SWITCH(Vol.41 No.9) の商品レビュー

スイッチ・パブリッシング(編者)

2024/01/06

池澤夏樹の鈴木敏夫へのインタビューを通した『君たちはどう生きるか』の解説。

眞人は宮﨑駿と鈴木敏夫の知り合いの息子、サギ男は鈴木敏夫、大叔父は高畑勲、キリコは保田道世、七人のおばあちゃんは東映動画やジブリの女性スタッフがモデル。

2023/10/25

#SWITCH 9号。旅先の宿にあって初めて読んだ。#ジブリをめぐる冒険 面白い。すごく面白い。#宮崎駿 という人がどんな人かが、すごく見えてくる。ところで、旅の移動中、#ジブリアニメで哲学する を読み進めていたところだ。ジブリや宮崎駿、鈴木敏夫についての理解が深まると、作品をまた深く楽しむことができそうだ。

2023/10/14

鈴木プロデューサーが語る宮崎駿はコンテンツとして最強。声を上げて笑わされた部分もあれば、ふと涙がこぼれてしまう部分もあった。とても濃密な一冊。

2023/10/08

池澤夏樹が鈴木敏夫との対話で展開していく本刊。表紙が『君たちはどう生きるか』の青サギの絵で惹かれて手に取った人も多いだろう。インタビュー形式というよりお互いに宮崎駿という一人の人間について話をして、そこから次々と話が繋がったり、あえて脱線させてまた戻したりしての“対話”である。池澤氏も鈴木氏も懐かしむ気持ちを抱きながら話をしていき、その会話の中では高畑勲と宮崎駿、どうしてもこの二人はセットでないと語れない程に、宮崎駿・高畑勲・鈴木敏夫、そして、スタジオジブリとはなんだったのかを改めて知ることができる内容となっている。また、今回上映された『君たちはどう生きるか』に携わった人々（あいみょん・木村拓哉・米津玄師など）のインタビュー頁も収録されており、むしろこちらが映画のパンフレットなのではないかとさえ思える程に読了後、モワモワしていた部分がきれいに払拭されているだろう。

2023/09/25

君たちはどう生きるかの現状唯一の情報本。

池澤x鈴木のインタビューで語られる様々な切り口と、飽きないキャラクターである宮崎駿が読んでいて飽きない。

米津のインタビューで、宮崎が「子どもたちに、この世は生きるに値するということを映画を通して伝え続けていきたい」と涙ながらに語ってくれたというシーンは、本書で一番情景をともなって自分の頭に残っているところだ。

ポスターに青サギを選び、本編では眞人といちゃこらし、2人は仲良くなって終わった。
ともに歩んだ日々はたくさんの人の中にのこっていますよ。

2023/09/12

鈴木敏夫が語る宮崎駿は、どこまでも今を生きていて、どこまでも複雑で、わからない。分かりやすい言葉で誰にでも伝わるメッセージが主流の社会で、そんな在り方すらなかったかのように歩く、彼の道
宮崎駿が人間嫌いで、こんな社会！って、もう見向きもしないなんてこと、ありえるんじゃないかと思ったことがある。でも同時に、子どもたちに向かってどこかで世界を肯定したいんだろうと改めて気がつく。大人のためのつまんない世界じゃなくて、子どもが思いっきり今を生きる場所をつくりたい。子どものためと見せかけた将来の心配とか、大人の都合を押し付けたくない。本気でそう思わせてくれて、本当に本当にありがとう...
でも宮崎駿にはまだまだ長く、長く、生きてほしいと思うばかり。

2023/09/02

冒頭のインタビューはインタビュアーが池澤夏樹。インタビュイーは鈴木プロデューサー。まずインタビューが行われた場所の描写から始まる。鈴木プロデューサーの蔵書、堀田善衛から引き継いだという堀田の蔵書がずらりと並ぶその本の部屋の天井一面にウィリアム・モリスの Strawberry Thief / いちご泥棒のテキスタイルが一面に敷き詰められてある、と。なんて素敵な部屋なんだろう。

2023/08/30

君たちはどう生きるかのパンフレットに当たる。中でも鈴木プロデューサーのインタビューはメタファーのネタバレなどを多く含んでいる。また、本田さんのインタビューが中でも面白かった。裏方のアニメーターにフィーチャーを当てた、彼らがどう頑張ってこの作品を作り上げてきたかの見方をする上で非常に参考にもなる。君たちはどう生きるかを掘りたい人にはマストバイだ。

2024/07/31

たくさんのインタビューが深くて良い。この映画を「賛否両論」などというどうでもいいSNSやネットニュースにうんざりしてたので、感想や解釈を考えさせる本誌のような記事は刺激的。