子ども若者の権利とこども基本法 の商品レビュー
読了しました。 ■なぜ手に取ったのか 子どもの権利条約、こども基本法など、子どもの人権に関することについて、 専門的な知見を持っていなかったので、様々な人権を考えるうえでとても重要だと 思い手にしました。 ■何が語られていたのか 著作は12章に分けられており、1章ごと子どもの...
読了しました。 ■なぜ手に取ったのか 子どもの権利条約、こども基本法など、子どもの人権に関することについて、 専門的な知見を持っていなかったので、様々な人権を考えるうえでとても重要だと 思い手にしました。 ■何が語られていたのか 著作は12章に分けられており、1章ごと子どもの権利に関する日本の第一人者 と称される方々が、子ども基本法、子どもの権利条約、これまでの取り組みや、 現状における課題などが記載されています。 子ども基本法に関する章は、これまでの審議経緯、法律の内容、理念、 特に重要なキーワードについては多面的な考え方や記載されていました。 子ども権利条約のに関する章は、日本の批准が遅く世界的に後進的ある状況、 浸透することの必要性について記載されていました。 子どもの人権に積極的に取り組んできた川崎市の子ども権利条例に関する章があり、 条例制定までの子どもからの意見の聴取、その内容や経緯などが、とても丁寧に 整理されて記載されていました。 具体的あ取り組みの記載として、子どもへの体罰禁止、日本版DBS(性犯罪者対策)、子どもに対する実践的な教育(生きる教育)、子どもの声を聴く作法(アドボカシー)が取り上げられており、いずれも具体的な内容がわかりやすく記載されていました。 最後の2つの章で、今後広めていくにあたっての課題や方法について問題提起的な 内容が記載されていました。 ■何を学んだのか 「明らかな人間観の更新」 著書のなかで、子どもの権利に関して評された言葉です。 この言葉の記載のどおり、これまで持っていた人権における視点、考え方では なかなか得られないことを多く得ました。 子どもの条例、法律の重要事項に関する考え方やその指針について、かみ砕いて 私なりに腹落ちできるところまで得られることができました。 また、著作の半分にわたって取り上げられている、子どもに関する取り組みに ついて実践することについて、その重要性、難しさ、方向性などの多く得られ 私自身の今後の行動に非常に参考となるものを得ました。 ■どう活かすのか 大人が考える次世代へのバトンタッチ。 現在における閉塞感を打開するために、この子ども関することが、とても重要な意味を占めていることがよくわかり、あらゆる行動の一つの指針を得たという気持ちにさせてくれた本です。 ■どんな人にお勧めなのか 子どもの権利に関する、基本、大切さ、考え方、具体的な取り組みなど広くかつ、 確かな知識や知見を得たい人にお勧めの本です。
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