小説「ドストエフスキー入門」 の商品レビュー
ドストエフスキーと6番目の妻であるアンナとの会話で、罪と罰、賭博者、悪霊、カラマーゾフの兄弟という作品を通して、当時の世相と革命に向けての志向、執筆への思いが力強く描かれている。 『一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。』 『人間は卑...
ドストエフスキーと6番目の妻であるアンナとの会話で、罪と罰、賭博者、悪霊、カラマーゾフの兄弟という作品を通して、当時の世相と革命に向けての志向、執筆への思いが力強く描かれている。 『一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。』 『人間は卑小な偽りをこととする一匹の虱である』 『人間とは決して自分自身と一致しない存在なのです。人の心の中は常に善と悪、真と偽が戦っているのです。それは人間の外側だけを見た本人不在の定義では決して捉えきれないもの、人間の内部にあって決して完結しない何ものかなのです…人間の矛盾は果てしがないのですよ』 いつかドストエフスキーの作品にチャレンジしてみようと思う。
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