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よくわからないけど、あきらかにすごい人 の商品レビュー

4.3

11件のお客様レビュー

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2024/08/04

谷川俊太郎と宇野亞喜良が同年代なの、マジでキセキの世代だな…。 なんでどちらもあんなに矍鑠としていらっしゃるんだ…。

Posted byブクログ

2024/05/15

これは贅沢な本だ。 対談相手がそうそうたる方々で。 穂村さんの聞き出し方もとてもいいのだろう。穂村さん自体がすごいけど。 途中よくわからない箇所やよくわからない文章があるのは、2人の会話の深さやスピード、その関係性や距離、要因が重なり「ふたりだけの世界」ができたからだと思う。(...

これは贅沢な本だ。 対談相手がそうそうたる方々で。 穂村さんの聞き出し方もとてもいいのだろう。穂村さん自体がすごいけど。 途中よくわからない箇所やよくわからない文章があるのは、2人の会話の深さやスピード、その関係性や距離、要因が重なり「ふたりだけの世界」ができたからだと思う。(私の理解力が乏しいことは言わずもがななんだけど…) 穂村さんも相当すごい人だけど、対談相手の方々とふたりの世界を作り上げるなんてどんな偉業だ。眩しくて羨ましくて仕方ない。 作品や写真から勝手にイメージしていた本人の姿とはぜんぜん違った、という方が多かった。 突き詰めてやり続けて来た人々はだいたい同じことを言う。個や個人から離れて、全体になる・全体に溶け込む…、個人の輪郭が薄れていけば…的なことを。 桂枝雀さんも、ただそこにいるだけで、ただ高座に座ってニコニコしているだけで成立するその空間を目指したいというようなことを言っていた。 村上春樹さんも、小澤征爾さんの追悼文の中で、文章がただ文章である、というような個人を離れた境地になれたら、と言っていた。 今回、谷川さんも横尾さんも萩尾さんも甲本さんも、もはや個人の才能や力だけで生きてない。もうそうしないことをいつの時点かで決めたのか、自然とそうなったのか。こういうのが悟りというのかな…どうやったって個から離れられない凡人には想像もつかない。この方々の作品を理解できたことなど一度もない。ただエッセンスを、しかもそのエッセンスの上澄みをちろっと舐めて、感動しているだけ。 名久井さんとの対談形式のあとがきで、今回入らなかったけど梅図かずおさんとお話しした時のエピソードが少しあって、ぜひ読みたかったなぁぁぁ… 「お弁当食べるの遅くてごめんね」って楳図さんが言って、その気遣いと「あの凄まじい作品群とのギャップにくらくらした」とらあった。楳図さん、真面目で丁寧でやさしいから。 あらためて穂村さんの影響力や業績にびっくりした本でもあった。あんなに自意識の塊なのに、いやそれだからこそ対談が実現したのかな。ともかく穂村さん、この方々の話を聞かせてくれてありがとう! ○谷川俊太郎 ○宇野亜喜良 ○横尾忠則 ○荒木経惟 ○萩尾望都 ○佐藤雅彦 ○高野文子 ○甲本ヒロト ○吉田戦車 ○名久井直子 この本、図書館で借りたけど、持っておくべき一冊かもしれない。 2023.10.30発行 毎日文庫 ¥850税別

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2024/05/05

このタイトルから、なんとも言えず、いい。 すごすぎてもうよくわかんない、ってあるもんね。 穂村さんより30歳下の私からしても、すごいひとたちばかり。 谷川俊太郎にはじまり、 宇野亞喜良、 横尾忠則、 荒木経惟、 萩尾望都、 佐藤雅彦、 高野文子、 甲本ヒロト、 吉田戦車、 名久...

このタイトルから、なんとも言えず、いい。 すごすぎてもうよくわかんない、ってあるもんね。 穂村さんより30歳下の私からしても、すごいひとたちばかり。 谷川俊太郎にはじまり、 宇野亞喜良、 横尾忠則、 荒木経惟、 萩尾望都、 佐藤雅彦、 高野文子、 甲本ヒロト、 吉田戦車、 名久井直子。 すごい人ってほんとにすごいんだな。 佐藤雅彦と甲本ヒロトの章が特におもしろかった。

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2024/04/06

2024.4.5 読了 穂村弘さんの短歌や語りには、すごく優しさを感じる。 対談を通して、むしろ穂村さんを形作ってきた何かに触れた気がした。 登場する人たちは、それこそ時代を変え、しかも現在も走り続けている人たちで、人選がまさにツボ! 高野文子・甲本ヒロト・萩尾望都・荒木経惟・宇...

2024.4.5 読了 穂村弘さんの短歌や語りには、すごく優しさを感じる。 対談を通して、むしろ穂村さんを形作ってきた何かに触れた気がした。 登場する人たちは、それこそ時代を変え、しかも現在も走り続けている人たちで、人選がまさにツボ! 高野文子・甲本ヒロト・萩尾望都・荒木経惟・宇野亜喜良・谷川俊太郎・横尾忠則・吉田戦車・佐藤雅彦、聞いただけで鳥肌ものでしょ? 『11人いる!』(萩尾望都)をまた読みたくなった。「(ブルーハーツを)いま解散したら、もったいない」って思った瞬間に「やめなきゃだめだ」って思ったヒロトの感覚。「マンガは、攻撃しなきゃだめだと思ってやってたんです。」(高野文子)『黄色い本』の一コマ一コマが自分に刺さっているのが腑に落ちた。

