あなたが眠るまでの物語 の商品レビュー
大好きな遠野海人さんの作品を再読。 緩和ケアのお話なのですが、いまこの作品を再読して良かったと思います。 生と死について今まで以上に考えさせられたのと、あとがきを含め、寄り添ってもらっているような文章で涙しました。
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Amazonの紹介より 余命1ヶ月。天国に近いこの場所で、死を待つ人に、私ができること。天国に近いこの場所は、今日も命のにおいで満ちていた――。 緩和ケア病棟で看護師をする倉田さんの仕事は、余命宣告をうけた患者さんのケアをし、その最期の時まで寄り添うこと。チームカンファレンス、介...
Amazonの紹介より 余命1ヶ月。天国に近いこの場所で、死を待つ人に、私ができること。天国に近いこの場所は、今日も命のにおいで満ちていた――。 緩和ケア病棟で看護師をする倉田さんの仕事は、余命宣告をうけた患者さんのケアをし、その最期の時まで寄り添うこと。チームカンファレンス、介助、エンゼルケア。ときに複雑な事情を抱える患者と家族に向き合いながら、いくつもの死を見送ってきた。 この静かな病棟で、ある日起きた幽霊騒ぎ。出所不明の噂は、患者、主治医、新人看護師、配達中の売店スタッフまでを巻き込んで、棟内に波紋を広げていき……。誰にも等しく訪れる〈最後の夜〉を描いた、号泣必至の感動作。 緩和ケアということで、様々な人が天に召される描写を描くのでは、心苦しかったです。しかし、人に見送られることや何気ない会話など、人との繋がりによる温かさで、じんわりとした感動作になってました。ちょっとしたファンタジーやミステリーを入れつつ、短い期間の中で、自分を見つめ直すことによって、垣間見る感謝や人との縁に、しみじみ「生」の素晴らしさを感じました。 2人の視点で、物語は展開していくのですが、なぜ2人の視点なのか?頭の端で、ちょっと疑問に思っていました。 というのも、特に同じ場面を2人で交互に描いているわけではなく、といって独立しているあるわけではないので、どう仕掛けていくのか気になっていました。仕掛けは、後半で明らかになるのですが、そういう仕掛けだったんだと驚きがあって面白かったです。 上手い具合にミスリードさせてくれるので、よく考えたなと思いました。 後悔しない生き方といっても、どう生きても後悔の念ばかりが頭にこびりつくのですが、今生きた人生が良い人生だったと思えるような人生を送りたいなと思いました。
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話し手が入れ替わる為、誰と誰の話か途中までわからなかった。帯にあった「余命1ヶ月。天国に近いこの場所で、死を待つ人に、私ができること」が。 緩和ケア病院の患者とスタッフの心情が巧み。 切ない世界だと感じた。
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緩和ケア病棟で看護師をする倉田さんの仕事は、余命宣告をうけた患者の症状にあったケアをし、その最後の時まで寄り添うこと。様々な事情を抱える患者と家族に向き合い、いくつものお見送りを重ねていくが――。
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