カトリと霧の国の遺産 の商品レビュー
偶然手に取った一冊、面白かった! 19世紀後半のエディンバラにある、とある博物館が舞台。 寄贈された品物を調べる内に、それの持つ不思議な力に巻き込まれ… 主人公カトリが見つけたネブラ(霧)の中でも進む方法は、現実の私たちにも共通する。 著者に所縁のある土地ということで、街や登場...
偶然手に取った一冊、面白かった! 19世紀後半のエディンバラにある、とある博物館が舞台。 寄贈された品物を調べる内に、それの持つ不思議な力に巻き込まれ… 主人公カトリが見つけたネブラ(霧)の中でも進む方法は、現実の私たちにも共通する。 著者に所縁のある土地ということで、街や登場人物から翻訳物のような雰囲気を感じて、そこがまた好み。 空想と現実が行き交うストーリーだけど、絶妙に現実の延長線上、かつて本当にあったかもしれない、と思わされる。これも時代や場所の設定が活きてる気がする。 シリーズ一作目も続けて読みたい。そして、続編に期待!
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19世紀のエディンバラを舞台にしたミステリーファンタジー第2作目。謎と登場人物たちが抱える悩みがリンクしていて何かいいんだよな。このシリーズ好き!続きがとっても楽しみ。美味しい紅茶とスコーンが食べたくなった。
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個人的には、前作よりも面白かったと思う。 カトリやリズに加えて、カトリの友達ジェイクも大活躍する。 前作で、未来に希望を見つけて進んだカトリに、迷いが生じ始める。それがリアルで、共感をよぶ。リズとカトリの友情が深まっているのを感じられるのも良かった。前作とのつながりも組み込まれて...
個人的には、前作よりも面白かったと思う。 カトリやリズに加えて、カトリの友達ジェイクも大活躍する。 前作で、未来に希望を見つけて進んだカトリに、迷いが生じ始める。それがリアルで、共感をよぶ。リズとカトリの友情が深まっているのを感じられるのも良かった。前作とのつながりも組み込まれていて、ドキドキハラハラしっぱなし。 続編も楽しみ。パワーアップした、カトリとリズに会えそう。
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かなりこわかった。今まで読んだ本の中で、こわさは上位に入る。 将来のこととか生き方とかについて迷っていると、別の世界に連れ込まれちゃう。ぼくは、だいじょうぶだと思うけど、そういうふうになる可能性があるのがこわい。それから、解決していないのがこわい。早く次の巻が読みたい。 リズがカ...
かなりこわかった。今まで読んだ本の中で、こわさは上位に入る。 将来のこととか生き方とかについて迷っていると、別の世界に連れ込まれちゃう。ぼくは、だいじょうぶだと思うけど、そういうふうになる可能性があるのがこわい。それから、解決していないのがこわい。早く次の巻が読みたい。 リズがカトリを助けるためにがんばっていたのが、いいなと思った。でも、あの本を手に入れた。リズも親のこととかで悩んでいるから、自分が入ったり、親を送ったりしないか、心配。(小6)
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「カトリと眠れる石の街」シリーズ第2作、もちろん装画は、まくらくらまさんです。 物語の舞台は19世紀後半のエディンバラの街…そして、前作同様、カトリとリズという女の子たちが活躍する。カトリは博物館で研究助手として働いていたが、望んで働き出したにも関わらず先のみ見えない不安に...
