春夏秋冬代行者 秋の舞(上) の商品レビュー
春の現人神、雛菊ちゃんに負けず劣らず優しすぎる撫子ちゃん。八歳の女の子が背負うにはあまりにも辛く苦しい重荷に、涙が出ました。 自分の不幸や理不尽には耐え忍び、他人の不幸や理不尽には嘆き悲しみ涙を流す撫子ちゃんが健気で彼女を取り巻く大人達に対して竜胆が抱いたものと近しい怒りを私自身...
春の現人神、雛菊ちゃんに負けず劣らず優しすぎる撫子ちゃん。八歳の女の子が背負うにはあまりにも辛く苦しい重荷に、涙が出ました。 自分の不幸や理不尽には耐え忍び、他人の不幸や理不尽には嘆き悲しみ涙を流す撫子ちゃんが健気で彼女を取り巻く大人達に対して竜胆が抱いたものと近しい怒りを私自身も感じます。 ようやく手に入れた束の間の幸せと平穏が、外交問題により大きく揺らいでしまいました。 どうかこれ以上、撫子ちゃんの宝物が減りませんように。 緊張しつつ、下巻と向き合いたいと思います。
Posted by
冒頭の和やかな雰囲気は、降って湧いた外交問題によって消え去ってしまった。 幼い二人の秋を取り巻く陰謀。 神様の捉え方の違いで衝突が起きる。 8歳の撫子と7歳のリアムの立場を想像すると胸が痛すぎる。 酷い事態にならないよう祈っていたけど、まさかの急展開で絶望しそうになった。 これは...
冒頭の和やかな雰囲気は、降って湧いた外交問題によって消え去ってしまった。 幼い二人の秋を取り巻く陰謀。 神様の捉え方の違いで衝突が起きる。 8歳の撫子と7歳のリアムの立場を想像すると胸が痛すぎる。 酷い事態にならないよう祈っていたけど、まさかの急展開で絶望しそうになった。 これはもう今すぐ下巻も読まないといけない。
Posted by
秋の代行者がメインの物語。 このシリーズもハズレなしで楽しませてくれる。 幼い秋の代行者の抱えた過去、過去故の今がとても切なかった。 世界にまで物語が飛び出し、最後は各陣営代行者揃い踏み。 読み応えあり。 暁佳奈さんの描く世界は繊細で情感にあふれていて魅力的。
Posted by
2024/03/09 読了。 図書館から。 秋主従~。 こうもまた秋の災難がすごい…。 撫子の過去がもう言葉にならなくて、なのに こんなに真っ直ぐ優しい子に育っていて。 竜胆君、頑張った。 撫子に対しての仕事の部分が取り払われて、 更に真面目に撫子の為の行動が従者感増してるけ...
2024/03/09 読了。 図書館から。 秋主従~。 こうもまた秋の災難がすごい…。 撫子の過去がもう言葉にならなくて、なのに こんなに真っ直ぐ優しい子に育っていて。 竜胆君、頑張った。 撫子に対しての仕事の部分が取り払われて、 更に真面目に撫子の為の行動が従者感増してるけれど それもまた撫子にとっては良くも悪くも・・・もどかしい! 他国(橋国)の秋との交流でしたが、またも誘拐事件に…。
Posted by
ついに舞台は外国へ 今回の主役はどの巻でも活躍してきた秋主従。 橋国からの外交問題により、夏、秋、冬主従たちが共に向かうことに。 秋の代行者、祝月撫子の過去が提示されたり、橋国の秋の代行者、リアムから婚約されたりと新たな仲間(犬の花桐)なども増え、展開されていった。 特に面白...
ついに舞台は外国へ 今回の主役はどの巻でも活躍してきた秋主従。 橋国からの外交問題により、夏、秋、冬主従たちが共に向かうことに。 秋の代行者、祝月撫子の過去が提示されたり、橋国の秋の代行者、リアムから婚約されたりと新たな仲間(犬の花桐)なども増え、展開されていった。 特に面白かったフレーズは、 「どう考えても、肉体言語で語る男二人と仲睦まじい娘二人を比較してはいけない。」 →春主従を見ている冬の護衛陣たちの場面のこの言葉がものすごく面白かった。 あとがきの暁佳奈さんの 「『あの日傷ついていた貴方』に贈る物語です。」 という言葉にはぐっとした。作中の人物の感情に共感でき、自分と重ねた箇所があったから。 人の愚かさや美しさを抉るように緻密に表現された物語だと、私は思う。 追記:世界観をもっと感じたいのならば、漫画がオススメ。
Posted by
ファンタジーという仮面を被せて語られるネグレクトと宗教問題。 その被害者は幼き子供たち。 深く深く傷ついた彼らがきっとこの先救われると思いつつも、胸が痛むことには変わりない。 展開がわかっていつつも訪れた絶望に彼女の心が壊れてしまわないかすごく心配なのでそのまま下巻へ行きます。 ...
