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トルコ怪獣記 の商品レビュー

4.1

15件のお客様レビュー

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2024/11/07

やっぱり高野さんの本を読むと元気になる! 今回も高野さんは仲間たちと楽しく右往左往していた。 トルコの人たちが「ジャナワール探しにきた」と聞くと、みんな爆笑or苦笑して心を開いてしまうというくだりに、なんだかほっこりしてしまった。 結局、未知の未確認生物がいるのかどうかは分からな...

やっぱり高野さんの本を読むと元気になる! 今回も高野さんは仲間たちと楽しく右往左往していた。 トルコの人たちが「ジャナワール探しにきた」と聞くと、みんな爆笑or苦笑して心を開いてしまうというくだりに、なんだかほっこりしてしまった。 結局、未知の未確認生物がいるのかどうかは分からないけれど、高野さんと仲間たちが楽しそうならそれでよし!!

Posted byブクログ

2024/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 2000年代中頃の話。トルコのワン湖でネッシー型巨大生物UMA(未確認不思議動物)ジャナワールを追う。目撃者を探してインタビュー。胡散臭い、つまり殆ど嘘がバレバレの証言ばかりに落胆し、湖を一周しながら目撃しそうな地元民にも取材をかける。「見た」「そんなものはいない」・・。クルド人問題をめぐる「陰謀」も絡まりながら、一行はフェイクだったという結論に辿り着く。  そしてワン湖を後にしようとしていたその瞬間、彼らは見た。謎の巨大物体を、彼ら自身が見た。正体を確かめるために、著者自身がとりあえず手に入った子ども用のビニールボートに乗り湖に漕ぎ出す。前日に確かに「いた」あたりを捜索するが何もない。湖の水が、深く静かにあるだけだった。  ビデオも写真もある。しかし、未だ正体はわからない。  全部読み終わって、元本「怪獣記」(講談社)を書棚に発見。2010年に読んでいた。忘れていたけど。最後まで読んでなんとなく、あれっ・・・という感じ。元本にはカラー写真多数、地図もあっていい。再文庫化でそれらが抜け落ちたのは残念。

Posted byブクログ

2024/06/16

青春ってこうゆうことかな。 本気で突き詰めるってことをこんなに愉快に教えてくれる大人って他にいないと思う。 脱力しつつも、いつだって全力。 ジャナワールを目の当たりにしたら、どう思うかな。

Posted byブクログ

2024/05/10

2015年に既に読んでいた『怪獣記』を改題したものだった。しかし、既読感がなく楽しめた。単に忘れていただけだが……。本書のカバー写真は、結末を読むとジワジワ面白さを感じる。著者が偶然新婚旅行で訪れたワン湖。そこで目撃されたというジャナワールを追って、高野、末澤、森トリオが、現地ガ...

2015年に既に読んでいた『怪獣記』を改題したものだった。しかし、既読感がなく楽しめた。単に忘れていただけだが……。本書のカバー写真は、結末を読むとジワジワ面白さを感じる。著者が偶然新婚旅行で訪れたワン湖。そこで目撃されたというジャナワールを追って、高野、末澤、森トリオが、現地ガイド・エンギンとドライバー兼ジャーナリスト・イヒサンと共に怪獣調査をした。トルコの政治問題、特にクルド人問題のリポートも興味深い。だが、白眉はワン湖南岸で謎の物体を目撃したことだろう。解説が調査に同行した末澤くん。これも良かった。

Posted byブクログ

2024/05/06

多分これかな?「本屋の特撮コーナーに間違って置かれていた」と仰っていたのは。 UMA(未確認生物)を丸ごと一冊扱った高野本は初めて読むかも…。大学時代に怪獣「ムベンベ」を探しに行かれたのが原点だし、UMA探索が本業といっても過言ではないのに。 それにしても相変わらず面白かった!...

多分これかな?「本屋の特撮コーナーに間違って置かれていた」と仰っていたのは。 UMA(未確認生物)を丸ごと一冊扱った高野本は初めて読むかも…。大学時代に怪獣「ムベンベ」を探しに行かれたのが原点だし、UMA探索が本業といっても過言ではないのに。 それにしても相変わらず面白かった!あ、「面白い」というのはお腹を抱えて笑う方です。 実在するのかもビミョーな生命体探索がテーマだから、起こることの一つひとつがどうしても非現実的に映る。いや、「非現実的」だと控えめに聞こえるから、「間の抜けた感じ」の方がしっくりくるかも。これは実写化しても不思議じゃないのでは?(キャッチコピーは「全て実話!」) そう言っちゃうと全ての高野本を実写化しなきゃいけなくなるから、戯言はここまでにして本題に移るとしよう。 「『世界でいちばん優秀な日本人が調査に来ているのだから、ジャナワールはほんとうにいるのだ』って言ってましたよ」 本書は2大テーマで成り立っている。1つは言わずもがな怪獣だ。 今から遡ること、2006年7月。高野氏はトルコのワン湖にて「ジャナワール」の姿を収めたという動画を視聴する。ジャナワール(以下、本文に倣って「ジャナ」)とはトルコ語で「怪獣」のことを指すが、高野氏自身話は耳にしていたという。(しかも前年別件でワン湖に訪れていた!) 彼の心を捉えたのは動画がいかにもフェイクがかっているにも拘らず、未だに議論が分かれていたこと。それが癪に障り自身の目で確かめようと、トルコ語に明るい院生(当時)の末澤さん・カメラマンの森さん(こちらは飛び入り参加)と共に彼の地へと旅立つ。 現地では大抵信じられていなかったが、何だかんだでジャナにより国市町村じゅうが掻き回されていた印象。その様子が何とも非現実的で間の抜けた感じを与えていたのだった。 「オレたちクルド人は別に独立したいなんて思っちゃいない。自分たちの言語や文化を大切にしたいだけだ」 そう、もう1つのテーマはクルド人である。 ワン湖は琵琶湖の約6倍の面積を誇り、周辺は皆クルド人の村々だという。なんでもトルコ政府とクルド人の独立を目指す労働者党(PKK)の戦闘により、大量のクルド人が避難民としてワンの町に流れ込んだらしい。ガイドのエンギンもクルド人で、彼の叔父さんもジャナビデオの撮影地付近に住んでいる。 高野氏らも聞き取り調査で村々を巡っていくのだが、近年ニュースで聞くようなきな臭さが皆無なのが何よりの驚きだった。比較的自由な宗教の選択・豊かな食文化や、のんびりとピクニック・水遊びをする人々…。そこに「怪獣探し」というけったいな要素が加わると、益々この世のもの(=自分が知識で知っている世界)とは思えなくなる。 しかしジャナの全てが明らかになれば、どこかで必ず誰かが動くだろうし、そうした風景にも少なからず変化が訪れそうな気がする。肯定する声をなかなか聞かなかったのは、あちらでも「触らぬ神に…」を念頭に置いているからではないですかね…?

