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この国を蝕む「神話」解体 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/08/18

現代社会の課題は、過去の時代で形作られたステレオタイプな考え方によって発生していて、それのどこに問題点があるのか、どのようにあるべきなのかを説いた本。 現代社会の課題につながる過去の出来事、歴史についても併せて学ぶことが出来たため、非常に勉強になり面白かった。

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2024/08/16

反権力 ではなく 反空気 の話はなるほどと思わされる、身につまされる部分もある 右派左派とかほんとどうでもいいな

Posted byブクログ

2024/07/07

 これまで漠然と間違っているのではと感じていた問題を文章にしてくれたと感じた。しかし神話というほどの事ではないし、著者の考察はやや浅いと感じられた。  現代は正解のない時代であり、まさに著者が言う通り"トレードオフ"の時代である。最適な解を見つける為には正確...

 これまで漠然と間違っているのではと感じていた問題を文章にしてくれたと感じた。しかし神話というほどの事ではないし、著者の考察はやや浅いと感じられた。  現代は正解のない時代であり、まさに著者が言う通り"トレードオフ"の時代である。最適な解を見つける為には正確な情報が必要である。情報を得る為に著者が実践している方法が解説されていて、大変有用であると感じた。  

Posted byブクログ

2023/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「当事者」の時代 (光文社新書)の続編的な考察なのか、いくつか重なる記述があるが、もっと広げた感じ。 その所為か拡散して薄まった感もある。 最終章にまとめなどをして「旧態依然のステレオタイプがこの国を停滞させている仕組み」を図示するような試みをしたら全体が締まって主張もわかりやすくインパクトの有るモノになっただろうにと惜しまれた。 まあこうして云うのは簡単だけど、これだけの考察を一冊にまとめて世に出してくれた著者に感謝したい。 作品紹介・あらすじ 先端テクノロジーの進化と逆行して、日本の社会には神話のような古くさい価値観が居座り続けている。権力は常に悪で、庶民感覚は常に正しく、弱者は守られるべき存在であり、人工的なものは危険で自然由来が最良……そんな旧態依然のステレオタイプがこの国を停滞させていることに、われわれの多くはまだ気づかないままだ。未来の社会を思考するために、価値観の尺度を改めよう。この国の新たな道標としての著者最新論考。第一章 社会の神話「マイノリティの目線」に縛られるメディア「物価高=悪」のステレオタイプ監視社会は「悪のビッグブラザー」ではない個人情報を取られると自由はなくなるのか極右化、コロナ禍失策でも欧米は素晴らしいのか…他第二章 反権力の神話軍部の暴走というステレオタイプ戦争への道は「空気」が決めた「権力者と反権力」という二分論の成立「権力が陰謀を企んでいる」という左派の物語反原発派から「理念」は提案されているのか…他第三章 メディアの神話新聞の影響力は団塊の世代の退場とともに終わる「レモン市場」で考えるフェイクニュース問題安倍元首相を殺害した男を「被害者」にしたメディア社会の抑圧の中で膨らむ無軌道なヒーローへの憧憬「寅さん」という社会に接続できるアウトサイダー…他第四章 右派と左派の神話山本太郎「天皇直訴」以後の現象―「ウクライナ降伏せよ論」の背景にある太平洋戦争アニメ『この世界の片隅に』のセリフが原作と変わった理由ネット炎上を社会現象規模で捉えてはならないツイッター過激化の背景に団塊の世代の参入差別は解消されても社会運動は持続していくキャンセルカルチャーという排斥文化の拡大…他第五章 環境と生活の神話脱ダムは水害が少なかった時代の幻想だった「江戸時代は支え合いとエコの世界」という嘘なぜオーガニック信仰の人たちは容易に陰謀論を信じてしまうのか人工的=危険、自然=良いという思い込み所有者の一存で処分ができない土地神話の幻「恋愛しなければならない」抑圧共依存の果てにあるのは牢獄のごとき結婚生活だ…他

Posted byブクログ

2023/10/15

佐々木さんがTwitterで告知されてから気になってた本、早速読んでみた。 この国を蝕む神話というのがまず言い得て妙で、出てくる話題の数々に頷きながら読んでいた。何故そのような思考になるか、という背景も書かれることで解像度が高まったし、終盤の江戸の話はあまり知識が無かったところ...

佐々木さんがTwitterで告知されてから気になってた本、早速読んでみた。 この国を蝕む神話というのがまず言い得て妙で、出てくる話題の数々に頷きながら読んでいた。何故そのような思考になるか、という背景も書かれることで解像度が高まったし、終盤の江戸の話はあまり知識が無かったところなので、タメになった。 未だに戦争直後の考えに縛られている人がいるというのは、ある意味で驚きだし、知識を更新し続ける重要性や必要性をあらためて感じた。

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