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汚れた手をそこで拭かない の商品レビュー

3.8

236件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    115

  3. 3つ

    73

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2025/02/03

どの話も先が気になりあっという間に読了。 この本のタイトルの通り、人間は自分の失敗をどこかに拭おうとする生き物であって、その先にある後悔や負の連鎖が上手く書かれている。

Posted byブクログ

2025/02/02

読みやすい流れるような文章で、どんどん読み進めることができたけど、とにかく怖かった〜 派手さはないのに、迫り来る怖さというか、悪いことが起きそうで怖いんだけど続きが気になって読み進めてしまって、ゾーってするという感じ。

Posted byブクログ

2025/02/01

日常の中にある選択。 頭の中ではこうした方がいいとわかっているのに違う選択をしてしまうことは往々にしてある。 あの時ああしていれば…どこで間違えた…と。 じわりとした怖さがある短編集。 いつどこででも自分にも起こるかもしれないそんな選択の物語

Posted byブクログ

2025/01/31

まさにタイトル通りの短編集。どの話もぴたりとタイトルにハマる内容。1話目を除き、分かりやすく、ハラハラするスピード展開に、ラストにやられた!となる。すぐに再読したくなる話もあり、とても好き。

Posted byブクログ

2025/01/31

何ともいえない読後感。 著者にはとても興味が湧きました。 悪い事って隠せないものですねぇ笑 選択を迫られる瞬間、保身のために人は嘘をつきたくなる時もありますよね。 汚れた手をそこで拭きたいですから。 その手を拭いた場所どうやって綺麗にしましょうか?? 洗濯すりゃいいのに、ま...

何ともいえない読後感。 著者にはとても興味が湧きました。 悪い事って隠せないものですねぇ笑 選択を迫られる瞬間、保身のために人は嘘をつきたくなる時もありますよね。 汚れた手をそこで拭きたいですから。 その手を拭いた場所どうやって綺麗にしましょうか?? 洗濯すりゃいいのに、また他の物で拭いちゃうから…汚れは頑固になって後悔をするんです。 誰もが身に覚えのあるような一冊ではないでしょうか。

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2025/01/29

ジャンルはミステリとなっているようですが、手の込んだトリック等ではなく、どちらかといえば「人こわ系」の部類。 短編5篇で、それぞれ出口のないような気味の悪さが味わえて良かった。 読み終わった感想を一言で言うなら「どこで手を拭けば良かった!?泣」。 人生の汚れと言うのは人それぞれで...

ジャンルはミステリとなっているようですが、手の込んだトリック等ではなく、どちらかといえば「人こわ系」の部類。 短編5篇で、それぞれ出口のないような気味の悪さが味わえて良かった。 読み終わった感想を一言で言うなら「どこで手を拭けば良かった!?泣」。 人生の汚れと言うのは人それぞれですねー 私もこれまでの汚点を思い返し、半生を反省。(もはやこの親父ギャグが汚点ですが、あえて手は拭かない)。

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2025/01/25

個人的には「忘却」が面白かったかなと思う。 エアコンをつけずに熱中症で亡くなった隣人の、電気代督促状が誤って我が家に届いていた。 日常に潜むないようであるようなザワザワ感を描いたのは素晴らしいと思います。 自分が失敗したらそのミスをどうするのか? って誰もが考えることだし、隠...

個人的には「忘却」が面白かったかなと思う。 エアコンをつけずに熱中症で亡くなった隣人の、電気代督促状が誤って我が家に届いていた。 日常に潜むないようであるようなザワザワ感を描いたのは素晴らしいと思います。 自分が失敗したらそのミスをどうするのか? って誰もが考えることだし、隠したい気持ちに駆られるのも分かる。 その先の展開にある最悪な気持ちを見せつけられた感じで嫌な気持ちになりました(褒めてる) 他の収録作品も面白かったのですが、ミモザだけは主人公にイライラして読んでしまいました。 なんだか、アワアワして流れに身を任せてしまう人が苦手なんだろうな。

Posted byブクログ

2025/01/24

さくさく読めました。日常に潜む恐怖が5編。怖いというより、気味が悪い。いつも眠る前に読むので、この手のジャンルは読まないのですが、さらに連作でもないのですが、なぜか読みたくなる。イヤミスという評もあるようですが、ミスはどうかな。

Posted byブクログ

2025/02/03

人を殺してしまったり、自ら率先して陥れたりすることを「手を汚す」ということを思うと「汚れた手をそこで拭かない」というタイトルはとても良く出来てる。 「そこで」拭かない。 そこじゃなきゃ良かったかもしれないのに。 拭き方も拭く場所も間違ってる。 ていうか、いっそ思い切って「洗えば」...

人を殺してしまったり、自ら率先して陥れたりすることを「手を汚す」ということを思うと「汚れた手をそこで拭かない」というタイトルはとても良く出来てる。 「そこで」拭かない。 そこじゃなきゃ良かったかもしれないのに。 拭き方も拭く場所も間違ってる。 ていうか、いっそ思い切って「洗えば」いいのに、みんな、その辺で適当に拭こうとして、余計に汚れを広げてる。 でもそれって⋯誰もがやってることだよね? 殺す殺されるとか、離婚するしないとか、新聞沙汰や近所の噂になるような大それたことじゃないけど、人に知られたらちょっとやだな、みたいこと。 適当にあしらったけど、あとからアレってちゃんとごまかせたかしら、ほんとはバレてるんじゃないかしらって不安がよぎること。 そういうことに、読みながらほんのり気づいちゃう。 あるでしょ、こういうこと?ないはずないよ。 ねぇ? 自分の腹の奥の羞恥の記憶ををつつかれるような、居心地の悪い気持ち。 反対に。 こいつ、何でそこでそういう行動に出るのかしら、おバカさんだなぁ…って小説内の登場人物たちを神の目で生暖かく見守るような気持ち。 どっちも味わえて、なんか微妙にむにゃむにゃした気持ちになれる一冊です。

Posted byブクログ

2025/01/31

まずタイトルが いい。 汚れてしまった手を皆どこで拭こうかと必死に考えている。 自分のハンカチで拭いておけばそれを洗濯するだけですんだかもしれないのに 自分のハンカチは汚したくなかったり、もともと持ち合わせていなかったり、いつもは自分のハンカチで拭くのに たまたま魔が差してしま...

まずタイトルが いい。 汚れてしまった手を皆どこで拭こうかと必死に考えている。 自分のハンカチで拭いておけばそれを洗濯するだけですんだかもしれないのに 自分のハンカチは汚したくなかったり、もともと持ち合わせていなかったり、いつもは自分のハンカチで拭くのに たまたま魔が差してしまったり… 5編からなる短編集。 どれも日常に転がっているような話しなのがいい。 個人的には『埋め合わせ』が好きだったかな。

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