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真っ白いスカンクたちの館 の商品レビュー

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2024/01/16

キューバ出身の作家レイナルド・アレナスのペンタゴニア5部作の2作目。 前作の『夜明け前のセレスティーノ』は詩や歌のような独特のリズムから強烈な暴力と再生が描かれていた。 今作は国に蔓延する独裁政権から革命というより身に迫った暴力が描かれている。 その暴力も直接描かれるというよりも...

キューバ出身の作家レイナルド・アレナスのペンタゴニア5部作の2作目。 前作の『夜明け前のセレスティーノ』は詩や歌のような独特のリズムから強烈な暴力と再生が描かれていた。 今作は国に蔓延する独裁政権から革命というより身に迫った暴力が描かれている。 その暴力も直接描かれるというよりも、どこか気配がする。迫ってくるかのようだった。 またビジュアル的にも面白い。二段組とは違うが、サブエピソードなど、同時進行で起きてることなのか補足なのかわからないが、突如挟み込まれるのは新鮮だった。 この調子で残りの作品も翻訳してほしい。 5部作目の『襲撃』は水声社から出ているが、こちらも現在は手に入りにくくなってるので、どうにか!

Posted byブクログ