謎とき 世界の宗教・神話 の商品レビュー
世界宗教とか伝統宗教というものは、所謂創始者とされる人物はいる(またはいたとされる)が、その人の教えが全てではない。弟子とか後世の人が何百年もかけて継ぎ足していったものの集合体が聖典であり教義である。 …ということがよく理解できた。宗教とは、ある種の集合知なんだな。だから、矛盾も...
世界宗教とか伝統宗教というものは、所謂創始者とされる人物はいる(またはいたとされる)が、その人の教えが全てではない。弟子とか後世の人が何百年もかけて継ぎ足していったものの集合体が聖典であり教義である。 …ということがよく理解できた。宗教とは、ある種の集合知なんだな。だから、矛盾も大いにある。 「イエスってそんなこと言った?」みたいな疑問は大体これで解消される。 聖書 ロシア正教 『コーラン』 ゾロアスター教 インド神話 ジャイナ教 『論語』 『西遊記』 北欧神話 『万葉集』 『禅と日本文化』 『聖と俗』 以上、12の対話。 エッセンスがまとまっていて読みやすくかつ読み応えがあった。とくにロシア正教、インド神話、北欧神話のまとめがありがたい。 ただチョイスに疑問符が浮かぶテーマもある。万葉集とか『禅と日本文化』とかはこのラインナップでは浮いているように感じる。
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識者との対話形式なので、とても分かりやすい。ざっくり知りたい場合には最適。 佐藤勝氏のキリスト教解説は、色々腑に落ちる所があった。ヨハネの黙示録というのは、事後予言というチートな手法を使って書いていたりするのでまともに取り合ってはいけないとバッサリ。 あのような厨二病的な内容はど...
識者との対話形式なので、とても分かりやすい。ざっくり知りたい場合には最適。 佐藤勝氏のキリスト教解説は、色々腑に落ちる所があった。ヨハネの黙示録というのは、事後予言というチートな手法を使って書いていたりするのでまともに取り合ってはいけないとバッサリ。 あのような厨二病的な内容はどうなんだろう?と思っていたので納得。 そもそも聖書は論理的に読んではいけないものらしい。 ユダヤ教やキリスト教、様々な宗教が終末論を取り入れているのは、ゾロアスター教の影響らしい。 漫画が挿入されていて、これが又面白い。
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キリスト教やイスラム教などメジャーな宗教だけでなく、我々にも馴染みの薄い宗教や神話についても書かれています。 一つ一つの章は取り留めがない感じで読んでいてもそこまで頭に入らない感じがするのですが、最後の『おわりに』の内容が各章の内容に繋がっているのがとても面白いと思いました。 こ...
キリスト教やイスラム教などメジャーな宗教だけでなく、我々にも馴染みの薄い宗教や神話についても書かれています。 一つ一つの章は取り留めがない感じで読んでいてもそこまで頭に入らない感じがするのですが、最後の『おわりに』の内容が各章の内容に繋がっているのがとても面白いと思いました。 これだけが全てではないと思いますが、人類の歴史を既存の宗教をベースに大枠で捉えることができると言う意味では良い本だと思います。
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世界の様々な宗教や神話などについて、マンガを交えながらそれぞれの専門家に質問をするという形式で、分かりやすく解説した一冊。 専門家も結構身も蓋もない事をあっさりと語ってたりするので、わからなくてしょうがないという正直なところもあって良い。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1782224480309571856?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
宗教と神話 とタイトルにあるが、神話から離れたものも紹介している。 目次を羅列してみると 聖書 ロシア正教 コーラン ゾロアスター教 インド神話 マハーバーラタ ジャイナ教 ↑ここまではいわゆる宗教 ↓ここからは神話?と言うわけでもない どういう選別なのかよく分からない 論語 最遊記 北欧神話 万葉集 禅と日本文化 聖と俗 後半は思ってたのと違うけど、 各書籍についてそれぞれの専門家が分かりやすく説明してくれているのはありがたい。 また、毎回古市さんが入門書はありますか? と聞いて、素人が読むのに最適な本を紹介してくれるのが嬉しい。 読みたいと思う本が増えた。
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著者と各分野の専門家との対談。 この一冊で世界の宗教・神話を理解できる訳ではないけど、気になる内容について深掘りするためのきっかけとして良い本だと思いました。 『北欧神話』、ゲームやファンタジー小説の下地になっていることもあるし、紹介されてた入門書を読んでみたい。 以下、取り上...
著者と各分野の専門家との対談。 この一冊で世界の宗教・神話を理解できる訳ではないけど、気になる内容について深掘りするためのきっかけとして良い本だと思いました。 『北欧神話』、ゲームやファンタジー小説の下地になっていることもあるし、紹介されてた入門書を読んでみたい。 以下、取り上げられているテーマ。 聖書(キリスト教) ロシア正教 コーラン(イスラム教) ゾロアスター教 インド神話(マハーバーラタ、ヒンドゥー教) ジャイナ教 論語 西遊記 北欧神話(エッダ) 万葉集 「禅と日本文化」 「聖と俗」
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古市憲寿さんの解説が好きで手に取った本です。 読み終えて評価をみると意外にも低めで驚いてる。 日本人は無宗教者が多いと感じる一人で、私もその無宗教者である。 だからこそそこに憧れ知りたいという気持ちがいつもあります。一つの見方を知っても、数多あるその考え方をまた知りたくなり際限...
古市憲寿さんの解説が好きで手に取った本です。 読み終えて評価をみると意外にも低めで驚いてる。 日本人は無宗教者が多いと感じる一人で、私もその無宗教者である。 だからこそそこに憧れ知りたいという気持ちがいつもあります。一つの見方を知っても、数多あるその考え方をまた知りたくなり際限ないものだと感じます。 まず、一つのテーマが宗教でありますが、漫画で始まるのがとても良い。とっつき易いし文字より頭に残るからその後の解説が楽しみになった状態に持っていける。 そしてその解説だが、その道の研究者が古市氏と対談し広げていく形式。 以前は対談式がは本じゃなくてもと思っていたが、年々その良さを感じているところにこの本で、対談ならではの良さを痛感した。 また古市氏の広げ方もさすがと思う。こ難しかったりマニアックすぎたりしない、そうさせないように誘導しているようだ。 あんまり興味ないなといったテーマもあったけど、成程そうだったのかと思えて読んでよかったと思える。
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気になっていてもなかなか接することのないマイナーな宗教や神話の話を、専門家と著者の会話を通じて一般人にも理解できるレベルに降りてきて頂く試み。12のテーマがそれぞれ興味深くはあったものの、「そんなに都合の良い話はない」と当然の如く言える程に本書を読んで理解できることは極めて限定的...
気になっていてもなかなか接することのないマイナーな宗教や神話の話を、専門家と著者の会話を通じて一般人にも理解できるレベルに降りてきて頂く試み。12のテーマがそれぞれ興味深くはあったものの、「そんなに都合の良い話はない」と当然の如く言える程に本書を読んで理解できることは極めて限定的。ある程度の知識を持っていないとそもそも対談内容が理解できないと言う意味で入門書でもない印象。
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宗教・神話系の本としてはかなり分かりやすい類の本だと思うけどやっぱり自分には少し難しかった。 数百年の歴史がある宗教・神話はいくら分かりやすく砕いてもそんなに簡単には伝わらないと言うことか。
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