってびっくりしました。『熊女房』とか『かにと結婚した女』とか。 この本で改めて読んで、子供の頃『かえるの王様』って本当に酷い話だと思っていたのを思い出したんですが(目的のため蛙を騙して利用する欺瞞とエゴイズム、怒って蛙を壁に叩きつける憤怒・暴力性、王子に変わったらころっと受け入れるルッキズムと虚飾などが全部詰まっている為)、こう色々読むと同じくらい酷い話たくさんあるな……。 中国の『馬の恋』という話なんて、娘の邪悪さ凄まじいし……。 また、こう分類してみると、男性的なイメージを持つ動物と、女性的なイメージを持つ動物がはっきり分かれていそうなのも興味深かったです。
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ツレが「ひと」ではなかった 異類婚姻譚案内 川森博司 ∞----------------------∞ 昔話や童話がいっぱい読めた。 こんなにたくさん、人ではない動物や幽霊?宇宙人?と結婚してた話があったのか。日本の物語でも知らないことが多くあった。 それに日本での昔話的言い伝えが他のアジアやヨーロッパ諸国でも同様に伝えられてることが多くあるのも面白い。 解説もなるほどと思って読んだ。「見るなの禁止」の話も好き。 2025/03/24 読了(図書館)
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第124回アワヒニビブリオバトル テーマ「へび」で紹介された本です。ハイブリッド開催。チャンプ本。 2025.2.4
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世界各地の『異類婚姻譚』と呼ばれる話を比較しながら紹介し、解説する。 一口に異類と言っても、動物・異界の存在・異形の存在に分けられ、様々なバリエーションがあるようです。例えば「一寸法師」なども異形に該当しているのですが、小さいころから慣れ親しんでいる話なので、不思議とは思いつつ...
世界各地の『異類婚姻譚』と呼ばれる話を比較しながら紹介し、解説する。 一口に異類と言っても、動物・異界の存在・異形の存在に分けられ、様々なバリエーションがあるようです。例えば「一寸法師」なども異形に該当しているのですが、小さいころから慣れ親しんでいる話なので、不思議とは思いつつもそのようなとらえ方はしていなかったです。 解説はあまり入ってはこなかったのですが、時代やお国柄などを反映しているということがなんとなく。ただそのような話が生まれた背景というか何か示唆するものがあったのだろうか?その辺りのことがもう少し知りたかった気がします。
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ピア・サポーターズFさんのおすすめ本です。 タイトルから文学作品と思われがちですが…本作は「人と異形のものが結婚関係を結ぶお話」である「異類婚姻譚」について、実際に全国各地で口承文学として伝承されてきた民話を徹底的に特集した書籍です。 異類婚姻譚のもつ特徴である「見るなの禁...
ピア・サポーターズFさんのおすすめ本です。 タイトルから文学作品と思われがちですが…本作は「人と異形のものが結婚関係を結ぶお話」である「異類婚姻譚」について、実際に全国各地で口承文学として伝承されてきた民話を徹底的に特集した書籍です。 異類婚姻譚のもつ特徴である「見るなの禁止」や、醜い外見である異形を排除、変化させるという「ルッキズムを根底に含んだ視点」、「異界と人間の交流」など、民話を学ぶうえで重要な要素について取り上げています。 タイトルで「案内」とか書かれているように、「民俗学ってってなんだか難しい…」と考えている人でも取っ付きやすい内容となっているため、異類婚姻譚を学ぶ入口になること間違いなしです! 最新の所在はOPACを確認してください。 TEA-OPACへのリンクはこちら↓ https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00614605
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日本・アイヌの異類婚姻譚(動物、異界、異形の3つに分類)を中心に、東アジア、ヨーロッパの口承文芸、伝承、民話、昔話、創作文学についても言及されています。 また、現代の純文学やアニメへの考察も一部あり、とても面白く読みました。 個人的には、4章の総括でルッキズムやジェンダーについ...
日本・アイヌの異類婚姻譚(動物、異界、異形の3つに分類)を中心に、東アジア、ヨーロッパの口承文芸、伝承、民話、昔話、創作文学についても言及されています。 また、現代の純文学やアニメへの考察も一部あり、とても面白く読みました。 個人的には、4章の総括でルッキズムやジェンダーについて述べられた点が興味深く、とても学びがありました。 イヌイットの伝承「かにと結婚した女」が衝撃です。 古今東西の異類婚姻譚とは明らかに異なる文脈で語られているなあと感じました。
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異類婚姻譚に関する書物。 事例がとても多く、7〜8割は事例の紹介で、 最後の章でまとめて考察する形式。 結構難しめと感じた。 特に面白いと思ったのは日本の異類婚姻譚が女性に求める役割について。 異類が女性の場合は中国や韓国は日本と似たような形の話でも人間の男からのプロポーズが多く、日本は基本的に動物女から迫られるのが多いらしい。 「昔から美少女に迫られるのが好きなんだな日本の男たちは」と思った。 それと同時に「この日常から抜け出させてくれる誰かと出会いたい」という希望が強いのではないか?とも思う。 ある人物との出会いで今までとは違った世界に踏み出す物語は今でも人気なので、繋がりを感じた。 また、異類が男であり、女が人間の異類聟の場合は女が異類を殺害・排除する物語も多い。 どちらにせよ物語の中で男性は消極的で、出会いや別れ、排除といった物語を動かす役割は女性にある。 未だに男尊女卑の思考が根強い割に、能動的・積極的であることを女に求めるなんて、昔も今も変わってないんだなあ、と思った。
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昔話、おとぎ話、国内外問わずお話を全文、または一部引用した上で動物婚、異界婚で大別し、さらにパターン分類、分析と考察した体裁となっている。興味深かった。
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「鶴の恩返し」「美女と野獣」などなど、 昔話や童話など、今一度読み直した感じで楽しかった。 そして、必ず、美男美女が主人公で、 貧乏が裕福になって、というお決まりの話。 日本だけでなく、似たような話が台湾や中国にもあるのは興味深い。 河合隼雄さんや北山修さんなど、 心理学的に...
「鶴の恩返し」「美女と野獣」などなど、 昔話や童話など、今一度読み直した感じで楽しかった。 そして、必ず、美男美女が主人公で、 貧乏が裕福になって、というお決まりの話。 日本だけでなく、似たような話が台湾や中国にもあるのは興味深い。 河合隼雄さんや北山修さんなど、 心理学的にコメントがあるのが面白い。
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異類婚姻譚とは、異類の者と出会ったものの決定的な別れにより主人公の状態が出会い前に戻る「行きて帰りし物語」の一種だと思ってたけど、それは日本本土の現象でしかないってのが衝撃だった。奄美でも韓国でも人は人外と案外ハッピーに暮らしていたという
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