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ピアノ の商品レビュー

4.2

12件のお客様レビュー

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2024/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

蜜蜂と遠雷、光のとこにいてね を読んだ後にこの絵本を読むと、 内容が見事にシンクロして最高の味わいとなった。 塵の音楽性と、果遠のトイピアノを想起させた。

Posted byブクログ

2024/05/05

夏休みの終わりに、お母さんと隣町から引っ越してきたのんちゃん。隣には大きな森のあるお屋敷があった。 お母さんが仕事に出かけた日、一人で留守番をしていたのんちゃんは昔お父さんが買ってくれたトイピアノを見つけた。お父さんのバイオリンと合わせたことを思い出して「カノン」を弾いていると、...

夏休みの終わりに、お母さんと隣町から引っ越してきたのんちゃん。隣には大きな森のあるお屋敷があった。 お母さんが仕事に出かけた日、一人で留守番をしていたのんちゃんは昔お父さんが買ってくれたトイピアノを見つけた。お父さんのバイオリンと合わせたことを思い出して「カノン」を弾いていると、隣の森から彼女の音に合わせたピアノが聞こえてきた。その音の方に向かうとおじいさんがピアノを弾いている。おじいさんはのんちゃんのためにたくさんの曲を演奏し、彼女はおじいさんとの連弾も楽しむ。 カノンの演奏に見送られながら帰宅した彼女は、心配してきた母親とともに忘れてきたトイピアノを取りに戻ったが、その屋敷にはもう人の気配がなかった。 ******* ここからはネタバレ ******* 低学年用として渡されたこの絵本は、ホラーなのでしょうか? 引越し先の隣家で会ったピアノが上手なおじいさん。別れてすぐ後に再訪したときには、おじいさんは消えていて、家も廃墟のようになっていたとは。 私だったらこんな家の隣に住むのは気味が悪いと思ってしまいますが、この母子はこれをきっかけに一緒にピアノを習い始めるとは、なんとも肝が座っています。 のんちゃんにお父さんはいないようですが、いい思い出をもっているようで、よかったですね。 音楽の楽しさを伝えてくれる絵本ですし、主人公は低学年のようですが、含みが多く(ホラーみたいですし)、低学年には向かないような気がします。 オススメするとしたら、中学年か高学年でもいいかもしれません。

Posted byブクログ

2024/02/02

不思議な世界感のお話だったなぁ。 おじいさんは実在していたのか、お父さんはなぜいないのか、壊れていたピアノが直ったのは何故なのか。 不思議だけど、なんだか温かいお話。 おじいさんが弾いていたモーツァルト、音の形がビー玉だったり鳥だったり。なんの曲だったんだろう。 知りたいな。

Posted byブクログ

2024/01/30

なんとなく惹かれて手に取る。 お母さんと新しい家に引っ越したのんちゃん。トイピアノで「カノン」を弾いていると、となりの森からもピアノの音が。 物語から絵から、音と色と光が見える。いせさんの絵は世界の美しさを見せてくれるようだ。音が聞こえてくるようだった。そっか。音色って音の色。音...

なんとなく惹かれて手に取る。 お母さんと新しい家に引っ越したのんちゃん。トイピアノで「カノン」を弾いていると、となりの森からもピアノの音が。 物語から絵から、音と色と光が見える。いせさんの絵は世界の美しさを見せてくれるようだ。音が聞こえてくるようだった。そっか。音色って音の色。音にも色があるのか。音と色は一体なのかもしれないな。

Posted byブクログ

2024/01/24

お父さん(バイオリニストらしいですね)との悲しいお別れがあったことが、まず察せられます。のんちゃんの弾く「カノン」に応えて、ピアノを弾いてくれた不思議なお爺さんとの心温まるお話です。モーツァルトの、「もうずっとまえからしっているような、なつかしい気が」する曲と「色とりどりのガラス...

お父さん(バイオリニストらしいですね)との悲しいお別れがあったことが、まず察せられます。のんちゃんの弾く「カノン」に応えて、ピアノを弾いてくれた不思議なお爺さんとの心温まるお話です。モーツァルトの、「もうずっとまえからしっているような、なつかしい気が」する曲と「色とりどりのガラス玉が」転がり落ちるような曲、最後の「心がしんとなる、まるで天からおりてくるような」曲、何という曲なのでしょうか。分からなくても、聞こえてくるようです。お母さんとピアノを習い始めたのんちゃん、いつか「この曲だったんだ!」と知る日が来るのでしょうね。

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2023/12/24

いせひでこさんの絵は、いつも優しくてゆるやかで繊細で哀愁がある。 今回のピアノは特に切なさも感じた。 新しい家に引っ越したのんちゃんは、おかあさんが仕事に出かけた後、お留守番。 クローゼットの中の箱を開けると5さいの誕生日におとうさんが買ってくれたトイピアノが… ならない音があ...

