鬱ごはん(5) の商品レビュー
コロナ禍のなかでひとり、世の中の流れに流されつつひとり、つぶやく。 これは別の世界線の私なのでは、と思ってしまう
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冷笑的、悲観的でありながら、ある程度には楽観的でないと息苦しい鬱野の思考はどこか共感を思い起こさせるものがある。 しがないギグワーカーを続けているが、カフェで飲食や自宅や居酒屋で飲酒をたしなみ、物欲が摩耗しているようなことを呟きながら「無駄遣い」と言うレジャーに金を出す位の経済...
冷笑的、悲観的でありながら、ある程度には楽観的でないと息苦しい鬱野の思考はどこか共感を思い起こさせるものがある。 しがないギグワーカーを続けているが、カフェで飲食や自宅や居酒屋で飲酒をたしなみ、物欲が摩耗しているようなことを呟きながら「無駄遣い」と言うレジャーに金を出す位の経済的余裕はあるようだ。…頻度にもよるが。
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「『滅ぼす側』でいることの居心地の悪さに/人々は鈍感さで対抗するだろう/鈍感になることが/際限なく可視化されていくあらゆる問題に対抗できる唯一の手段だからだ」 主人公がウナギ弁当を食べているときのモノローグ。 「鬱ごはん」って改めてなかなかひどいタイトル。「ごはん」と付くけどグ...
「『滅ぼす側』でいることの居心地の悪さに/人々は鈍感さで対抗するだろう/鈍感になることが/際限なく可視化されていくあらゆる問題に対抗できる唯一の手段だからだ」 主人公がウナギ弁当を食べているときのモノローグ。 「鬱ごはん」って改めてなかなかひどいタイトル。「ごはん」と付くけどグルメ漫画じゃない。なんなら食欲は減退する。鬱野だってうまいとかまずいとか言うし、思い立って食べたい物を食べに行ったりもする。けどたいていそれは味のしない食事、食べたそばから味を忘れる食事。どちらかというと食べている物に映る自意識をひたすら反芻してる感じ。 友達も恋人も家族もいないけど、世界から孤立してるわけでもない。Uber配達員をし、SNSに投稿し、切り離せない自意識と冷静に対話を続ける、まさに「孤独のグルメ」。
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作者も後書きで書いてるけど、現実とシンクロした展開とモノローグというスタイルもあって、キャラと作者の考えの境界があやふやでほとんどエッセイ漫画と化してるな。
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コロナ禍part2。 にしてもこの人がウーバーイーツで働いている、そのギャップが面白い。 そういえば1巻に出てきたイマジナリーキャット、最近出ないな。 作風変わるのもまたよし。
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