1,800円以上の注文で送料無料

真田の具足師 の商品レビュー

3.9

9件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/05/13

具足師の視点から語られる戦国の時代、具足師は当然、戦に絡むので、忍びも登場。 忍びの人の描かれ方が、とてもリアルに感じた。武将には武将の、忍びには忍びの、立場や人間関係がある。具足師にも、同様に流派や、当世の流行などがあり、深みのある作品で面白かった!!! ガチャで甲冑を集めてい...

具足師の視点から語られる戦国の時代、具足師は当然、戦に絡むので、忍びも登場。 忍びの人の描かれ方が、とてもリアルに感じた。武将には武将の、忍びには忍びの、立場や人間関係がある。具足師にも、同様に流派や、当世の流行などがあり、深みのある作品で面白かった!!! ガチャで甲冑を集めている私には、たまらない1冊だった!

Posted byブクログ

2024/03/31

具足師の話は新鮮だった。甲冑見ても作ってる人の事って考えたことなかったので。 文章も読みやすいし、面白かった。 分からないところを調べながら読むと理解が深まる。

Posted byブクログ

2024/02/08

とても面白かったです!最初は真田家の偵察として徳川家の間者だったけど、赤児、猿森、犬飼などと出会いいつのまにか真田側に?そして源三郎信之と、織田信房で2人の源三郎。そして最後の大坂夏の陣では、徳川側には、初代与左衛門こと、赤児が、真田側には不死身の具足を作った岩井屋与左衛門が。お...

とても面白かったです!最初は真田家の偵察として徳川家の間者だったけど、赤児、猿森、犬飼などと出会いいつのまにか真田側に?そして源三郎信之と、織田信房で2人の源三郎。そして最後の大坂夏の陣では、徳川側には、初代与左衛門こと、赤児が、真田側には不死身の具足を作った岩井屋与左衛門が。お互いの師弟対決!面白かったです。それにしても本当に鉛玉を具足で防ぐことができるとは!【小5】

Posted byブクログ

2024/02/04

鎧兜など戦国時代の防具を仕立てる具足師を主人公に、本能寺後の時代から夏の陣までを描いている。一筋縄ではいかないこちらの作者さんだけに、ただの“真田の具足師”ではない仕掛けが張り巡らされているが、どうも設定に無理がありすぎるというか、最初の大事な場面で?な点があり、なんでそうなるか...

鎧兜など戦国時代の防具を仕立てる具足師を主人公に、本能寺後の時代から夏の陣までを描いている。一筋縄ではいかないこちらの作者さんだけに、ただの“真田の具足師”ではない仕掛けが張り巡らされているが、どうも設定に無理がありすぎるというか、最初の大事な場面で?な点があり、なんでそうなるかなの気持ちを抱えつつ読み進めることに。後半はかなりひっちゃかめっちゃっかになっちゃって、???が増えていくのだけど、具足のうんちく絡めた展開や、ハートフルなエピソードなどで読み進めることができた。もう少しシンプルな展開で読みたい、といつも思ってしまう。

Posted byブクログ

2024/01/07

戦国時代の武将や雑兵たちを支えた甲冑、それを作り出す具足師岩井与左衛門を通して、徳川家康対真田家との戦いを描いている。 鉄砲という戦う武器が発達したのなら、守りの要である具足が発達していくのも、道理である。 今まで注目していなかったが、実に面白い着眼点である。

Posted byブクログ

2024/01/06

赤備えで有名な具足だがその仕立屋に重きをおいた変わった形の歴史小説。ではあるのだが骨格は真田親子VS徳川家康の攻防に主人公の具足師というか具足屋が入った内容。もうちょっと職人目線での話が展開するかと思ったが具足を巡る駆け引きがメインのため勿体無いように思えた。それでも分かりにく題...

赤備えで有名な具足だがその仕立屋に重きをおいた変わった形の歴史小説。ではあるのだが骨格は真田親子VS徳川家康の攻防に主人公の具足師というか具足屋が入った内容。もうちょっと職人目線での話が展開するかと思ったが具足を巡る駆け引きがメインのため勿体無いように思えた。それでも分かりにく題材をエンタメに昇華させる手腕は流石だった。惜しいのはこの2組の攻防になるといつも人物描写が似通ってしまう点。不気味な真田昌幸に対しビビりながら策を巡らせる徳川家康。この構造を出来れば変えて欲しかった。

Posted byブクログ

2023/10/18

時代ものは多いから比べるべきでないとは思う。ただ題名を見た時思わず手に取った作品。ピンポイントで具足に注目するとは! 大河ドラマで素人なりに知り得た史実。でも、これは知らなかった。密かに喜ばしく読んだ。

Posted byブクログ

2023/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今村翔吾著『塞王の楯』にしてもこれにしても「戦」を支えているのは決して武士だけではない、ということがよくわかる。 真田と聞けば赤備え、とすぐに思い浮かぶ。武将それぞれに特徴のある兜や前立て。その具足にこんなにも奥深さがあったとは。そしてその具足を作る具足師、具足屋と呼ばれる人々がいたとは。世の中知らないことだらけだ。 敵を殺すために戦うのが「武士の戦」ならば、人を死なせないために戦うのが「具足師の戦」。 お家のため主のために自らの命を懸ける武士との違い。戦場でボロボロになった具足を直す。その辺りの描写も塞王と同じ名もなき者たちの戦いとして、熱く心に響く。 大河ドラマ『真田丸』のあれこれを思いだしてニヤニヤしたり。このあたりの時代小説って面白いな。

Posted byブクログ

2023/08/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わって大河ドラマを堪能した気分になりました。甲冑、具足などこれほどまでに緻密に調べ表現する歴史小説は初めてです。あと乃々の死は残念でなりませんでした。私の大好きな真田を扱った大傑作間違いなしです。「不死身の具足」を実際見てみたいです。これほどまでに葛藤する歴史小説真田を堪能して下さい。

Posted byブクログ