人は家畜になっても生き残る道を選ぶのか? の商品レビュー
同意できるところが結構多いだけに,なんでコロナに関してはこういう発想になっちゃうのかな?という座りの悪さを感じてしまった.コロナで浮き彫りになった日本の医療の問題点,医療とビジネスは馴染まないことなど,まさにその通りなのだけど… どうして「コロナは取るに足らない感染症」的な感じに...
同意できるところが結構多いだけに,なんでコロナに関してはこういう発想になっちゃうのかな?という座りの悪さを感じてしまった.コロナで浮き彫りになった日本の医療の問題点,医療とビジネスは馴染まないことなど,まさにその通りなのだけど… どうして「コロナは取るに足らない感染症」的な感じにしないといけないのか?論理の飛躍があり過ぎて理解に苦しむ.コロナ禍は社会が作り出した部分も当然あると思う.でも,それなりに高い後遺症の発生率とか,病としての特殊性もあるのが事実.当初,甘く見ていた当事者だからこそ,自省も込めて,殊更に軽く見るのは臨床医として居心地が悪い感じ. 医師としての前に社会の一員として,というのはとても大事だし同じ気持ちで働いているけど,社会に貢献できる僕たちの力はやっぱり医療を通して1番発揮されるものだと思うし,そこから逃げちゃいけないと思う.科学者としての視点が圧倒的に欠けていること,知識のアップデートをせず,内省的な価値観で完結している感じが,多分納得できない原因. 同じ方向向いてる感じなのに,どうして意見が異なってしまうのか?そこを知りたくて読んでみたけど,まぁ結局は立場を異にするんだな,と思った.医者でもアップデートやめちゃう人っているんだね,という現実が知れたのは良い経験でした.
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医者は病いだけを見るのではなく、社会と生活の全体の中で人がどう苦しみ、何を求めているかを見つめなければ、人に害をなしてしまうことがありうるということを、平明かつ実践的に語った良書。
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