いせひでこさんの絵は、いつも優しくてゆるやかで繊細で哀愁がある。 今回のピアノは特に切なさも感じた。 新しい家に引っ越したのんちゃんは、おかあさんが仕事に出かけた後、お留守番。 クローゼットの中の箱を開けると5さいの誕生日におとうさんが買ってくれたトイピアノが… ならない音があって、ひかなくなったことを思い出したけど「カノン」を弾いてみた。 どこからか、のんちゃんと同じ「カノン」のメロディが聞こえてきて…。 その音を追いかけるように外へ出て。 おじいさんが弾くピアノに導かれるようにお屋敷に入っていき…。 おじいさんとのんちゃんの2人の時間。 それはとても幸せな時間といえようか…。 心がしんとなる、まるで天からおりてくるような音楽を聞いて、のんちゃんのほほを涙が流れる。 「ピアノの中には、オーケストラがはいってるんだって」とおかあさんに伝えたのんちゃん。 もうおじいさんには会えないだろうと思っていて、そのひとことだけしかおかあさんには話さなかったのんちゃんの気持ちがなんとも言えず切なくなる。 ピアノを弾くおじいさんの周りに美しい光が、それは鳥で、シャボンのように弾けるように天使で、一瞬のうちに音のシャワーが。 美しいハーモニーが。 おじいさんの手の動きが美しくて。 絵なのにまるで動いているようで、とても惹きつけられた。

Posted byブクログ

2023/12/20

いせひでこさんの絵本は本当に優しい。 ピアノを通じて子どもと隣の家のおじいさんが繋がる、不思議な話。 つぎの曲は、色とりどりのガラス玉が、とつぜん階段からころがりおたなるようにして、はじまりました。 ピアノの中には、オーケストラがはいってるんだよ。 この二つのページのカラフ...

いせひでこさんの絵本は本当に優しい。 ピアノを通じて子どもと隣の家のおじいさんが繋がる、不思議な話。 つぎの曲は、色とりどりのガラス玉が、とつぜん階段からころがりおたなるようにして、はじまりました。 ピアノの中には、オーケストラがはいってるんだよ。 この二つのページのカラフルさがピアノを生で聴いているように感じさせる。 お父さんがいない、母子家庭の話だが、ほんわか温かくなる。素晴らしい!

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2023/12/06

誰でもこどもの頃には不思議な体験をすることがあります。 そして目に見えない音楽で人が繋がっていくところを、絵本で表現されています。 作者ご自身がチェロを演奏される感性がこのような作品に生きていると感じます。 カノンをBGMにどうぞ! https://youtu.be/mR...

誰でもこどもの頃には不思議な体験をすることがあります。 そして目に見えない音楽で人が繋がっていくところを、絵本で表現されています。 作者ご自身がチェロを演奏される感性がこのような作品に生きていると感じます。 カノンをBGMにどうぞ! https://youtu.be/mR40_KPc81c?si=AUOuBxQCkU0UNs_x

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2023/11/25

8歳6ヶ月の娘 5歳6ヶ月の息子に読み聞かせ いせひでこさんの 優しい雰囲気のおはなしとイラストが 素敵なんだなあ おとうさんはなぜいないのか おじいさんの正体は?と 謎がのこる 不思議なおはなしでした

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2023/11/23

色使いがらとても印象的な綺麗な絵本でした。特に藍色や、ピアノの黒っぽいけれど少しずつ変化のある色に、思わず見惚れてしまいました。 出てくる曲は「カノン」。パッヘルベルの有名なカノンなのかな?のんちゃんが、お父さんとの思い出が詰まった「カノン」をトイピアノを弾いていると、どこかか...

色使いがらとても印象的な綺麗な絵本でした。特に藍色や、ピアノの黒っぽいけれど少しずつ変化のある色に、思わず見惚れてしまいました。 出てくる曲は「カノン」。パッヘルベルの有名なカノンなのかな?のんちゃんが、お父さんとの思い出が詰まった「カノン」をトイピアノを弾いていると、どこかからのんちゃんの旋律を追いかけるようなピアノの音が聞こえてきます。カノンでかけあいをしてくれているのです。その音の方へ引き寄せられていくかのんちゃん… 「ピアノの中には、オーケストラがはいっているんだよ」というページの挿絵は、是非ともピアノを練習している子どもたちに見せたいです。 今度、読み聞かせをしようと思います。 こんな素敵な絵がついていたら、みんな夢中になること間違いなしです。 電子音や騒音で溢れかえっている世界で、人はどんどん音に鈍感になっていっているように感じます。いせひでこさんが絵で表現してくださっている綺麗な音の世界を、一人でも多くの子どもたちがキャッチしてくれるといいなと思います。

Posted byブクログ