情報公開が社会を変える の商品レビュー
これも書店で見たときから気になってはいて、その後、いくつかの書評で目にしたため、入手・読了。内容は至極もっとも。そこまで難解でもなく、文章がこなれていない訳でもない(元新聞記者だし)。でもなぜか、かなり読みにくく感じたのです…。理由はちょっと分かんない。相性? 開示された情報が黒...
これも書店で見たときから気になってはいて、その後、いくつかの書評で目にしたため、入手・読了。内容は至極もっとも。そこまで難解でもなく、文章がこなれていない訳でもない(元新聞記者だし)。でもなぜか、かなり読みにくく感じたのです…。理由はちょっと分かんない。相性? 開示された情報が黒塗りでしたっていう報道を見て、またかよって腹を立てるのが関の山だったけど、逆にそこを利用できる可能性だったりとか、抗う手段が色々と提示されている。実績と共に語られるから説得力もある。繰り返すけど、内容はホント、もっともなのです。
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意思決定過程が不透明で結論や負担だけを市民に押し付ける理不尽な政策やそれを推し進める役所に市民が立ち向かうために強力な武器となるのが情報公開制度だとして、これまでに約1000件の情報公開請求を行い、スクープを飛ばしてきたジャーナリストである著者が、自身の豊富な経験をもとに、歪んだ...
意思決定過程が不透明で結論や負担だけを市民に押し付ける理不尽な政策やそれを推し進める役所に市民が立ち向かうために強力な武器となるのが情報公開制度だとして、これまでに約1000件の情報公開請求を行い、スクープを飛ばしてきたジャーナリストである著者が、自身の豊富な経験をもとに、歪んだ政策を正すために情報公開制度を活用するための考え方やテクニック(=公文書道)を伝授する。 公務員のはしくれとして、著者の「行政性悪説」的な考え方にはちょっと辟易としたが、一市民が特定の政策について行政と対峙するに当たって情報公開制度が有用なことは著者のいうとおりであり、その点で本書はかなり実践的で有益な内容だと感じた。別に役所の不正に立ち向かうといった目的でなくとも、純粋に特定の政策の意思決定過程を明らかにしたいという調査研究などにも本書の知見は活用できよう。 なお、本書で紹介されている行政によるごまかしや隠蔽の事例は、一公務員として他山の石とし、情報公開請求を受けてもなんら問題のない公明正大な行政に努めたいと改めて思った。
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10276137
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エコノミスト20231226掲載 東京新聞2024128掲載 評者:関口威人(ジャーナリスト, HP https://newzdrive.com/)
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