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図説 世界の外食文化とレストランの歴史 の商品レビュー

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2024/06/05

旅人は昔からおり、旅籠や居酒屋もまた歴史は古くからあったが、実は巡礼者向けの宿泊は修道院だったし、旅の滞在者を無料で迎えることこそが「ホスピタリティ」であった時代もある、という紀元前のころから外食サービスのエピソードが語られる。タコベル創業者のベルや、回転寿司発明者の白石さんなど...

旅人は昔からおり、旅籠や居酒屋もまた歴史は古くからあったが、実は巡礼者向けの宿泊は修道院だったし、旅の滞在者を無料で迎えることこそが「ホスピタリティ」であった時代もある、という紀元前のころから外食サービスのエピソードが語られる。タコベル創業者のベルや、回転寿司発明者の白石さんなど、意外な人物も登場する。総じて、外食チェーンの創業者の破天荒な人生と家族関係、ついでサービスが語られており、外食内容がどう進化してきたかはよく読み取れなかった。イギリス料理が大変にまずいものであるというメッセージは受け取った。

Posted byブクログ

2024/02/04

世界的に歴史が大きく動く時、食べるという文化も発達することになる。食べることを調べることは、歴史を紐解く上でもとても重要だ。人類の生命活動において食べることは必要不可欠だからだ。この本は、何点かの事例とともに、外食文化を歴史的観点から綴っている。 ポンペイの遺跡から読み易く古代ロ...

世界的に歴史が大きく動く時、食べるという文化も発達することになる。食べることを調べることは、歴史を紐解く上でもとても重要だ。人類の生命活動において食べることは必要不可欠だからだ。この本は、何点かの事例とともに、外食文化を歴史的観点から綴っている。 ポンペイの遺跡から読み易く古代ローマの食事風景から始まり、フランス、イギリスの産業革命、コーヒーハウスの隆盛。ベルのタコス、回転寿司の発明まで多岐にわたる。外食文化の資料として十分であるが、内容的に読むのは難しくない。とはいえとても厚い本で、読むのに時間がかかった。

Posted byブクログ

2023/11/05

ちょうどこの本の15章を読んでいる時に、たまたまアリス・ウオータースがクラウドファンディングで日本で映画を作る、という話を聞きました。まさに15章は彼女と彼女の開いたレストラン、シェ・パニースの物語だったので偶然にびっくり。まあ、本書を読むまで彼女の事は知らなかったのですが「食べ...

ちょうどこの本の15章を読んでいる時に、たまたまアリス・ウオータースがクラウドファンディングで日本で映画を作る、という話を聞きました。まさに15章は彼女と彼女の開いたレストラン、シェ・パニースの物語だったので偶然にびっくり。まあ、本書を読むまで彼女の事は知らなかったのですが「食べることは,生きること。」とい彼女の主張と実践を知るため、先ずは著書「スローフード宣言――食べることは生きること」をこの本棚に入れておくこととしましょう。でも、その章だけではなくどの章も、外食するという生活と食事を提供するというビジネスの歴史が大きく語られていて驚くことばかり。はじまりは古代ローマから。「食べることは生きること。」並みに大きく言うと「外食することは生活すること。」ということが人間という生き物の本性だと感じました。今年、コロナが5種になったあと会食も以前と同じようにスケジュールを埋めていきますが、その中でも「もう外で人とは食事しません。」という方もいて、100年後のこのテーマの本ではパンデミックが一章,取り上げられるかもしれません。そういう意味では、最終章の「外食の未来」はここまでいくんだ、という衝撃がありました。テクノロジーの問題、倫理の問題、水の問題、グローバルの問題、格差の問題…「食べることは人類の明日を決めること」時代に我々は目の前の欲望とどう付合っていくのでしょうか?

Posted byブクログ