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パウエルFRB 迷走の代償 の商品レビュー

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2024/05/10

エコノミストでないJパウエルが中央銀行FRB議長に就任してから6年経つが、コロナ禍の金融緩和からコロナ後の高インフレに転換後のSVBの破綻と言った地銀の連鎖破綻をめぐる政治状況が描かれる。 第5章でFRBのインフレの持続性の見通しが甘かったとの批判(自己批判も含め)から、対応が後...

エコノミストでないJパウエルが中央銀行FRB議長に就任してから6年経つが、コロナ禍の金融緩和からコロナ後の高インフレに転換後のSVBの破綻と言った地銀の連鎖破綻をめぐる政治状況が描かれる。 第5章でFRBのインフレの持続性の見通しが甘かったとの批判(自己批判も含め)から、対応が後手に回った様子と前議長のイエレン財務長官がFRBの失策よりもトランプ政権下の金融緩和と規制緩和が原因であるとすり替えるロジックに政治的駆け引きの妙を感じた。 第6章で初のエコノミストの日銀総裁が選出されたことと13年に及ぶ異次元の金融緩和の処理が途方もないことを予感させる。 また米議会予算局のような法案毎に経済成長率や財政に与える影響を細かく試算する機関が必要との指摘はその通りだ。 事後的な会計検査院では政治的な影響が弱すぎる。

Posted byブクログ