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剣術修行の廻国旅日記 の商品レビュー

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2023/10/30

こういう記録は勉強になる。 時代劇の映画やドラマに毒されたせいか 事実と異なる事象を植えこまれていいたことを教えてくれる。 道場稽古を申し込むにもルールがあり、1対1というより大勢で総当り的に練習していたなんて知らなかった。 江戸3大流派もTVほどではなかったみたい。 新選組の試...

こういう記録は勉強になる。 時代劇の映画やドラマに毒されたせいか 事実と異なる事象を植えこまれていいたことを教えてくれる。 道場稽古を申し込むにもルールがあり、1対1というより大勢で総当り的に練習していたなんて知らなかった。 江戸3大流派もTVほどではなかったみたい。 新選組の試衛館も実力があったことが頷けた。

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2023/09/26

幕末、佐賀藩の若侍が二年間の諸国武者修行に出向いた際の日記を解説した本。武者修行のシステム、実際の稽古の在り様、旅路の記録、そして各地での剣術交流の様子が描かれている。出稽古に赴き、地稽古を重ね、稽古後は宴席を囲んで交流を深めるさまなど、今と同じである。また、江戸表を通じて訪問先...

幕末、佐賀藩の若侍が二年間の諸国武者修行に出向いた際の日記を解説した本。武者修行のシステム、実際の稽古の在り様、旅路の記録、そして各地での剣術交流の様子が描かれている。出稽古に赴き、地稽古を重ね、稽古後は宴席を囲んで交流を深めるさまなど、今と同じである。また、江戸表を通じて訪問先の各藩の道場に事前に連絡を取ってもらう仕組みなど、驚くほど武者修行自体がシステム化されている。 この本の一番の醍醐味は、若き剣士の青春日記を読めることにある。旅の苦難あり、剣術への思いあり、そして友情ありの記述は胸を熱くする。幕末であるがゆえに、その後剣術は活躍の場を失い、彼は不遇の晩年を過ごすことになったようだ。それでも著者がその旅の意義を認める言葉は暖かい。

Posted byブクログ