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尊敬する人はいません(今のところ) の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/07/07

慧の父は、法律事務所を経営していて立派で真面目である。 若羽の父は、いい加減で無責任な性格で、会社を潰したあともいくつも仕事を変え、今はあやしげな健康食品の会社を友人とやっている。 慧は、尊敬する人は父だと書いていたが、カナタと会ってから父に対する思いも変わってきた。 若羽は、...

慧の父は、法律事務所を経営していて立派で真面目である。 若羽の父は、いい加減で無責任な性格で、会社を潰したあともいくつも仕事を変え、今はあやしげな健康食品の会社を友人とやっている。 慧は、尊敬する人は父だと書いていたが、カナタと会ってから父に対する思いも変わってきた。 若羽は、母から父の話を聞いて人にはいろいろな面があって、いい人と悪い人と分けられるものじゃない、気持ちも好きと嫌いだけじゃないと気づく。 小5でも親のことをしっかり見ているんだと驚いた。 どんな親がいいとか理想はあるのかもしれないが、しっかりと理想的な親っているのか?なんて思ってしまう。 ただ自分の気持ちをしっかりと伝えることができるのだからそれだけで立派だと思った。

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2024/06/22

人の多面性がうまく描かれている。 親には親の思いがあり、子どもには子どもの見方があり、 一方的に押し付けたわけではないのに、慮って、だったり、大人の力のほうが強くて反論できなかっただけとか。 子どもが育っていく過程で自己主張ができるようになっていく、 そんなことが良く伝わてくる。

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2024/06/01

感想 父への憧憬。だがいつかは越えなくてはいけない。その人だって老いるのだから。安心させたい。尊敬はしている。だからこそ。追い越す。

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2024/01/17

#尊敬する人はいません #中山聖子 #文研出版 #児童書 #読了 同じクラスの若羽と慧。二人の父親への見方が変化していく物語。父親の顔、仕事の顔、素の顔。いいところだけの人なんていないんだ。親も人間。ちょっと大人の男性のこわい面も描かれていてゾワっとしました。終わり方はとてもさわ...

#尊敬する人はいません #中山聖子 #文研出版 #児童書 #読了 同じクラスの若羽と慧。二人の父親への見方が変化していく物語。父親の顔、仕事の顔、素の顔。いいところだけの人なんていないんだ。親も人間。ちょっと大人の男性のこわい面も描かれていてゾワっとしました。終わり方はとてもさわやか!

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2023/11/18

小学6年生の男の子と女の子の、父親に抱く複雑な気持ちをとても丁寧に描いている。大人の自分が読んでぐんぐん読んでしまう面白さがあった。他の作品も読まなければ。

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2023/11/11

すごく好きです。 もしかしたら後味の悪い結末になるのでは……?と 一抹の不安を抱きつつも、お話しに引き込まれて、一気に読み終えました。ありがちな題材だろうに、憎らしくなるほどのさじ加減で、こども達の心のひだを、大人たちの葛藤を描き出して、これまた見事な構成で完結しています。 サ...

すごく好きです。 もしかしたら後味の悪い結末になるのでは……?と 一抹の不安を抱きつつも、お話しに引き込まれて、一気に読み終えました。ありがちな題材だろうに、憎らしくなるほどのさじ加減で、こども達の心のひだを、大人たちの葛藤を描き出して、これまた見事な構成で完結しています。 サトシとカナタの交流がやっぱりいちばん好きです。「どうか……!どうかお願いします」と祈りながら読んでました。それからもちろん、若羽のお父さん。人間くさくて惹かれます。 それにしても、児童文学舐めてたなあ私。反省。

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2023/11/09

父親に翻弄される若羽と慧。これホントに児童書?きっと若羽の両親は離婚するし、慧の父親は偉そうな態度は変わらないだろう。子どもは子どもなりに悩み、成長していく。この本を通してそれを再認識させられた。

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2023/10/25

児童書だけど、大人にとっても読みごたえがあった。若羽と慧、それぞれの家庭の問題がうまく対比されているけれど、どちらが正しいとか間違っているというような単純な話にはなっていない。親をひとりの人間として見始める頃の、子どもの複雑な心境がリアルに感じられた。この作者のほかの作品もそうだ...

児童書だけど、大人にとっても読みごたえがあった。若羽と慧、それぞれの家庭の問題がうまく対比されているけれど、どちらが正しいとか間違っているというような単純な話にはなっていない。親をひとりの人間として見始める頃の、子どもの複雑な心境がリアルに感じられた。この作者のほかの作品もそうだけど、とにかく人の描き方が見事。子どもの心情が細やかに、そして丁寧に書き出されている。読後感も良い。

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