社会学で考えるライフ&キャリア の商品レビュー
若者の悩みに答えるというコンセプトで、社会学の視点を用いて、近代から現代における、キャリア(昇進や異動、雇用形態)とライフ(結婚や介護、LGBT、家族観)に関する諸テーマについて概観する入門書。 女性同士のカップルが子育てをする場合の、産んでいない女性が味わう葛藤(徐々に親にな...
若者の悩みに答えるというコンセプトで、社会学の視点を用いて、近代から現代における、キャリア(昇進や異動、雇用形態)とライフ(結婚や介護、LGBT、家族観)に関する諸テーマについて概観する入門書。 女性同士のカップルが子育てをする場合の、産んでいない女性が味わう葛藤(徐々に親になっていく、母親と名乗れないetc)や、法的な保証が受けづらい点については、あまり考えたことがなかったので、新鮮な気づきがあった。 家族のかたちが多様化し、「典型的」な「近代家族」が過去のものとなった現代において、近代家族を前提に整備された法律や制度を変えていく必要があるが、議論が十分に進んでいない現状がありそうだ。安易にネオリベ的な自己責任論に傾くことなく、我が身に降りかかりうる問題として自分事として捉えていきたい。
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