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旅のつばくろ の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2024/04/21

旅を通して、得られる出会いとご縁。 見知らぬ地で、目に着いた物や人から得られる気づきや、学び。 そして、そこで思った感情や想いが言語化されていてた。 素晴らしい一冊。

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2024/03/20

深夜特急は読んだ事があったので、他の著書も読んでみたく購読。 国内旅のエッセイなので、海外と比べて情景が浮かびやすく、短編集なので読みやすかった。少年期の旅がその後の旅のスタイルの原点になっているようで、沢木さんの生き様の一片を知ることができたように思えた。

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2024/06/09

沢木氏の傑作「深夜特急」は海外経験が乏しいと感情移入しにくい部分もなくはない。その点本書は日本国内限定なので、その心配は無用である。 観光案内ではなく、旅先での出来事が主観的に綴られているのだが、不思議と現地に行ってみたくなる。 沢木氏の原点とも言える「東北一周の旅」に関する一連...

沢木氏の傑作「深夜特急」は海外経験が乏しいと感情移入しにくい部分もなくはない。その点本書は日本国内限定なので、その心配は無用である。 観光案内ではなく、旅先での出来事が主観的に綴られているのだが、不思議と現地に行ってみたくなる。 沢木氏の原点とも言える「東北一周の旅」に関する一連の文章は特に良かった。 学生時代に訪ねたことがある龍飛崎にもう一度行きたくなった。

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2024/01/28

花吹雪ごめんなすって急ぎ旅 間近に控えた自らの死を、大仰に悲愴がったりせず、大衆演劇の舞台で花道を退場する三度笠姿の渡世人になぞらえでもするかのように、ちょっとした滑稽みを漂わせつつ突き放している先輩の辞世の句。

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2024/01/28

旅ならぬ出張のお供に持っていった。沢木さんのテンポのよい文章は読みやすい。2時間ほどの飛行機の中で、すっと読めてしまった。 JR東日本の車内誌の連載から何本かピックアップしてまとめたもので、沢木さんにしてはめずらしい、日本国内の旅のエッセイである。沢木ファンとしてはこの連載は楽...

旅ならぬ出張のお供に持っていった。沢木さんのテンポのよい文章は読みやすい。2時間ほどの飛行機の中で、すっと読めてしまった。 JR東日本の車内誌の連載から何本かピックアップしてまとめたもので、沢木さんにしてはめずらしい、日本国内の旅のエッセイである。沢木ファンとしてはこの連載は楽しみで、ゆっくり読むためよく『トランヴェール』を持ち帰っていた。 本書を読む直前に、司馬遼太郎の『街道をゆく』を読んでいたので、司馬さんと沢木さんの旅のスタイルの違いが面白く感じられた。 司馬さんの『街道をゆく』は、おそらく出版社が行く先々のセッティングをしている。編集者や記者も同行して意外に賑やかである。訪れた先でのエピソードはあまり語られない。むしろその土地を媒介にして、司馬さんは時空を旅して、歴史上の人物たちと語らうのである。 対する沢木さんは、基本的に一人で旅をする。そして、旅自体を楽しんでいる。当然ながら、語られるエピソードは、今を生きる人たちとの偶然の出会いが多い。その偶然の出会いこそが沢木さんの旅の醍醐味でもある。 どちらの旅のほうがいいということでもない。司馬さんほどではないにしろ、土地の記憶を読み込んだうえで、沢木さんのようにガイドブックには手を出さずに旅を楽しむというのもまたいい。仕事抜きで、ゆっくりと旅がしたい。

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2024/01/24

下記(あとがき)の言葉が、沢木さんが伝えたかった事だろう。ワクワクドキドキが旅の醍醐味なのだから!  「だが、国内における短期の旅などというのは、ささやかな失敗をしても容易に回復できる数少ない機会であるだろう。  私がもったいないと思うのは、失敗が許される機会に、失敗する経験を...

下記(あとがき)の言葉が、沢木さんが伝えたかった事だろう。ワクワクドキドキが旅の醍醐味なのだから!  「だが、国内における短期の旅などというのは、ささやかな失敗をしても容易に回復できる数少ない機会であるだろう。  私がもったいないと思うのは、失敗が許される機会に、失敗する経験を逃してしまう事なのだ。  人は、失敗することで、大切な何かを学ぶ事ができる。失敗に慣れておく事もできるし、失敗した後にどう気持ちを立て直すかの術を体得できたりもする。  可能な限りネットに頼らず、自分の五感を研ぎ澄ませ、次の行動を選択する。  ただそれだけで、小さな旅もスリリングなものになり、結果として豊かで深いものになるはずだ。」

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2024/01/16

つばめのように自由に、気ままにこの日本を歩いてみたい―。世界を歩き尽くしてきた著者の、はじめての旅は16歳の時、行き先は東北だった。(e-honより)

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2024/01/13

旅行してるみたいで楽しかった。 沢木さんの本を他にも読みたくなった。 現地に行って自分で感じること。 最後の小さな失敗をする機会を失うのはもったいない、と言うことに共感した。

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2024/01/13

時間とお金を考えなくていい旅に行きたくなりました。余裕を持つために会社を変わったのに時間は窮屈になってしまい、旅行もせいぜい2泊まで。去年はコンサートにかこつけてホテルに1泊するだけがほとんど。コロナで次々にダメにしたヨーロッパに行きたいなぁ…

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2024/02/11

年末旅行の移動中に読んだ。移動手段と宿だけ押さえた他はノープラン、せめて飯屋くらいは調べておいた方が良いだろうかと悩んでいたが、却って本書で無計画旅行のモチベーションに油を注いだ結果になった。トランヴェールの連載エッセイだからと忖度するわけでもなく、旅先で感じたことが率直に書かれ...

年末旅行の移動中に読んだ。移動手段と宿だけ押さえた他はノープラン、せめて飯屋くらいは調べておいた方が良いだろうかと悩んでいたが、却って本書で無計画旅行のモチベーションに油を注いだ結果になった。トランヴェールの連載エッセイだからと忖度するわけでもなく、旅先で感じたことが率直に書かれており、各章ごとに一期一会の旅の醍醐味を感じた。 津軽地方について書かれた章は特に、少し前に太宰治の津軽を再読していたので、二人の感じ方の違いが見られて興味深く読んだ。

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