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御厩河岸の向こう の商品レビュー

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2025/01/26

 7話からなる。 読んだことの記憶にあるものも…… 最初の話は、前世がわかり、人の未来も垣間見える弟。 しかし、自分の死ぬ時もわかる。 人間産まれて来る時は、前持って、日にちがわかるけど、死ぬ時は、その日がわからない。 死ねる時がわかれば、それまでにしておきたい事や、どのよう...

 7話からなる。 読んだことの記憶にあるものも…… 最初の話は、前世がわかり、人の未来も垣間見える弟。 しかし、自分の死ぬ時もわかる。 人間産まれて来る時は、前持って、日にちがわかるけど、死ぬ時は、その日がわからない。 死ねる時がわかれば、それまでにしておきたい事や、どのようにして欲しいか、予定が組めるのに…… 勇助のように、……と思ってしまった。 亡くなっても、見守っていると、遺された者は、思ってくれるだろうか? この本の中で、「藤尾の局」が心に響いた。 何処までも、笑顔で、怒った事のない母のお梅。 病死で先妻のを亡くした後に後妻に入ったお梅は、放蕩息子達でも、目をつぶっていたのだけど、…… 主人の清兵衛が亡くなり、家を継ぐには……… お梅の啖呵が、スカッとする。 著者 宇江佐真理氏の表現の上手さである。 人情味溢れた作品だと思う。 もっと、作品を読みたかったと思う。 そんな気持ちも、故人は、空から見ているだろうか?

Posted byブクログ

2024/06/10

どうして宇江佐真理は亡くなってしまったのだろう。江戸の人情物語をもっともっと書きたかっただろうに。私も宇江佐真理の小説をもっともっと読みたかった。つくづくこの短編集を読み終えて残念に思った。

Posted byブクログ