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蛇の棲む水たまり の商品レビュー

4.6

8件のお客様レビュー

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2024/05/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

福岡県立美術館で「鹿児島睦 まいにち展」という展覧会があったので行って、グッズショップコーナーで購入しました。「大人向け絵本」に分類しましたけど、子どもと読んでももちろん良いと思います。梨木香歩さんの詩に、鹿児島睦さんの作品(お皿の写真)が添えてあります。 展示会ではお皿の実物が並んでいました!本の写真ではわかりづらいのですが、「水たまり」の器は本当に、水たまりを表現してあるようでした! 水たまりをのぞいている「馬」は、他の動物が水たまりに入るとグレードアップしちゃう(犬がクマになったり、猫がライオンになったり)のを見て、自分もユニコーンになりたくて水たまりに入るのだけど、そこで「本当の自分」と向き合う、っていうお話なんだと思います。解釈はひとそれぞれできると思いますが。 蛇も龍になるんだけど、龍に見えるだけで本当は蛇なんだ。自分をよく、よく見つめなければならない。自分を良く見て、自分を知らなければならない。 っていうメッセージだと私は思います。人と比べるのではなくて、自分をちゃんと知る、ありのままの自分を受け入れて大事にして、それでも変わりたいとか、もっとこうありたい、という願望も失わない・・・って大事だなと、今の年齢になってやっと分かった気がするのだけど、この絵本、今の私に刺さりました。

Posted byブクログ

2024/05/15
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物語は神話のようで、心に残った。 みずたまりがかわくあたり。 お皿の写真より、絵の方がいいなと思った。

Posted byブクログ

2024/02/20
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鹿児島睦さんの企画展があるので予習のため取り寄せ。梨木果歩さんとの贅沢なコラボ。 ページごとに、左には細部にまで凝っている草花や生き物が描かれた器に対して、右は黒い背景に浮かび上がる水たまりのような文字が添えられて物語が進む。 生命の美しさと儚さを、不安そうにのぞき込む馬の気持ちになった気分で見つめる。色とりどりの草花が描かれた器と、明るい黄色の背景に描かれた白い象の器、蛇の「もう一人の自分を見つけるんだ」のページが好き。 森林浴をしているような水中にいるような不思議な感覚。最後は冒険を終えた達成感に似た安堵感を得る。

Posted byブクログ

2024/02/12

小さな布張りの大人のための絵本。梨木さんの文章に惹き込まれ、水たまりのなかに入っていく。鹿児島睦さんの器を見てみたいと思った。

Posted byブクログ

2024/02/09

無意識に目を惹かれる素敵な装丁 物語と器のイラストがとてもマッチしていて読み進めるほど惹き込まれる 自分も蛇の棲む水たまりを覗いている気分だった

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2023/11/22

素敵!素敵ー!!素敵ー!!! 器と言葉で絵本なんて。 まるくくり抜かれてる表紙も 手触りも 文章も、一つ一つの器も。 全部が全部素敵だった。

Posted byブクログ

2023/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

器作家の鹿児島さんと梨木さんの合作のようにして生まれた経緯が面白いけど、本の雰囲気やモチーフもどこか「西の魔女が死んだ」や「からくりからくさ」を思わせる感じで、懐かしく心にしんと沁みわたるような物語だった。水たまりを私たち自身がのぞきこんで入っていけるような装丁も、お皿一枚一枚もとても素敵。 もう一人の自分を見つめて「わかった」ならば、もう群れを離れなくても、角がなくても大丈夫なのだ。読んでいる私の手にもきらきら光る宝物を一つ落としてもらえたような、温かい気持ちになる。大事にしたい本。

Posted byブクログ

2023/10/17

梨木香歩さんの本は大抵読んでいるのでこの本も入手。イラストと文で構成されてますが、文章は少ない。絵本、と言っていいのでしょうか。裏表紙の箔押しの馬が特に好きでした。

Posted byブクログ