交渉人・遠野麻衣子 ゼロ の商品レビュー

五十嵐貴久(著者)

2024/05/21

犯罪抑止対策室にいた麻衣子の元に交渉人研修への参加命令がくだる。
やがて特殊詐欺の摘発に参加することになり――
(アマゾンより引用)

2024/05/09

何年か振りの交渉人シリーズにかなり期待して読んだけど全編通してのぺっとして特に盛り上がりもなく不完全燃焼のまま読み終えてしまった。
もっと若い頃に読めていたら評価、感想も変わっていたんだろうか。

2024/04/29

交渉するのは難しい。相手に納得してもらわないといけない。損した気分にさせてもいけないような気がする。それを冷静に行えるって素質？ 訓練？

2024/04/19

交渉人遠野麻衣子シリーズエピソードゼロ。
遠野麻衣子がなぜ交渉人になったのか。
特殊犯捜査係交渉人研修が描かれる前半が面白い。
石田警視、かっこいいねぇ。
そもそも、交渉人の適正、とは。
「交渉人は交渉しない」「交渉人は嘘をつかない」

2024/03/19

初めて「交渉人」を読んだのが、2008年よりも前。
ブクログにも記録に残ってない。
もう20年近く前なのに、遠野麻衣子が交渉人になった前日譚を描く今作。
なのに、題材がアポ電強盗とか、時代考証が合っていないのがすごく気になる。
同時期に神谷夏美シリーズの同じような前日譚も出ているので、そちらとどうしても比べてしまう。
内容としては、ラストのミスリードとかも凄いと思うし、石田の冷静な分析も相変わらずなんだけど、ちゃんと最初からシリーズを読んでいると、マイナス要素の方が強くなってしまい、とても残念。
久しぶりのシリーズならば、成長した姿が読みたかった。

2024/03/14

シリーズ物が多くなってきているので、なかなか気づかずにスルーしがちである。
これは、遠野麻衣子が何故交渉人となったのか？の話である。

警察庁犯罪抑止対策室にいた遠野が交渉人研修への参加を命じられたことから始まる。
けっして自らの意思ではなくて、研修の一環として３ヶ月だけ参加のはずが…

キャリア指揮官・石田警視による厳しい研修で候補者は次々と脱落していく。
思考実験で冷や汗をかいたもののなんとか脱落せずに3名のなかに残る。
そのあと特殊詐欺グループの捜査で、仲間だった者との交渉のやりとりの冷静さに凄いなと感じさせられた。

目立つことなく地味に感じていた遠野だったが、しっかりと結果を残していることに交渉人になる器があったのだと思った。

2024/02/26

今さら？と思ったが、「スターウォーズ」でも何作か製作した後に始まりの物語「エピソード1」があったのだから「有り」か…｡しかも違和感はあるが最新の犯罪、アポ電強盗も入ってるし｡「あらゆる仕事、すべての人間関係は交渉と言い換え可能だ｡駆け引きではなく、話し合いで相互理解を深めればトラブルは解決する｡交渉は人生を豊かにするためのツールだ｡そして、交渉は人間にしかできない」

2024/01/28

「交渉人」シリーズの原点にして、最新作。時系列的には昔の話なのですが、しかし時代は現代に書き直されているのですね。今までのシリーズを読んでいなくても大丈夫かもしれません。むしろこれをスタートとしてもう一度シリーズを追いかけたくなりました。
交渉人研修への参加を命じられた遠野麻衣子。石田警視の指導の下で、参加者は次々に脱落していく。そして特殊詐欺グループの摘発という大きな捜査に参加することにもなる。彼女が交渉人になるのは分かり切っていることなのですが、それでもぐいぐい読まされます。
昨今の特殊詐欺やハイテクを駆使した操作方法は、今の時代設定でないとやはり無理でしょうね。だからといってまだまだ「刑事の勘」と言ったものが頼りにされ、交渉人のスキルも必要。ただし特殊詐欺の捜査に交渉の場面が……？　と思ったのですが。なるほどそう来るのね。
研修パートも興味深いです。交渉スキルがいろいろ学べる気がしました。

2024/01/23

面白かったー。特に後半の部分はかなり引き込まれました。意外な犯人とそれを追い詰めていく遠野と石田。シリーズものって知らなかったから、今度読んでみたい。
「交渉人は嘘はついてはいけない。」が1番印象に残ってるかな。

2024/01/17

既にこのシリーズは三冊出ているが読んでいなかった。この最新刊はゼロ。彼女が検察庁キャリアながら、警視庁の交渉人となった経緯が書かれている。なかなか面白かったので、既刊三冊も読むこととする。
前半は交渉人への選抜研修の話で、後半研修生が大規模振り込め等詐欺グループの壊滅を目的とした大作戦の話となっている。
石田警視と遠野警部補のキャラも良く、成程言われてみれば、そんなところに違和感を覚えなければならなかったのか、と読ませてくれるのが楽しかった。
警察ミステリも様々な切り口で描かれなければ注目されず大変だが、犯人交渉専門の交渉人という切り口は今迄読んでいなかったので、このゼロから読み始めることが出来て遠野警部補の成長をこれから楽しめそうだ。