3週間続ければ一生が変わる(2) の商品レビュー
この本を一言で表現するならば、「人生で成功するための心構えや考え方を教えてくれる本」です。 タイトルは『3週間続ければ一生が変わる2』ですが、3週間続けることの意義や方法、なぜ3週間なのかの根拠についてはこの本では十分に語られていません。NASAのリーダーシッププログラムが引き...
この本を一言で表現するならば、「人生で成功するための心構えや考え方を教えてくれる本」です。 タイトルは『3週間続ければ一生が変わる2』ですが、3週間続けることの意義や方法、なぜ3週間なのかの根拠についてはこの本では十分に語られていません。NASAのリーダーシッププログラムが引き合いに出されているものの、3週間の根拠についての具体的な説明は見受けられませんでした。 おそらく『3週間続ければ一生が変わる1』でその根拠が説明されているのかもしれませんが、1を読んでいない私には不十分に感じられました。 本書は、著者が体験したり見聞きしたりしたことをベースに、人生を成功させるために必要だと思われる事項を説明しています。しかし、学術論文などの信頼できるソースが引用されているわけではなく、目新しい発見はあまり感じられませんでした。 また、抽象的な説明や引用が多く、具体的な改善方法や手法についてはあまり詳しく触れられていないため、読者にとってわかりにくい部分が多々ありました。 とはいえ、目新しさのない、使い古されたメソッド(早起きをする、家族と過ごす時間を大切にする、運動を取り入れる、他人には誠実に対応する)こそが本当に大切で重要なことかもしれません。 一方で、『君主論』では「君主たる者は、おのれの臣民の結束と忠誠心とを保たせるならば、冷酷という悪評など意に介してはならない」と言われており、使い古されたメソッドとは対立するようにも思えます。人の上に立つ成功者になったことがない私には、どちらが正しいのか判断がつきません。 この本で特に印象に残った点は二つあります。一つ目は、ユングの引用「人に対して感じるあらゆるいらだちや不快感は、自分自身を理解するのに役立つことがある」という言葉です。確かにイライラした瞬間に「何に自分はイラついたのか」を突き詰めることができれば、それが今後起きないように対策を考えることができます。 もう一つは、「経験豊富になることを人生の最後まで待たないでください」という著者の考え方です。自分自身の人生の中で優先させること、大切にしたいことを意識し、それに対して迅速に行動することで経験を積むことができます。逆に、流れに身を任せるだけでは経験豊富になるのに時間がかかりすぎてしまう。と言うモノです。人生の時間は限りあるものなので、自分自身の時間を大切に使いたいですね
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