発達障害かと思ったら統合失調症の一部でした コミックエッセイ の商品レビュー
借りたもの。 “生きづらさ”を感じていた著者が、発達障害を疑って医療機関を受診した結果、薬によって落ち着きを得る。そして次第に統合失調症の一部であることが判明する。 (偶然にも)自力で医療に繋がり改善されたケース。 映画やコンサートを鑑賞していても、その作品や音楽に集中するので...
借りたもの。 “生きづらさ”を感じていた著者が、発達障害を疑って医療機関を受診した結果、薬によって落ち着きを得る。そして次第に統合失調症の一部であることが判明する。 (偶然にも)自力で医療に繋がり改善されたケース。 映画やコンサートを鑑賞していても、その作品や音楽に集中するのではなく「自分だったらこうした演出にしたい」「自分も音楽演奏してみたい」という妄想に浸っている。 気が散りやすく、話している人の話も聞いていない。 キレやすい。多分これは、常に被害妄想と不安に頭が支配されているから。 常に身体がだるく、躁鬱を繰り返している。 …… 症状の列挙で、素人にはこれが「発達障害」なのか「統合失調症」からくるのか、はたまた双極性障害や他の精神疾患なのか判断しづらいと理解。 そして当事者はそれが常なので、病識がない。 著者も子供の頃、親に連れられた精神科の受診を拒否している。 病名が付いた事で、当人もその病気、統合失調症とは何なのかと客観的に見れるようになる。病識を持って「今、被害妄想が出ている」となったとの事。 ただし、何でも都合よく病気のせいにしないこと! 著者は病識を持ち、薬を飲むようになってから、集中するための試行錯誤をしている。集中できないことを病気のせいにしないで、改善しようと努力している。 画家のムンクについて言及。 ムンクも統合失調症の可能性があるとか。 《叫び》のパロディ化ばかり目が行く事に苦言を呈し、夕日の狂気、理解してもらえない苦しみについても考えて欲しいとの事。 4章では、統合失調症の疑問をパントー・フランチェスコ氏( https://booklog.jp/author/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%B3 )に質疑応答する。 統合失調症の診断も、うつ病やその他の気分障害と見分けるのが難しい事や、症状(日常生活に支障がある)と性格(日常生活に支障が無い)の線引き、日本と海外の治療方針に関する法律の違いなど。 ……一番のハードルは病識のある無しに関わらず、どう医療に結び付けるか。その試行錯誤を強く感じた。
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漫画形式なので読みやすかったです。ただ導入から内容そのものがフワフワしていると言うか……まとめとして「気になる人は病院に行ってみてね!」的なニュアンスなので、現時点で既に統合失調症やうつ等の診断がついていたり、症状に悩んで居る人の役に立つ本では無いです。 パントー先生とのQ&am...
漫画形式なので読みやすかったです。ただ導入から内容そのものがフワフワしていると言うか……まとめとして「気になる人は病院に行ってみてね!」的なニュアンスなので、現時点で既に統合失調症やうつ等の診断がついていたり、症状に悩んで居る人の役に立つ本では無いです。 パントー先生とのQ&Aは文章が長過ぎて……実際に読んだ感想としては正直「この程度の内容か…」と言う感覚でした。
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Xで冒頭を試し読みして気になっていたので。 --- 「生きづらい」を嘆くひとは多いのに「生きやすい」をよろこぶひとは少ないことからそもそも社会がもっと寛大になっていかないと自分たちの首も絞めていくよなあと思ったりする。ほんとに毎度思うけど「定型」ってなんだろうね。 ※生きづら...
Xで冒頭を試し読みして気になっていたので。 --- 「生きづらい」を嘆くひとは多いのに「生きやすい」をよろこぶひとは少ないことからそもそも社会がもっと寛大になっていかないと自分たちの首も絞めていくよなあと思ったりする。ほんとに毎度思うけど「定型」ってなんだろうね。 ※生きづらさを手放して生きやすくなったはあれど、結局マイナスがプラスになった話で、もともと生きやすいひとはその生きやすさを感じないだろうし 著者の方が素直だったというのはあれど、当たった先生がよかったというのもあるよなあと思った。 統合失調症、韓国では「調律障害」と名前が変わったみたいで、よい変化(日本ももともとは精神分裂病だったらしい) 精神科医の先生への質問で、「SNSなどで他人に攻撃しているひとは根本的には己への失望が怒りになっていることが多い」みたいな話もほんとそうだよな〜でした。ほんとにね、「まとも」とか「ふつう」とか「生きやすさ」とかなんなんだろうね。 環境と対策でみんながもう少し生きやすくなるといいよね。 --- 本をつくるにはお金がかかるから仕方ないのだけど、内容に対してはちょっと割高かなあと思った。むしろWEB公開にするとか、病院や図書館で手に取れるようにするとかのほうが、もしかすると困っているひとたちに届きそうな気がして歯痒い。いや、もちろん著者さん編集者さんの生活があってこその本なので、安ければいいってもんでもないのだけど。
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