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自治体議会を考える そのあり方探求 の商品レビュー

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2024/06/26

ウェブマガジンの連載を再構成したもので、各地の自治体議会の動向や議会改革の動きなどに留意し、制度の解説や自治体議会に関する裁判例、国際比較なども交えつつ、理念的・多角的・総合的に自治体議会の位置づけ・役割・あり方を考察。 議会改革、自治体議会の権限・権能、自治立法、議会審議のあり...

ウェブマガジンの連載を再構成したもので、各地の自治体議会の動向や議会改革の動きなどに留意し、制度の解説や自治体議会に関する裁判例、国際比較なども交えつつ、理念的・多角的・総合的に自治体議会の位置づけ・役割・あり方を考察。 議会改革、自治体議会の権限・権能、自治立法、議会審議のあり方、議会事務局、「議会」という空間、議会と長との関係、住民との関係、議員の責任、自治体議員の選挙制度の在り方など、自治体議会に係る多種多様な論点が取り上げられ、様々な角度から誠実に論じられており、自治体議会の一端に関わる者として非常に勉強になった。 著者が、「はじめに」で、「ときに耳が痛い厳しい物言いをするところもあるが、地に足をつけ、それぞれの自治体議会がそれぞれの状況や地域・社会の状況に応じたあり方を追求しつつ、着実にその役割と責任を果たしていく必要があることを確認しようとするものである」と書いているが、まさにそのとおりであると思う。 600頁を超える大著であり、読み進めるのは正直たいへんだが、議員、事務局職員をはじめ自治体議会に関わる者には一読の価値があると考える。

Posted byブクログ