絡新婦の糸 の商品レビュー
SNSに限らずネットに勝手にこういう思考、嗜好だよねだからこれ興味あるよね、と表示されるのにはウンザリする。本の内容は最近本当によくSNSで見かける感じだなと。犯人は違う人が良かったな。
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本作では血が飛び散るような過激なシーンは出てこない。 しかし、心が物体だとしたら、一本一本針で突き刺され、皮を一枚ずつ剥がれていくような苦しさがある。 幸いにも私の過疎ブログは炎上もせず、ここまで10年以上やってきているが、本作での仮想体験はひどく苦しいものだった。 物語は閑古...
本作では血が飛び散るような過激なシーンは出てこない。 しかし、心が物体だとしたら、一本一本針で突き刺され、皮を一枚ずつ剥がれていくような苦しさがある。 幸いにも私の過疎ブログは炎上もせず、ここまで10年以上やってきているが、本作での仮想体験はひどく苦しいものだった。 物語は閑古鳥の鳴くラーメン屋から始まる。 ネットの力ってすごい! 他にも、主演作を控えた芸能人の薬物犯罪や某大学の理事長の悪(?)を暴くというネットの良い面(?)が出てくる。 けれども、明るい面があれば暗い面もある。 見えない扇動者は誰だ。 それに、イイね!をし続ける、何の責任も負わない無辜の市民たち。 彼、彼女らは自分の何が悪いのか、他人の苦しみを理解できないし見ようともしない。 道端でアリ踏んじゃった、いや、小石を蹴った……踏んだり蹴ったりしたことすら気づいていないのかもしれない。 とにかくそれが恐ろしい。 でも、もっと怖いのは、それが現実世界をただなぞって書いているだけという点だ。 ウェブは便利だ。 今や欠かせないし、誰かの助けにもなっている。 けれど、そこは鬱憤ばらしの場所でもある。 その情報は真実か? あなたが依存するその人はあなたのことなんて1μmたりとも考えていないのに。 結末は苦い。 動機も苦い。 衣食足りて礼節を知る、か。 人間は愚かでどうしようもない。 せめて自分とその周りの人が、辛い思いをさせる側でもする側にもならないように、願い、学び、教えていきたい。
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SNSのインフルエンサーが載せる話題に、心酔するフォロワーたち 社会的事件から芸能人のスキャンダルまで、幅広く取り上げ話題になってそれが事件に繋がる怖い世界です 私自身もネットに影響されないよう気をつけようと思った次第です
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時代を反映した内容。自分のことを書く分にはいいと思うけど、他人のことをネタにするのはどうなのよ。そう言った意味でリツイートする人もニガテ。
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サイバー対策課の延藤がネットの情報通「市民調査室」を追う話。SNSに踊らされるのは誰か、反面教師として見てしまう。犯人は勿論気になるけど、炎上が起こる様、その先の展開が気になって全く他人事に思えない。ほんとSNS気をつけないとってなる。
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ストーリーは特に驚くものでもなかったのだけど (勝手に期待値あげた自分が悪い) SNSやネットとのかかわりかたを考えされられる作品だっだ 親世代とかにほんとかフェイクかどうやって見分けるのと言われたらうまく説明できないかも ネットに限らず何かを信仰陶酔していくひとはいるわけで...
ストーリーは特に驚くものでもなかったのだけど (勝手に期待値あげた自分が悪い) SNSやネットとのかかわりかたを考えされられる作品だっだ 親世代とかにほんとかフェイクかどうやって見分けるのと言われたらうまく説明できないかも ネットに限らず何かを信仰陶酔していくひとはいるわけで それもひとそれぞれの時間の使いかただから別に否定はしないけど 誰かを傷つけたり蔑んで排除して自分の好きなもの信じるものだけを推して生きていくようなことは良くないなと思った ネットリテラシーって死語なのかもとふと思ったけど 用法用量を守って正しく使わないとなー
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フォロワーからの相談に的確なアドバイスを送ったり、グルメレポをきっかけに潰れかけのラーメン屋を復活させたり、どこにも流れていない芸能人の薬物情報などを言い当てたりと、絶大な影響力を誇ってきたインフルエンサー・〈市民調査室〉。しかしこのインフルエンサーはやがて複数の真実の中に細か...
フォロワーからの相談に的確なアドバイスを送ったり、グルメレポをきっかけに潰れかけのラーメン屋を復活させたり、どこにも流れていない芸能人の薬物情報などを言い当てたりと、絶大な影響力を誇ってきたインフルエンサー・〈市民調査室〉。しかしこのインフルエンサーはやがて複数の真実の中に細かなウソを混ぜるようになり、やがてそのフェイクニュースに惑わされた複数のフォロワーたちの影響で対象は炎上、ついには自殺する者まで出てしまう。以前から市民調査室の文章に偽善の匂いをぷんぷん感じていた警視庁直轄のサイバー犯罪対策課に所属する延藤慧司(えんどうけいじ)は、上司から捜査の指示を受ける前に〈市民調査室〉を追い始める。 善意の投稿で多数の支持者を得てきたインフルエンサーが突如方向転換した末に行き着く先(目的)については結構早めに思いついてしまったし、作者の作品を読みすぎたのか、もう誰が真犯人なのかも早々に検討がついてしまった(苦笑)。いまどきで、ありがちなことをテーマにしていて、実際にこういう犯罪は起こっているんだろうとリアルな怖さは感じた。他作品とのつながりとしては、市民調査室の反撃により、延藤自身がネットに乗せられて犯人扱いされたことで、桐島班の葛城巡査部長と宮藤が登場。薬物で捕まる俳優の照屋一心(てるやいっしん)は、『スタート!』に出てくる宮藤映一(監督になっている)と六車圭輔脚本の映画の撮影をしている。
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ミステリー仕立てで、SNSのネガティブな部分を描く。 ミステリーとしての評価は分からないけど、SNSあるあるで一気読み。SNSとうまく付き合えるようになるには、あと何年かかるのだろう。何年か後に、この作品が「何書いてんだ?」と読者から思われるといいけど。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ネットの世界に存在する無関係者達のつながり方のお話。 なんだかすでに時代遅れを感じた一冊。 ネットもTVも紙媒体も全ての情報に対して正誤を確認しながら生きていくのは不可能なので、やたらと参加せず適当に受け流す術を身につけることで穏やかにすごせたらと願う
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ネットの闇、怖すぎでした。 物語の中だけの話と思えないとこが余計に… 犯人は想像してた人でなかったのですが、サイバー犯罪対策課の延藤刑事が事件解決に挑むストーリーは、おもしろいはおもしろいのですが、気分が悪くなると言うか、毒にあてられる感じが読んでいてしんどかったです。 中山...
ネットの闇、怖すぎでした。 物語の中だけの話と思えないとこが余計に… 犯人は想像してた人でなかったのですが、サイバー犯罪対策課の延藤刑事が事件解決に挑むストーリーは、おもしろいはおもしろいのですが、気分が悪くなると言うか、毒にあてられる感じが読んでいてしんどかったです。 中山七里さんの社会問題テーマを続けて読むのはハードすぎました。少しほんわかした本を読みたくなりました。
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