世界 文字の大図鑑 謎と秘密 の商品レビュー
まさに文字の大図鑑。 世界には7000以上の言語があり、現在確認されているだけでも292にのぼる文字体系があるという。この本には200以上の言語が書かれてあるが、歴史が古く、もう使われていないものから、こんな民族がいたの?と言う人たちが使っている言語までもが、アルファベット順(...
まさに文字の大図鑑。 世界には7000以上の言語があり、現在確認されているだけでも292にのぼる文字体系があるという。この本には200以上の言語が書かれてあるが、歴史が古く、もう使われていないものから、こんな民族がいたの?と言う人たちが使っている言語までもが、アルファベット順(と言って良いのかわからないけれど)に表されている。 どうやって調べたんだろう。 漫画も面白いし、図書館の児童コーナーにあるのも理解できるが、漢字にはルビがふられていないので、やはり対象はマニアックな大人かも。 ヒトが文字(太古の昔は印や絵みたいだったが)を表したのは、約50万年前、ホモエレクトスが貝殻に模様を刻んだことが起こりらしい。 7万年前、何らかの意味を表すとされる絵、小さな彫刻や刻み模様が石や骨に刻まれた。 4万年前、洞窟に絵と謎の記号が描かれた。 文字の誕生を楔形文字を最初とするなら、約5500年前にしかならない。 一方言語の誕生自体は約15万年前まで遡ることができる。言葉だけでの記憶には限界があるので歌や物語にして記憶の継承を試みた。しかし自然、農耕、交易、紛争、生活など膨大な記憶を言葉だけで記憶することは不可能だった。このため文字という記憶を記録するための道具が発明されたとある。 それにしても、我々の先祖ホモサピエンスは賢い。世界各地で、何のつながりも無いのに、言語や文字を作ってきたのだから。
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2024.1.20市立図書館 ドイツで刊行されたコミックスタイルの図鑑。文字の発生から歴史をたどりつつ、世界中のさまざまな文字の紹介をしている。漢字やひらがな、かたかな、それに日本発のemojiなどの、ヨーロッパからみた印象がわかって興味深い。
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人類の歴史で最も重要な発明の一つ「文字」の歴史と謎を探る本。子供向けかと思いきや内容は非常に深く、興味深いものばかり。支配と侵略によって多くの文字が殺され、そして生まれたのだなと感じました。ページをめくるたびに全く聞いた事がない文字が登場。文字好き必読書。
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