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2024/04/04

各分野で多大な功績を残した著名人たちとの対談集。 谷川俊太郎 宇野亜喜良 横尾忠則 アラーキー、萩尾望都 佐藤雅彦 高野文子 甲本ヒロト 吉田戦車 特に、萩尾望都と甲本ヒロトの章を興味深く読んだ。 対談後記で、谷川俊太郎氏のおでこをどさくさに紛れて触ったってのにワロタ。

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2024/03/11

歌人・穂村弘が心から憧れてる異業種の人に創作の秘密を聞く対談集 金言が多くて良い本だったなぁ 全部いいけど甲本ヒロトの章は「もうおうちへかえりましょう」を思い出したよ ヒロトを好きになった話が出てくるからね

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2024/01/21

北海道生まれの歌人が、尊敬する巨匠たちと対談する。 谷川俊太郎、宇野亜喜良、横尾忠則、荒木経惟、萩尾望都、佐藤雅彦、高野文子、甲本ヒロト、吉田戦車、名久井直子。 「芸術作品として別のものにしちゃうんじゃなくてさ、その瞬間の被写体の魅力を出すことが大事なんだよ。」

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2023/12/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

単行本は「あの人に会いに 穂村弘対談集」。 文庫のカバーは全然雰囲気違う。 谷川俊太郎 宇野亜喜良 横尾忠則 荒木経惟 萩尾望都 佐藤雅彦 高野文子 甲本ヒロト 吉田戦車 名久井直子 との対談。 綺羅星のごとき面々。 萩尾望都が嬉しいが、一番びっくりしたのが高野文子。 漫画に殺意を込めて……。 そうだったのか……。 いや、そう聞いてから思い返すと、そうだったんだろうな……。 妙に納得して、また読み返したくなり。

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2023/12/04

穂村弘さんと、9人の著名人との対談集。 谷川俊太郎 「言葉の土壌に根を下ろす」 宇野亜喜良 「謎と悦楽と」 横尾忠則 「インスピレーションの大海」 荒木経惟 「カメラの詩人」 萩尾望都 「マンガの女神」 佐藤雅彦 「神様のものさしを探す」 高野文子 「創作と自意識」 甲本ヒロト...

穂村弘さんと、9人の著名人との対談集。 谷川俊太郎 「言葉の土壌に根を下ろす」 宇野亜喜良 「謎と悦楽と」 横尾忠則 「インスピレーションの大海」 荒木経惟 「カメラの詩人」 萩尾望都 「マンガの女神」 佐藤雅彦 「神様のものさしを探す」 高野文子 「創作と自意識」 甲本ヒロト 「ロックンロールというなにか」 吉田戦車 「不条理と言うまっとうさ」 名久井直子 「憧れってなんだろう」 わかったことは、凄い人は凄い人同士付き合っていることが多いということ。 谷川俊太郎さんの結婚相手だった佐野洋子さんが小林秀雄賞をもらっていたのは全然知りませんでした。 宇野亜喜良さんは60年代の遊び仲間のメンツが「豪華~!」と思いました。 安井かずみさん、コシノジュンコさん、加賀まりこさん、四谷シモンさん、金子國義さん、その周辺の人たち。 横尾忠則さんはすごいと思う人とは、いつも一緒に仕事をしていたそうです。三島由紀夫、寺山修司、唐十郎、土方巽。 萩尾望都さんの作品は読みたいと昔から思っていたけれど、読めていないので読みたいです。『11人いる』『トーマの心臓』『11月のギムナジウム』。 佐藤雅彦さんは映像作家でいらっしゃいますが、日経新聞の短歌欄の歌と選評(穂村さんの)を手書きで写していた話。 短歌の世界の究極の一首という言葉にはくらくらしました。 名久井直子さんはブックデザイナーというお仕事柄、すごい人に、お会いする機会が最も多いように思われました。 私もブックデザイナー目指していたらなあんて考えました。 ところで名久井直子さんは、ブクログユーザーです。 ご存知でしたか。 私は最近になって知り、フォローさせていただいています。

Posted byブクログ

2023/11/08

2019年刊行された『あの人に会いに 穂村弘対談集』の文庫化。横尾忠則さんが装幀という豪華さ! 本当に穂村さんの心が躍っていたんだろうなあという様子がわかる対談で、読んでいる自分も本当にワクワクする。「昔から憧れていた人たちと一緒に仕事ができるようになって、いま嬉々として会いに...

2019年刊行された『あの人に会いに 穂村弘対談集』の文庫化。横尾忠則さんが装幀という豪華さ! 本当に穂村さんの心が躍っていたんだろうなあという様子がわかる対談で、読んでいる自分も本当にワクワクする。「昔から憧れていた人たちと一緒に仕事ができるようになって、いま嬉々として会いに行っている」 憧れの気持ちが隠し切れない表情のモノクロ写真がまたご褒美。相手との距離感や姿勢、眼差しが素敵。対談相手の世界観、秘密を引き出してくれて、インタビュアーとしての穂村さんの素晴らしさに触れることもできる。日経歌壇の穂村さん評の書き写しをされたという佐藤正彦さん直筆ノートに感激。高野文子さんの新刊がでるたびに緊張したという穂村さんや、甲本ヒロトさんと体育すわりで熱心に語り合う姿にも出会える。 名久井直子さんとの『解説のような、あとがきのような、ふむふむ対談』がまた対談を振り返るのに贅沢な時間にもなる。お二人の出会いと絶大な信頼関係が素敵すぎる。 ひょんなことで穂村さん好きだと知った友人に今度プレゼントしようと思う。

Posted byブクログ