ファンタジーという仮面を被せて語られるネグレクトと宗教問題。 その被害者は幼き子供たち。 深く深く傷ついた彼らがきっとこの先救われると思いつつも、胸が痛むことには変わりない。 展開がわかっていつつも訪れた絶望に彼女の心が壊れてしまわないかすごく心配なのでそのまま下巻へ行きます。 海外、の代行者という新しい設定もだけど、そこに赴く代行者一行、アベンジャーズ感満載。 凍蝶の、飾りなきストレートなメールにキュン死させられました。 2024.2.23 31
Posted by
色々な事件があったその後の秋が中心。 大和とは基本的な宗教観の違いから季節の代行者がさほど敬われにくい橋国(多分アメリカ)。その国から希望あり、渡航するか問題となる。橋国は広く、代行者も複数いるが、交流するのは佳州の7歳の秋。8歳の撫子の個人的な成育環境や、神という特殊な立場と能...
色々な事件があったその後の秋が中心。 大和とは基本的な宗教観の違いから季節の代行者がさほど敬われにくい橋国(多分アメリカ)。その国から希望あり、渡航するか問題となる。橋国は広く、代行者も複数いるが、交流するのは佳州の7歳の秋。8歳の撫子の個人的な成育環境や、神という特殊な立場と能力の人間が対面する危険、孤独などが語られつつ橋国との交流の問題が進んでいく。 秋...問題抱えすぎ。なんだか暗かったのと、状況説明が多くて少し読むのにてこずりました。しかし、この極限の設定こそが感情の揺さぶりを生むのも確か。後半、いろいろ事件も起きて話が動くので、下巻を楽しみにします。ていうか、下巻続けて読まないとめちゃくちゃ気になる終わりかた~。 人を撃ったりとかあるけど、小学校でもギリギリセーフかな。ちょっと難しめなので中学からが無難。エロは挿絵含めないです。
Posted by
舞台が大和から移り世界観が広がるぶん説明が多くなりながらも、些細な仕草なども含め心情が丁寧に描写されることで展開が気になる展開になっていて面白かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大和の外が舞台になっている今回、大和と橋国の四季の仕組みの違いなどもわかってきて興味深かった。 竜胆の撫子愛が炸裂しているし竜胆の父、菊花の竜胆愛も感じられるし、愛に溢れていて良かった。のではあるが、阿佐美親子の会話を聞いてしまった撫子が誰にも何も言わずに大人になろうとしているし、橋国は不穏な空気が渦巻いているしここで終わるのかぁぁ、上巻。と頭を抱えたくなる展開。速やかに下巻を読みたい。
Posted by
季節を現人神が届けるという世界観のなか、外国のような大陸ではどのように管理しているのか気になっていた。 橋国にも代行者がおり、広義では国ごとだが狭義では地域ごとに存在するという説明になるほどと思った。 秋の舞にして舞台は海外へ! 唯一神との信仰や神社との関係など現実世界の宗教観に...
季節を現人神が届けるという世界観のなか、外国のような大陸ではどのように管理しているのか気になっていた。 橋国にも代行者がおり、広義では国ごとだが狭義では地域ごとに存在するという説明になるほどと思った。 秋の舞にして舞台は海外へ! 唯一神との信仰や神社との関係など現実世界の宗教観にも通じるような話がしっかりされていて、作者は相当に勉強されたんだなと感じた。 撫子がネグレクトを受けているとはこれまでの巻で何となく感じていたが、 今回、その詳細を知ると予想以上の放置ぶりに胸が痛くなった。辛い過去があるなかで優しく振る舞う撫子が見ていてどこか痛々しい。今までの見方ががらりと変わった。 それなのに、突然の求婚や竜胆とのすれ違い、2度目の誘拐に従者の殺害などヘビーなことがありすぎて読んでいて辛い。 まだ8歳の女の子に経験させていいことじゃない! 下巻では幸せになってほしいがどうなるの?!とあっという間に読んでしまった。
Posted by
- 1
- 2