「カトリと眠れる石の街」シリーズ第2作、もちろん装画は、まくらくらまさんです。 物語の舞台は19世紀後半のエディンバラの街…そして、前作同様、カトリとリズという女の子たちが活躍する。カトリは博物館で研究助手として働いていたが、望んで働き出したにも関わらず先のみ見えない不安に苛まれていた…。ある日、故ジョージ・バージェス男爵の「ネブラ」に関するコレクションが博物館に寄贈されることになった。「ネブラ」という国については謎に包まれていたが、その後開催された特別展を訪れた人たちが次々と行方不明に…。 今作も面白かったです!というか、前作より、私は好きかもしれないっ!!カトリの悩みは、誰にでも共通するものだし、共感できました。先が見えない不安をとるか、決まった将来をとるか…私ならどっちだろう??それと、今作のエンディングは、大いに続編に期待を持てる内容でした。続編は、リズに重点をおいた作品になりそうで、楽しみです。まくらくらまさんの装画もよかったです(でもやっぱりカラーでみたい)。
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はー、面白かった!! エディンバラを舞台にした中世ファンタジー、第2弾。 今回はとある年代記にまつわる 霧の国の謎に巻き込まれるカトリとリズ。 根底の謎に、古代の怪物の存在があり、最後のリズの怪しい動き。もっとボリュームをつけても面白そうなエピソードだったけど、さらっと終わった印象。リズの動き以外は。 カトリが悩みながら、霧のなかをすすむ決断をするところもよかった。 続編がまたたのしみ!!!!!
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ものすっっごく面白かった! 以前、講談社児童文学新人賞受賞者のオンライン座談会を聞いたことがあって、そのときにスピーカーとしてお話しされていたのが東先生でした。 『カトリと眠れる石の街』は王道のゴシックファンタジーと編集者さんに言われていて、「いつか読んでみたい!」とずっと気になっていた作品。 今作はシリーズものの2作目ですが、今作から読んでも十分に楽しめる作品になっています。 先の見えない不安な状態を「霧」として表現されていたのは、一見安直かな?と思うものの、カトリの世界観にマッチしているように感じました。 わからないラテン語、博物館での面白くない事務作業、金物屋の仕事も取られてしまい、限界状態のカトリ。そんなカトリが、ネブラの街で未来が定められた生活を送る。でも、いざ全てが決められていると、平穏であるが窮屈で、反発したくなってしまう……。 特に良いなと思った文章は、「数え切れない選択の中に自分自身が宿る」。カトリが夢の中で無数の扉から気に入った一つの扉を開ける。それが「自分だけの道」になっていくと気づく。 私もアラサーになってから、自分がどうしたいのかわからなくて、不安で、誰かに決めてほしいとさえ思っていました。そんな自分の悩みとカトリの悩みが一致していて、共感しながらも、最後にはとても励まされる気持ちで読み終えることができました。大人にもぜひ読んでほしい一冊です。
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第2巻。 正直、1巻の『眠れる石』よりおもしろかった。 自分で望んで博物館で働き始めたカトリが、自分の知識のなさ、社会の厳しさ(女性が大学に入覚を許されなかった時代のお話し)を知り、職人の養父母が新しい弟子を雇って自分の居場所がなくなった気がして八つ当たり、自己嫌悪、友だちには愚...
第2巻。 正直、1巻の『眠れる石』よりおもしろかった。 自分で望んで博物館で働き始めたカトリが、自分の知識のなさ、社会の厳しさ(女性が大学に入覚を許されなかった時代のお話し)を知り、職人の養父母が新しい弟子を雇って自分の居場所がなくなった気がして八つ当たり、自己嫌悪、友だちには愚痴れないプライド。 気が強く、常に産まれ育った町のリーダー格だったカトリならではの、挫折と新たな成長の過程。 霧の国に選ばれてしまった理由も説得力がある。 ジュブナイル小説として素晴らしい展開。 1巻で友だちになったリズと、幼なじみのジェイクの冒険も楽しかった。2人はなかなかの名コンビ♪ 1巻とも繋がっていることが判明し、「古代の怪物」がシリーズ全体の謎になるらしい。 今回はカトリの物語だったけど、たぶん次はリズが主役のはず。不穏な終わり方だったし(笑) 和製ファンタジーとは言いづらいほど、エディンバラの空気感が生き生きと描かれていて、イングランドのファンタジーで育ったファンタジー好きとしては大満足。
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