私立探検家学園(3) の商品レビュー
世界中から集まったクラスメイトたちと耳をうたがうような「実習」を乗り越えて迎えた新学年。あまりにも謎や秘密が多すぎるこの学年で訪れた3回目の「実習」。次第に明らかになる学園の秘密。 少しずつ核心に近づいていく。物語の中にいろんなメッセージが込められていて一読ではもったいないかもし...
世界中から集まったクラスメイトたちと耳をうたがうような「実習」を乗り越えて迎えた新学年。あまりにも謎や秘密が多すぎるこの学年で訪れた3回目の「実習」。次第に明らかになる学園の秘密。 少しずつ核心に近づいていく。物語の中にいろんなメッセージが込められていて一読ではもったいないかもしれない。しかし誰が誰だか覚えられなくなってきたな。
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※このレビューにはネタバレを含みます
5年生から入学する私立探検家学園。 3巻はコロン達が2回の実習を経験し、2回生になるところから。 実習先はどこなのか、ウエハースは何なのか、PESって?と疑問を持ち調べ始めるコロン達。同じように調べている大人の探偵と出会う。 夏休み前に3回目の実習が。班に分かれて出発する時にサポートの3回生が現れる。 今回の行き先はインカやマヤを思わせる南米に似た山。近くの村ではお祭りをやっていて、歓迎を受ける。 実習の中で一見、恵まれていると見える友人達の知られざる過去やそこからくる考えや信念を知り、無神経な自分を恥じるコロン。 そして命の危険があった実習から帰ったコロンはある知らせを聞きショックを受ける…。 まだ6年生の子達なのに、家庭環境など背負ってる物が重すぎる。だからこそこの変わった探検家学園に通えているのかもしれない。 学園の授業は主体的で、まさに目指す授業!先生や友人達の言葉も深い。 そして展開!最後の2ページが衝撃すぎて、続きが気になって仕方ない。
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物語の歯車が音を立てて動き出したかのような第3巻。 文化の違いは言葉を異なるものとして、同じ感情も別の意味をもたらす。 それは友達同士にも言えること。それぞれの背景から生み出される感情や行動の理由。そこの描かれ方が素敵なのです。 探検家を養成する学校。特別な授業。並行世界としか思...
物語の歯車が音を立てて動き出したかのような第3巻。 文化の違いは言葉を異なるものとして、同じ感情も別の意味をもたらす。 それは友達同士にも言えること。それぞれの背景から生み出される感情や行動の理由。そこの描かれ方が素敵なのです。 探検家を養成する学校。特別な授業。並行世界としか思えない場所での実習。個性豊かなキャラクターが、特性を活かしてクエストに取り組む。 これらの要素はエンタメものが好きな人にきっと刺さるはず。児童書だからと敬遠するのは勿体ないよと伝えたい。 もちろん、これから読書の扉の奥に進む子らにも勧めたい。
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2度のハードな実習を経て、コロンたちは二回生に進級した。 新入生たちを見ながら、この学園のひみつを知りたい気持ちがつのり、なんとなく作ったランニング部に皆で集まり、探っていく。 まずは実習の場へ移動するウエハースと言われる乗り物から… 学園の授業の風景はいつも素敵。今回は詩の話...
2度のハードな実習を経て、コロンたちは二回生に進級した。 新入生たちを見ながら、この学園のひみつを知りたい気持ちがつのり、なんとなく作ったランニング部に皆で集まり、探っていく。 まずは実習の場へ移動するウエハースと言われる乗り物から… 学園の授業の風景はいつも素敵。今回は詩の話から、文字、ことば、と発展していく。 「theってどうして、ザ、なの」 「テ、や セ、な気がする」…なんて。 コロンの家のせんべい屋は、クチコミでなかなか繁盛している。かといって、これ以上手を広げて工場生産するようなことになったら…コロン老舗のせんべいにこだわって、明太きなこ味がおいしく、敗北感を感じていた(笑) おかあさんはいう。 「いま、ふつうになってるものは、ぜんぶ、はじめは、ふつうじゃなかったの。はんたいにいうと、さいしょから、ふつうなものは、〈ふつう〉にさえなれないの」 母との話から思い出す おとうさんとの思い出もすてき。 _芸術っていうのはね…いま、ここにないものを、かんがえるといえことなんだよ_ 「その花じゃなかったかもしれない、その花を、描いているんだよ」 「うそ、って、こと?」 「ほんと、ってことなんだ」 探検に出るまでに、こんなすてきなシーンが溢れててこまっちゃうんだけど、この後ちょっとしたコロンのいつもの妬みぐせから、流ちゃんと口論になってしまう。そして、もやもやをかかえたまま実習へ。 メガクリスタルを見つけ出すというミッション。 図書館が祭壇になっている、マチュピチュみたいな…国で、もてなしを受けるのだが… またまた命懸けのミッション。その中で有名人の子孫が多い仲間たちの、本当の彼らのことを知ってゆく。フローラ、サロジャ。 ラストはほろりときて、ひゃーってなります。 今回ジョン·ソード出てきた?4巻へつづく、ですね。 あー最後に私の鳥肌たちたち斉藤倫印の表現を _砂時計の砂のように、そとのひかりが、さらさらふりそそぐ。時間のふりつもる、その底にいるみたいに、わたしは、もういちど、見あげた。_ 232ページです。
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