ジャズピアノ(上) の商品レビュー
youtubeの有難さを痛感しました.解説に出てくる題名と演奏者を入力すると、直ちに画像と音声が現れる.凄いことだと思います.20代のころ、ジャズのレコードを200枚程度コレクションしており、本書に出てきたピアニストはほとんど既知の人達でしたが、著者のこだわりというかあまり表に出...
youtubeの有難さを痛感しました.解説に出てくる題名と演奏者を入力すると、直ちに画像と音声が現れる.凄いことだと思います.20代のころ、ジャズのレコードを200枚程度コレクションしており、本書に出てきたピアニストはほとんど既知の人達でしたが、著者のこだわりというかあまり表に出ない人も評価していました.Dodo Marmanosaです.ピアニストではないが、Basisit Jimmy Blantonも素晴らしい音を聞かせてくれました.この本でジャズの歴史や名演奏を楽しめることは、ほんとに僥倖だと感じました.
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日本文学・文化の研究者でありジャズピアニストでもある著者が、ジャズピアノの歴史と聴き方を解説する通書であるが、これを読んでジャズピアノの耳が間違いなく鍛えられ、聴き方が変わるという稀有な体験ができた。 本書の優れたポイントは単なる印象批評が多いジャズ批評・評論の世界において、「...
日本文学・文化の研究者でありジャズピアニストでもある著者が、ジャズピアノの歴史と聴き方を解説する通書であるが、これを読んでジャズピアノの耳が間違いなく鍛えられ、聴き方が変わるという稀有な体験ができた。 本書の優れたポイントは単なる印象批評が多いジャズ批評・評論の世界において、「このピアニストのこの録音のこの曲の何分何秒のここがすごい」という聞きどころを逐一解説しているところにある。しかも1曲の中でそうした聞きどころを数箇所〜十数箇所まで提示してくれるため、必然的に読者は同じ曲を何度も聞き返しながらこの解説に記されて演奏の凄みを耳で実感することができる。紹介されている大半の音源はSpotifyにあるため、それを聴きながらひたすら素晴らしいピアニストの凄みに触れる体験は至上の体験だった。 上下巻で1万円と決して安くはないが、自らの耳がこれだけ鍛えられるという稀有な体験を得られるとすれば、あまりにも安すぎる、とすら感じた。 ジャズピアノに興味がある人のみならず、ピアノという楽器に触れている人、万人に強く推奨できる一冊。
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