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日本株で30年好成績を上げたファンドマネジャーが明かす 逆転の思考法 の商品レビュー

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2024/01/19

著者はファンドマネージャーとして日本株のアクティブ型投信運用で、TOPIXを遥かに上回る運用結果(1999年12月~2023年6月迄で8.3倍)を残した。 アクティビストとして気を付けることは変化率。著者のスタイルは今迄注目されていなかった会社が劇的な変化を遂げる兆しを見つけ事前...

著者はファンドマネージャーとして日本株のアクティブ型投信運用で、TOPIXを遥かに上回る運用結果(1999年12月~2023年6月迄で8.3倍)を残した。 アクティビストとして気を付けることは変化率。著者のスタイルは今迄注目されていなかった会社が劇的な変化を遂げる兆しを見つけ事前に投資する。でもこれはファンドマネージャーだからできる(時間がある)のかもしれない。それでもアクティブ投信で平均株価を上回るものは僅かだから、卓越した能力といえよう。過去には元祖SMSのミクシィ、ソーシャルゲーム黎明期のDeNA、自転車のあさひ、スーパーの大黒天物産などで大きな利益を得たようだ。だから著者はその他大勢とは違った目線で企業の転換点を探っている。高ROAde IRが充実したプライム市場のアナリスト高評価銘柄など興味がないのだ。 変化でいえば例えばNTT。国内通信会社の安定企業だとイメージできるが、今、光半導体・光通信技術で国際市場をターゲットにしている、らしい。これは電力消費をかなり抑えられるようで、NTTがそこを制することが出来れば、グローバルに稼ぐことが出来る。このような変化を捉えることができれば…。 そしてサイクル論からも、今迄ダメだった日本株に大いに希望があるとしている。こちらの理由も本には丁寧に書かれt下いる。但し、全体が皆上がるような状況にはならないと思う。4千社もある日本の上場企業の中から、グローバルに稼げる一握りの企業の株がとてつもなく上昇する、そんなイメージなのではないだろうか。

Posted byブクログ