アーサー王最後の戦い 普及版 の商品レビュー
- ネタバレ
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アーサー王の物語、完結。 ランスロットがかなり目立っていた。前半はアーサー王が主人公だったけど、後半の主人公はランスロットだったんじゃないかな。「しかしランスロットは、かつて、キャメロット 城の城壁の下の細長い果樹園で、黄昏の散策を楽しんでいたおりに、友人のアーサーにむかって、こう言ったことがあった。」と地の文もランスロット視点だし。 最高の騎士が王妃と禁断の恋をする展開は私は嫌なんだけれど。ランスロットやアーサー王が悩む姿を本作は嫌らしくなく描けていると思う。 ランスロットが完璧超人ではなく、顔が左右非対称ですっきり美形でないところや聖杯探索で自分は手に入れられなかったことなんかがうまく効いているのかな。 モルドレッドもモルガンのスペルはMordredとかMorganとかなのかな。指輪物語のモルドールもそうだけど、不吉な意味なのかなぁ。murderとかと響きが似てるからかなぁ。しかし何回読んでもモルドレッドが継母に求婚するのは意味がわからないな。 私は『アーサー王の死』ではガウェインが好きなのだけど、本作はガウェインとランスロットの友情も良かった。ベディヴィエールは本当に最後の剣を捨てるシーンまで名前しか出なかった。 アヴァロンまで行ったけど、マーリンは再登場しなかった。残念。 何作かアーサー王の本を読んだけど、この本が1番良かった。ブリテンの騎士が冒険に出て聖杯を探索したり、ドラゴンが出てきたり、乙女を守ろうとしたり、妖精が出てきたり。時々描写される旅の風景も湖やサンザシの樹など美しい。イメージ通りの円卓の騎士の世界を楽しめた。
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今週末に観に行く朗読劇の予習として読みましたが、始まりに比べだいぶと読みやすく面白かったです。 ガウェインとランスロットの友情、アーサー王の苦悩と自分の気持ちと相反する行動や葛藤が人間らしくて好きでした。 2024.5.6 71
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