シリアルの歴史 の商品レビュー
朝食でおなじみの方も多いものと言えばシリアル。 手軽にボリボリ食べることができて便利。 そんなシリアルの歴史を綴ったのが今回の本。 マーケティングを巧みに利用して世界中で食べられる食品になった。 およそ1万年前、世界のいくつかの地域で小麦、米、...
朝食でおなじみの方も多いものと言えばシリアル。 手軽にボリボリ食べることができて便利。 そんなシリアルの歴史を綴ったのが今回の本。 マーケティングを巧みに利用して世界中で食べられる食品になった。 およそ1万年前、世界のいくつかの地域で小麦、米、トウモロコシなどの穀物の農業が始まった時に、シリアルの歴史が始まった。 人類とは長ーい付き合いがある。 今まで生き残ってきたのには変化がある。 広告やパッケージをうまく活用したり、甘い味付けにしたり、健康志向に合わせてグラノーラを使ったりと時代の波に乗っている。 マーケティングのいい見本だ。 多くの人が食べるのも、朝の忙しい時間を手間を掛けずにすむことが受けているからだ。 この本を読んで初めて知ったのが、「朝食シリアルカフェ」だ。 2014年にシリアルをテーマにした、シリアルキラーというレストランがロンドンにオープンした。 メインは大人の客で、郷愁を誘うインスタントの朝食シリアルを提供しているそうだ。 その後、アメリカの他の都市や欧州、オーストラリア、南アフリカにもシリアルカフェがオープンした。 所得水準が向上すれば、朝からシリアルを食べる人も増えるので、これからもシリアルの人気は持続しそうだな。 そう言えば、しばらく食べていなかったので、帰りにシリアルを買って食べようかな。
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翻訳は軽快で読みやすい。シリアルという食材の立ち位置が日本人からすると絶妙に隔たれていて、動画コンテンツで取り上げるとより興趣が増すように思われた。 原始に遡る歴史性の重みとともに、我々の知るシリアル食品の興亡というビジネスシーンでの動きも、それ単体で興味深いがそういった要素は...
翻訳は軽快で読みやすい。シリアルという食材の立ち位置が日本人からすると絶妙に隔たれていて、動画コンテンツで取り上げるとより興趣が増すように思われた。 原始に遡る歴史性の重みとともに、我々の知るシリアル食品の興亡というビジネスシーンでの動きも、それ単体で興味深いがそういった要素は別で探すべきシリーズのようだ。 文化の写象としての引用が、現代については割りと最近の文学作品から引かれているのは、こういう受容がなされているのだという得心に役立った。
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