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私書箱110号の郵便物 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2024/10/31

「天気が良ければ訪ねて行きます」から。 トレンディドラマのようなオシャレな恋愛小説。 ラジオ局・構成作家など馴染みのないもので入り込みにくかったけれど、少しずつ愛を育む感じは良かった。

Posted byブクログ

2024/08/11

イドウだから、読了後の心持ちを想像出来たが、それ以上だった! 天気が良ければ訪ねて行きます、の時も同じだった。主人公達の側に作者は私たちを連れて行き、そして作者と私たちと主人公たちで物語の時間を旅しているような感覚の技を、イドウは持っている。本当に凄い。 大人向けの絵本の様な児...

イドウだから、読了後の心持ちを想像出来たが、それ以上だった! 天気が良ければ訪ねて行きます、の時も同じだった。主人公達の側に作者は私たちを連れて行き、そして作者と私たちと主人公たちで物語の時間を旅しているような感覚の技を、イドウは持っている。本当に凄い。 大人向けの絵本の様な児童書の様な、未だ熟れぬ実を大人も悩んで抱えている丁寧さが、この一冊には込められている。流石イドウだ。 舞台はラジオ局、そして一年を通じた背景。BGMが、季節の風景と温度がそれら全てが文書から伝わり、心の機微を幾重にも幾重にもまるで私達読者の人生も知っているかの様に丁寧に伝えて来る。 主人公達のこの一年は、老祖父イピルグァンの長い人生の沢山の経験値の中の最後の一年である事も、人生の伝承性が無骨ながら丁寧に伝わるから愛おしい。 孤独を内包した人生をなんと愛おしく伝える小説だろうか!と胸が暖かくなった。「結界」が晴れた心地だ。

Posted byブクログ

2024/06/24

すごく好きな本に出会ってしまった。 古家さんは韓国らしくも韓ドラ的でないと評していたけど、私にとっては韓ドラ的で、視覚でこのお話を確認したくて、どうかドラマ化が実現してほしいと思った。 言葉ひとつひとつが身に沁みて、自分でもわからないうちに、どういうわけなのかわからない涙が何度も...

すごく好きな本に出会ってしまった。 古家さんは韓国らしくも韓ドラ的でないと評していたけど、私にとっては韓ドラ的で、視覚でこのお話を確認したくて、どうかドラマ化が実現してほしいと思った。 言葉ひとつひとつが身に沁みて、自分でもわからないうちに、どういうわけなのかわからない涙が何度も滲み出て、読んでいて本当に気分がよかった。 私が韓ドラに求めているそれだった。

Posted byブクログ

2023/11/26

ドラマ化にもなった田舎の小さな書店の店主と初恋相手との再会を綴った2018年「天気が良ければ訪ねて行きます」は原作もドラマもとても良かったので、その著者が2004年デビューした作品が翻訳されたというので、忙しい合間に読むため電子書籍を購入しました。 「韓国らしい、でも韓国ドラマ...

ドラマ化にもなった田舎の小さな書店の店主と初恋相手との再会を綴った2018年「天気が良ければ訪ねて行きます」は原作もドラマもとても良かったので、その著者が2004年デビューした作品が翻訳されたというので、忙しい合間に読むため電子書籍を購入しました。 「韓国らしい、でも韓国ドラマ的ではない、主人公たち」と帯に古家正亨氏が推薦しておられるのですが、まさにこの作品を的確に表現されています。 「冬のソナタ」によってもたらされた韓国ドラマブームから私もずっと韓国ドラマを追っかけているおばあさんです。 日本の戦前を思わせるような韓国の家族体系への反骨精神、そして性開放に戸惑う私たち世代に、まだまだ恥じらいのある男女間の恋愛模様を描く韓国ドラマに魅力を感じる私ですが、この作品も、そんな私を満足させてくれた作品でした。相手を大事にするがゆえ、一歩踏み出すのをためらう男性と、そんな関係に不安を感じる女主人公の心模様が丁寧に、著者お得意の季節の移ろいと絡ませながら物語が進むところが特に魅力です。 本作は著者のデビュー作品ですが、今もなお人気のあるロングセラーだそうです。2020年にはエッセイが本国では発売されているそうなので、その作品も翻訳されないかなと密かに待ち望んでいます。

Posted byブクログ

2023/11/23

初読みの作家さん。ドラマ『天気がよければ会いにゆきます』はこの人の本が原作なのだそうだ。 本書の帯には「韓国らしい、でも韓国ドラマ的ではない、主人公たち」とあるが、ぼくにはまるで韓国ドラマのノベライズのように思えた。男女2人ずつが絡む恋愛模様を軸に、会社や仕事への複雑な思いを描い...

初読みの作家さん。ドラマ『天気がよければ会いにゆきます』はこの人の本が原作なのだそうだ。 本書の帯には「韓国らしい、でも韓国ドラマ的ではない、主人公たち」とあるが、ぼくにはまるで韓国ドラマのノベライズのように思えた。男女2人ずつが絡む恋愛模様を軸に、会社や仕事への複雑な思いを描いていく。 主人公はラジオ局でライターとして働くコン・ジンソル。番組のディレクターであるイ・ゴンと親しくなるが、これが一筋縄ではいかない複雑な男で……。 恋愛といってもいろいろな形がある。本作で描かれているのは思い込みや誤解が関係をややこしくする面倒くさい系だ。結局なんなんだという気がしなくもないけれど、とても楽しく読了した。 NetGalleyにて読了。

Posted byブクログ

2023/11/07

「天気が良ければ訪ねて行きます」に引き続き、文章がとても綺麗。気付いたらすっかり感情移入していて、読書で久しぶりに胸がズキュンとした。後半読む手止まらず。ヘビーリスナーのお爺さんがチャーミング!

Posted byブクログ