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ゴリラ ウィリーBとアトランタ動物園の再生 の商品レビュー

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2024/01/02

1970年代、経済的にも飼育環境的にも最悪だったアトランタ動物園を著者が園長に就任してから再生させる物語。その物語の中心にあるゴリラ(ウィリーB)がいます。1970年代の動物園は硬くて狭いコンクリート部屋に1人で孤独に生活をしていました。著者は霊長類の学者であり、その知識を引っ提...

1970年代、経済的にも飼育環境的にも最悪だったアトランタ動物園を著者が園長に就任してから再生させる物語。その物語の中心にあるゴリラ(ウィリーB)がいます。1970年代の動物園は硬くて狭いコンクリート部屋に1人で孤独に生活をしていました。著者は霊長類の学者であり、その知識を引っ提げ園長に就任します。アメリカの大手自動車会社フォードにスポンサーになってもらいながら、ゴリラにとって理想的な動物園を築き上げていきます。この動物園が動物福祉という概念の先駆けだと思われます。動物園の役割はショーではなく、希少動物を保護し繁殖させ絶滅を防ぐ。この本では動物園の再生以外にもゴリラの生態そのものにもよく触れています。ゴリラは優しい生き物。人間を自分から傷つけにいくことはありません。そんな優しいゴリラの密猟が今でも後を絶たないという事実は悲しくてなりません。また今でも小規模で閉鎖的な動物園で暮らしている動物もこの世にはいっぱいいるでしょう。少なくともゴリラは社会的な動物であり、1匹で飼ってると精神を病んだり、自傷行為に走るケースが多いらしいです。集団でのびのびと暮らせる動物園が増えることを切に願います。地球上のすべての動物が幸せに暮らしてほしいなと思います。

Posted byブクログ