Posted byブクログ

2024/02/28

トルコの田舎町の雰囲気を浴びられるノンフィクション。ノンフィクションだけど、空想小説のようである。食べ物も景色もありありと見えるけれど、ジャナに関しては全然見えてこないのが面白い。最後怒涛の展開に、筆者と一緒にアワアワしてしまう仕様。巻末の後日談もよい。のんびりした春の午後にどう...

トルコの田舎町の雰囲気を浴びられるノンフィクション。ノンフィクションだけど、空想小説のようである。食べ物も景色もありありと見えるけれど、ジャナに関しては全然見えてこないのが面白い。最後怒涛の展開に、筆者と一緒にアワアワしてしまう仕様。巻末の後日談もよい。のんびりした春の午後にどうぞ。

Posted byブクログ

2024/01/28

UMAがプロパガンダとして利用されていたのも中々面白かったけど、それを上回るくらい最終章の展開が面白かった。

Posted byブクログ

2023/11/24

もしも近所にUMA(未確認不思議動物)なるものの噂があって、大学助手が映像を撮影し、指導教授と共著で本を出し、目撃者の個人情報を掲載したならば?はるばる遠国から探検家が真相を確かめに訪れたら、思わず吹き出して警戒を解いたりするだろうか?向こうの国の雑誌の名前を一字だけ間違ったりす...

もしも近所にUMA(未確認不思議動物)なるものの噂があって、大学助手が映像を撮影し、指導教授と共著で本を出し、目撃者の個人情報を掲載したならば?はるばる遠国から探検家が真相を確かめに訪れたら、思わず吹き出して警戒を解いたりするだろうか?向こうの国の雑誌の名前を一字だけ間違ったりするだろうか?…笑いなしには読み進められない。フェイクと決めつけてると後で痛い目に遭う。日本にいては理解し難いクルド問題も肩肘張らずに学べる。琵琶湖の数倍のワン湖。子供用ゴムボートでの湖面探索。同船させられた陸ガメのご冥福を祈りたい

Posted byブクログ

2023/11/18

トルコ東部ワン湖に棲むといわれる 巨大生物ジャナワール。 高野さんが追いかけます。 ずっと高野さんのソマリアの本を読みたくて書店をめぐっていたら、本書を見つけ手に取りました。 初の高野さんでしたが…結果大正解でした。 おもしろかったです。 そんなに未知生物とか興味ないのです...

トルコ東部ワン湖に棲むといわれる 巨大生物ジャナワール。 高野さんが追いかけます。 ずっと高野さんのソマリアの本を読みたくて書店をめぐっていたら、本書を見つけ手に取りました。 初の高野さんでしたが…結果大正解でした。 おもしろかったです。 そんなに未知生物とか興味ないのですが、 それでも楽しめたのは、 個性豊かな面々に対する高野さんの語り口と、 トルコという国の持つ不思議さや リアルが詰まっていたからですかね。 こちらも読んでから少し日にちが経過していますが、 私の中で印象的だった山場は二か所でした。 一か所は、エンギンがクルド人について語る場面。 人種や民族の問題についてです。 未知生物を探す旅の中で出会う人との会話のなかだからこそ、リアルというか、本音として私の中に残っています。 もう一か所は、 本書のクライマックス場面だと思うので、 気になった方はぜひ手に取っていただきたいなと思います。苦笑 余談ですが、 怖い顔した人でも愛想のなさそうな人でも ジャナワールの話をすると 「いない!」「がセ!」と笑って答える場面も 個人的にはほっこりして好きでした。笑

Posted byブクログ

2023/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

辺境作家の高野さんの2006年のトルコ ワン湖の怪獣 ジャナワールを追ったノンフィクション。 聞き取り調査の結果、ジャナワールはいないと結論づけた直後に一行はそれらしき未確認生物を目撃し、映像をビデオカメラにおさめたのは 高野さん史上初めてではないだろうか?  それなのに目撃者の悲哀を体験することになってしまうのは胡散臭いものを人は素直に信じる事が出来ないからなのか…自分も信じない自信があるので何も言えねえ。 今、日本のネットの中で話題になっている、『クルド人』のガイドが登場し、クルド人の風習や生活を紹介しているが、悪い人たちとは思えなかった。

Posted byブクログ