未来地図 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
自分で捨てておきながら、探し続けてきたもの。胸の奥に閉じ込め、ひとりで歩き続けると決めた―― そもそもこの町の名は、駅の名は、なんというのだったか。 私はあたりを見回した。町の名前はまだわからない。 けれど、見知らぬ町が私に近づいてきて、親しみ深く微笑んでくれた。町が私を迎え入れてくれた。 とんがった肩に柔らかい毛布を掛けてくれた。そんな気がした。 何かに導かれるようにして見知らぬ駅に降り立った久児(ひさこ)は、小さな町の中学校教諭になり、新しい生活をスタートさせた。深い後悔と、自責の念を抱いたまま…… 奈良県の王寺町で人生の再出発をする久児(ひさこ)の自己肯定へのお話です。 奈良のあの辺りの街の温かさがあふれている。(正直、冬は底冷えしますが・・・) ◇ 目 次 ◇ 第1章 冬かもめ 第2章 梅雨晴れ 第3章 青嵐 第4章 木下闇 第5章 ひと葉散る あとがき――あなたに宛てた手紙
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最初の銀次との馴れ初めから結婚までの話と後半の話 別のお話のように雰囲気が変わった 優しい町と人々 大好きな仕事に出会えて主人公は自分を取り戻していく 赤木先生のように子供に対して本気で向き合ってくれる先生 素敵だなぁと思ったけれど… 生徒が書いた生活のしおりの内容(マコちゃん...
最初の銀次との馴れ初めから結婚までの話と後半の話 別のお話のように雰囲気が変わった 優しい町と人々 大好きな仕事に出会えて主人公は自分を取り戻していく 赤木先生のように子供に対して本気で向き合ってくれる先生 素敵だなぁと思ったけれど… 生徒が書いた生活のしおりの内容(マコちゃんとのやりとり)に対してのコメントの仕方がちんぷんかんぷんで納得できなかった なんでも家庭環境のせいにしていいの??黙ってケーキの上の果物とるのは誰でも怒るでしょ(笑)
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詩や俳句が好きな人には刺さるのではないだろうかという感じ。色々なところで俳句が引用されていて、今まで学校の授業以外で俳句との関わりがなかったが、少し関心を持った。優しいきれいな文章で、トゲトゲしたところもなく、優しい気持ちになれる作品。奈良にも興味を持った。 直巳は「現実にはこ...
詩や俳句が好きな人には刺さるのではないだろうかという感じ。色々なところで俳句が引用されていて、今まで学校の授業以外で俳句との関わりがなかったが、少し関心を持った。優しいきれいな文章で、トゲトゲしたところもなく、優しい気持ちになれる作品。奈良にも興味を持った。 直巳は「現実にはこんな人はいないだろうけど、こんな人がいたらいいな」という登場人物。自分の困難も他人の困難もこんなふうに消化できたら良いですね。
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小手毬先生らしい、優しくお話。 2人が駅までを往復する所で泣いてしまった。 恋をするのに躊躇ってしまう気持ちにも共感。
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赤木久児の安住の地となる奈良県の王寺町。その地で過去と向き合い、人生の指針となる未来地図を得た久児の出逢いが羨ましく豊かだった。静謐で紡ぐ言葉が丁寧。視野が広がる物語でした。小手鞠先生に感謝。
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フワフワと軽い感じ。 所々 言い回しや設定や 違和感。 1番の違和感は ケーキの上のイチゴとベリーの所。「先生 それは違うと思う」と思わず言ってしまいそうになりました。 あとラストもちょっと違和感。
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久児先生に出逢えた生徒達はきっと未来を描くことが出来るだろう。久児がそうであったように生徒は幸せだと思う。自分の時間を割いてでも向き合ってくれる先生。今となっては少数派の先生だと思う。 作中に俳句や詞が現れる。国語の先生こそだと思う。時々直巳が先生と言うのが解る。 誰にだって幸...
久児先生に出逢えた生徒達はきっと未来を描くことが出来るだろう。久児がそうであったように生徒は幸せだと思う。自分の時間を割いてでも向き合ってくれる先生。今となっては少数派の先生だと思う。 作中に俳句や詞が現れる。国語の先生こそだと思う。時々直巳が先生と言うのが解る。 誰にだって幸せになる権利はある。過去から早く脱け出して目の前にある幸せを手に入れて欲しいと思いながら読んだ。
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