サドンデス の商品レビュー
ここまで自分の行動、ネットに晒す?それを強制される時点で“おかしい”と思うでしょう、普通。引き込まれて一気に読んだけど、小説とはいえ、あまりに非現実的で荒唐無稽な展開に鼻白らむ。緻密な相場さん、どうしたの?
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現代の格差社会の実情をテーマにミステリー 小説に仕立て上げた、著者の真骨頂の作品で す。 Fラン大学の学費にも四苦八苦する女子大生が あるきっかけで上流社会へとのし上がっていき ます。 黒革の手帖のように、他人の秘密を握って立ち 回るのではなく、不思議なくらい彼女を擁護し て...
現代の格差社会の実情をテーマにミステリー 小説に仕立て上げた、著者の真骨頂の作品で す。 Fラン大学の学費にも四苦八苦する女子大生が あるきっかけで上流社会へとのし上がっていき ます。 黒革の手帖のように、他人の秘密を握って立ち 回るのではなく、不思議なくらい彼女を擁護し てくれる人が現れるのです。 そして彼女の上昇の過程は、彼女自身のSNSで 発信され、拡散されていく。 SNSの内容は、成り上がった後の彼女姿だけな ので、それに憧れるフォローワーは増える一方 です。 だが反対にそんな生活を妬む人も出てきます。 実際に同じような有名ブロガーが被害に遭う殺 人事件が多発していたのです。 有名ブロガーはたまたま通り魔に襲われたのか。 それとも貧困層による復習なのか。 ラストはちょっと無理筋と感じましたが、現代 社会を鋭く抉った一冊であることは間違いない です。
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躊躇いなく読ませてくれるなぁ、とゾクゾクしながら読み進める。 が、余りに奇想天外な展開に愕然。なんぼ何でもハメ外し過ぎちゃう?と思ったが、世界的な経済情勢が絡むと、アリなんかなぁ…と、まだ少し釈然としない部分もある。 まぁ年末休暇のエンターテイメントとしておもしろかった。
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ふとしたことで人生はがらりと変わってしまうことがある。両親の離婚をきっかけに底辺の生活に落ちてしまった女子大生の理子は、とある「ゲーム」に参加することで成功者へと上り詰めた。一方で大手百貨店のバイヤーだった小島は、底辺の生活へと転がり落ちてしまう。時期を同じくして、立て続けに起こ...
ふとしたことで人生はがらりと変わってしまうことがある。両親の離婚をきっかけに底辺の生活に落ちてしまった女子大生の理子は、とある「ゲーム」に参加することで成功者へと上り詰めた。一方で大手百貨店のバイヤーだった小島は、底辺の生活へと転がり落ちてしまう。時期を同じくして、立て続けに起こった殺人事件は、いずれも似た様相を示していた。ぞっとするようなミステリです。 こういう殺人事件、最近現実でも多いので嫌になります。「誰でもよかった」と言いながら狙われるのは女性や弱い人たちだったり、犯人が自分勝手な鬱屈を抱えた男性だというのもそうですよね。当たり前の構図、に見えますが、その裏にこんな意図が働いていたとしたら……実にとんでもないこと。でもこういうのを娯楽として消費しようとする人もまた実際にいますものね。 一躍成功者となった理子だけれど、それでも慢心することなく自分自身の力でさらに成長しようとする姿が清々しくて、見守りたくなりました。一方で小島は、落ちてしまったきっかけが自業自得としか言いようがないんだよなあ。哀れには思えても、同情する気にはなれませんでした。
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いや、中年の私には響きました。 いい企業から転落した人はリアルに心当たりがあり 海外に出れば、想像できないほどの金持ちを目にする。
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SNS社会のいま、こんなことが起きたらと思うとかなり怖い。。 話が壮大すぎてあまりリアリティはないけれど、テンポよく展開するのでぐいぐい読めたかな。
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格差社会の弊害に光を当てた作品なのだろうが、単なる成り上がりになるように仕向けた人物を貶めるだけのつまらないゲームの小説。このような作品はデジャヴ感あり、新鮮味がない。 もっと斬新な作品を描いてほしい。
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2.5くらい。 社会派の相場さんにしては何かうすーい物語に感じた。 貧富の差が顕著になりつつあるある日本。 底辺からシンデレラストーリーのように富裕層へと駆け上がる側と底辺側の者。 貧困層が成り上がり側を殺していくサクセスをゲーム化し賭け事とする超富裕層の者たち 没落し貧困...
2.5くらい。 社会派の相場さんにしては何かうすーい物語に感じた。 貧富の差が顕著になりつつあるある日本。 底辺からシンデレラストーリーのように富裕層へと駆け上がる側と底辺側の者。 貧困層が成り上がり側を殺していくサクセスをゲーム化し賭け事とする超富裕層の者たち 没落し貧困化していく日本の中で起こり得りそうな内容ではあるが、この手の内容を見るとますますこの先の日本のあり方に絶望しか感じない 我慢して最後まで読んだって感じでした
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うつ病の母を抱え、バイトを掛け持ちして学費と生活費をやり繰りする大学生・理子、老舗百貨店で左遷されたのち、懲戒解雇に追い込まれた元やり手バイヤー・小島、警視庁サイバー犯罪対策課に中途採用された元SE・長峰巡査部長。 3人の目線で進むそれぞれの日常が交わる時、ある作為によって始めら...
うつ病の母を抱え、バイトを掛け持ちして学費と生活費をやり繰りする大学生・理子、老舗百貨店で左遷されたのち、懲戒解雇に追い込まれた元やり手バイヤー・小島、警視庁サイバー犯罪対策課に中途採用された元SE・長峰巡査部長。 3人の目線で進むそれぞれの日常が交わる時、ある作為によって始められた恐ろしいゲームの全貌が明らかになっていく。 広がり続ける格差、一度堕ちると這い上がれない現代社会。そこから生まれる怨嗟と無敵の人による無差別犯罪。ネットに蔓延る誹謗、中傷と無責任な煽動。現代日本の様々な問題をこれでもかと盛り込んで澱んだ気分にさせるのは相場英雄の真骨頂。 〈他責は男性特有〉と言い切るのはどうだか?と思うけど、プライドと自己評価だけが高く失敗は全て他人のせいにする小島のような男が多いのも事実。小島マジ最低。 クズみたいな登場人物が多い中、警察官らしくないITオタクの長峰巡査部長だけがが唯一の癒しでした。
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相場英雄の最新作は、現代で起こりうりそうで恐ろしい話でした。どん底人生から好転していく人物と好対象に華やかな人生からどん底に落ちていく人物を描きつつ最後にこの2人が結びつくのですが、なぜ結びつくのか?というところが非常に怖い話です。しかしながら物語としては、とても面白い作品だと思...
相場英雄の最新作は、現代で起こりうりそうで恐ろしい話でした。どん底人生から好転していく人物と好対象に華やかな人生からどん底に落ちていく人物を描きつつ最後にこの2人が結びつくのですが、なぜ結びつくのか?というところが非常に怖い話です。しかしながら物語としては、とても面白い作品だと思います!
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