エスノグラフィー入門 改訂版 の商品レビュー
石岡丈昇「エスノグラフィ入門」に続けて、エスノグラフィ(本書では、"エスノグラフィー")の入門書を読む。 表現の仕方は異なるが、「エスノグラフィーとは」という、エスノグラフィーの定義については、石岡の本と、結局は大きくは変らない(石岡の定義の方が詳しいが)。こ...
石岡丈昇「エスノグラフィ入門」に続けて、エスノグラフィ(本書では、"エスノグラフィー")の入門書を読む。 表現の仕方は異なるが、「エスノグラフィーとは」という、エスノグラフィーの定義については、石岡の本と、結局は大きくは変らない(石岡の定義の方が詳しいが)。この本の内容の紹介を含め、下記に引用する。 【引用】 エスノグラフィーとは、人びとが実際に生きている現場を理解するための方法論です。見知らぬ土地で謎と出会ったとき、ふだんの生活や仕事の現場で既存の考え方が通用しない問題につきあたったとき、エスノグラフィーがそれを解き明かす道を開いてくれるかもしれません。 (中略) 本書のキーワードは「現場」と「問い」です。現場で出会う問いを解き明かすための方法論をエスノグラフィーと捉え、具体的に解説していきます。この方法論を用いて生み出されるのが「エスノグラフィーの知」、人間が生きる現場に近い知です。従来の研究方法が生活と現場から離れてしまう傾向があることへの反省が高まる中で、エスノグラフィーへの関心がさまざまな分野で集まっているのです。 【引用終わり】 本書の特徴は、本の終盤で、学生作の「ミニエスノグラフィー」が紹介されているところである。本書の筆者は、北大の教授であるが、作品は、筆者のゼミ・研究室の学生の手によるもの。この作品の紹介があることで、エスノグラフィーとは、という問いへの理解が深まる。
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かなりリアルな活動を伺い知ることができる ODを学ぶ過程でエスノグラファーという存在を知った。本書でかなり実践的な活動と全体像を知ることができたように感じる。とはいえ、現場に入り込む活動であるからには、エスノグラフィーの現場を見てみたいと強く思うようになった。
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