博物館の少女 騒がしい幽霊 の商品レビュー
イカルとアキラは両親を亡くしてるけど、アキラの特殊な養育環境で育まれた常識。 人に大切だと思われずに育てられた人間の普通。 そのズレが悲しすぎて、トノサマやイカルの情が伝わればと思います。 両親がいて、偉大な父親の下で育ったトヨ。 トヨの憂鬱や葛藤。 恵まれた環境で育てられて...
イカルとアキラは両親を亡くしてるけど、アキラの特殊な養育環境で育まれた常識。 人に大切だと思われずに育てられた人間の普通。 そのズレが悲しすぎて、トノサマやイカルの情が伝わればと思います。 両親がいて、偉大な父親の下で育ったトヨ。 トヨの憂鬱や葛藤。 恵まれた環境で育てられてる 信子と芙蓉子姉妹の喪失と渇望 明治でも令和でも、子供達の未来が健やかであれと願います。 本屋さんでもらった「博物館の少女マップ」をなぞっても明治の人って歩くなぁ~ 東博から国会議事堂まで歩く? 13歳の体力って! (一回、歩いてみようかしら?) (ムリだわね~。) (タクシーだなぁ。) 次回は、町田久成様の登場をせつに望みます。
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歴史上の実在する人物がまたまた登場。今回は日本最初の留学生で女性で最初の学士号を得た大山捨松。前巻はかなり強引な怪異だったのだが、今回は如何にもありそうな感じだったのですごく読みやすかった。明治時代を舞台に起きるミステリーと怪異の取り合わせが面白い。主要な登場人物も少しずつキャラクターもたってきて今後の展開が楽しみ。とりわけ今回「博物館の少女マップ(明治16年)」というのがついていてイカルの勤めている東京国立博物館のあらましや今回の登場人物のイラストがいい。アニメ化でもいけそうな感じ。
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第2巻。山川捨松や大山巌といった、さらなる実在の人物も登場して、ますますにぎやかに華やかに展開する。 そんななかで、母を亡くし、義母(捨松)になつかない子どもたちに家庭教師として手習いと算数を教えるいかる。年も近いいかるが、すっかり子どもたちの心をつかむ様子が自然に描かれていて、...
第2巻。山川捨松や大山巌といった、さらなる実在の人物も登場して、ますますにぎやかに華やかに展開する。 そんななかで、母を亡くし、義母(捨松)になつかない子どもたちに家庭教師として手習いと算数を教えるいかる。年も近いいかるが、すっかり子どもたちの心をつかむ様子が自然に描かれていて、心が和む。 大山屋敷で頻発する事件と怪異(ポルターガイスト?)。 ミステリーとして解きあかされる部分と、ちゃんとした(?)怪異とのバランスがとてもよくて、今回も楽しかった。大好き。
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博物館の怪異研究所に大山邸で続いている怪異現象について調査依頼が舞い込む。所長のトノサマは子どもの教育係としてイカルを大山邸に送りこむ。 とても面白かった! 騒がしい幽霊(ポルターガイスト)の謎に迫る今作はイカルの目利きや先生として大活躍。 ミステリーとほんのりとした恋もあり。...
博物館の怪異研究所に大山邸で続いている怪異現象について調査依頼が舞い込む。所長のトノサマは子どもの教育係としてイカルを大山邸に送りこむ。 とても面白かった! 騒がしい幽霊(ポルターガイスト)の謎に迫る今作はイカルの目利きや先生として大活躍。 ミステリーとほんのりとした恋もあり。 イカル先生っぷりも見ものだし、捨松の人柄が素敵だった。 シリーズ化するのかな?ぜひ続編を読みたい。
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目が利くというのは、物事の本質を見抜くということでもある。主人公のイカルは、目が利く。物や人、起きた事柄の見える部分だけではなく、その奥にあるほんとうのところを感じ取れる。言い当てる、暴く、とは違う。感じ取ったうえで、自分にできることはないかと考えられる。とてもとても素敵なことだ...
目が利くというのは、物事の本質を見抜くということでもある。主人公のイカルは、目が利く。物や人、起きた事柄の見える部分だけではなく、その奥にあるほんとうのところを感じ取れる。言い当てる、暴く、とは違う。感じ取ったうえで、自分にできることはないかと考えられる。とてもとても素敵なことだと思う。 また、イカルは亡くなった両親の言葉、生活、人との接し方などから多くのことを受け取り、学び、ことあるごとに思い出しては今にいかしている。生身の存在がなくなったあとも、イカルのなかには両親が生きていて、励まし、諌め、見守り、現世での縁を繋いでいる。 見る目を養うこと。物や人との良縁を引き寄せるためにまず必要なのは、それなのかもしれない。
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