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変な家(2) の商品レビュー

3.8

463件のお客様レビュー

  1. 5つ

    109

  2. 4つ

    178

  3. 3つ

    136

  4. 2つ

    19

  5. 1つ

    6

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2024/01/18
  • ネタバレ

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文句なしに面白かった。読む手が止まらんかった。 もしあの長野の山荘がヤエコさんの自殺のためのものだったなら、事故物件サイトに書き込んだのはヤエコさん自身なのかなと思った。 自分の死のための場所を誰かにとられないように、なのかは知らないけど彼女なりの必死の抵抗だったりして…………。 なんてね。 宗教のシステムの裏にある大企業の暗躍と更にその裏にある搾取されてきた弱者たちの姿が何重にも入り組んでいて、なんというか凄まじい。 そして反転して復讐者になってしまった被害者が糸を引く犯罪と「家」の呪縛も不気味で良かった。 みんな秘密と過去と後ろめたさを抱えてそのまま終わっていく余韻が素晴らしい。 ↓以下は下衆な感想 ・ヤエコさん≒陽華璃さん周りのあれこれ、「教義の中に組み込まれて神様に仕立て上げられただけの、ただの不幸な人間」という概念めちゃくちゃ好きなので、死ぬほど興奮しました。 ・「変な家」の中では「窓のない部屋」で児童売春が行われていたのではないか……という考察がなされる場面があったけどまさかそれを巻をまたいで使ってくるとは思わなかった。そんなんアリかよ。 他の作品よりも好みだし、更にパワーアップしていると感じる。雨穴さんはすごい。最高。

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2023/12/31

前作は購入してその日のうちに読み終わるほどハマってしまった。事実なのかフィクションなのか戸惑うほど話に入り込んでいった。今回も同様に雨穴ワールドに取り込まれ、あっという間に読み終えた。ただ今回は、11もの話にプロットが散らばっており、引用を繰り返して読みやすくしてはいるものの、話...

前作は購入してその日のうちに読み終わるほどハマってしまった。事実なのかフィクションなのか戸惑うほど話に入り込んでいった。今回も同様に雨穴ワールドに取り込まれ、あっという間に読み終えた。ただ今回は、11もの話にプロットが散らばっており、引用を繰り返して読みやすくしてはいるものの、話を結びつけるのがたいへんだった。また、話は一貫しているようだが、この部分は?と思うところがあり、すべての伏線は回収できていないところが気になった。

Posted byブクログ

2023/12/31

動画と同じく、点と点(この点がまた面白い)が繋がり、一つの推測に至る、もしかしたらそれすら真実ではないかもしれない、ぞわっとする良作間取りミステリでした

Posted byブクログ

2023/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作も前作同様、間取りや図による説明、ポイントとなる文章の抜粋で読者に分かりやすく話を展開させていました。 序盤の展開は前作を継承したもので、ワクワク感こそありましたが、11個の間取りは少し多かったのか中途半端なエピソードもあり、中弛みした印象を持ちました。 複数の間取りが1つに繋がるという斬新なアイデアだったけど、少し無理があるトリックや考察が目立ったかなぁ。糸電話のくだりやオチはどうだろう。 期待していただけに、読了後は物足りなさを感じました。

Posted byブクログ

2023/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作に引き続き伏線回収が見事すぎる YouTube版の方の予告でも言われていた100ページを超える栗原さんのノンストップ推理パートは面白かったです。栗原さんすごい 一点一点のヒントの示し方がとてもわかりやすいから、ミステリー初心者の私でもわりかし解説パート前半部分の筋書きはある程度見えてくるが…ヤエコさんの生涯と、宗教、不倫等、人間の暗くて怖い部分が煮凝りになってる感じはとてもゾクゾクしました が…2件目の闇をはぐくむ家のようにさらっと流された物件もあり、まだ何か隠してる…?とも思いましたね…もう一周します。

Posted byブクログ

2023/12/30

長編でボリューム満点。 それぞれの間取りの話が短編集のようになっていて、最後の解決編ですべてが繋がる。 間取りが多くてどれがどれだったかなぁ…と混乱しやすいものの、会話多めで読みやすさは抜群。

Posted byブクログ

2023/12/30

雨穴さん小説書くのうまくなったな すいすい読めるのもいい ストーリーは文句なく面白い ただ やっぱり推理は栗原さんなのか・・・ 栗原さんが出てくると展開が強引になるのはなぜだろう? 今後の課題なるのかな?

Posted byブクログ

2023/12/29

あ、怖い、やばいな、っていうゾクゾク感と、先を読み進めたくなる好奇心が常に混じり合っていて、ミステリーものが大好きな私にとって最高の読書時間だった。本当に面白い、、、一つ一つに繋がりを感じてしまった時のあの体感的な怖さ、、めちゃくちゃいい、

Posted byブクログ

2023/12/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

11の家の間取り図から解き明かす、真実。『変な家』の続編。栗原氏の超推理、大作と聞き非常に楽しみにしていた。 全てのピース(間取り図)はバラバラだが、どこかの関係箇所は繋がっている。資料⑥あたりで少し「仕掛け」に気がついてしまったので、後半の栗原氏の推理が待ちきれなかった。 繋がり方、細部の設定ともに「多少のノイズ」があるのが雨穴さんの構成の良いところ。私としては糸電話の部分が初見で「得体の知れない気持ち悪さ」を感じてたのだが、想像以上に気分の悪い設定であった。 民間伝承(民俗学)、人の心の歪み、支配といったお得意の手法が垣間見え、これぞ雨穴さんの作品と思わせる大作だった。 最後の箇所は二回ほど読んだ。 しばらく時間をおいて、繋がりの答え合わせとして再読も面白いと思う。 タイトルどおり、『変な家』だ。

Posted byブクログ

2023/12/28
  • ネタバレ

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 「すべての家が最後に繋がる」という帯の通り、それぞれバラバラだった11の間取りからパズルのピースが埋まっていくような構成で面白かったが、真相は吐き気がするほど嫌なものだった。すべて「再生のつどい」、もといヒクラハウスが悪い。

Posted byブクログ