悪い女 の商品レビュー

吉川英梨(著者)

2024/02/28

想像していたストーリーと違い、ドロドロぐちゃぐちゃの愛憎劇だった。エロい描写も多い。
悪い女って言うより、嫌な女がたくさん。
“私の周りの男はみんな破滅する”って言うけど、玲花が悪女って訳でもないし。
ひと昔前に見たお昼のドラマを彷彿とさせるような、イヤミス要素てんこ盛りの展開で面白かった。

2024/02/07

ラストで思いがけないストーリーになり泣いてしまいました。

読みやすく、ストーリーの展開が面白く一気に読み終えました。
タイトル「悪い女」ですが主人公はそれ程悪い女に思えなく、むしろ主人公を取り巻く人達が悪く思えました。
この作者に魅了され、他の作品も読みたくなりました。

2023/12/23

玲花は悪女というイメージではなかった。
愛に飢えた可哀想な女性。
同じく愛に飢えた男性と出会い
別れ、そして再会して、、
離れられなくなっただけ。。

2023/12/31

最初星3つけてたけど余韻がすごいから4にする。
ストーリー展開はおもしろくて一気に読んだけど、倫理観が崩れてる登場人物ばかりでだれにも肩入れや共感ができなかった。
複数の女が執着するほどの辻沢の魅力が皆無。
うえってなるような描写がたくさんあってミステリー要素も薄く、後味も悪い。
改題したみたいだけど、あまりしっくりくるタイトルじゃないし、安っぽいメロドラマみたいになってるのがもったいなすぎる。
仮面の日々ってなんやねん。仮面をつける前と剥がれた後の描写しかないだろ。
とりあえず前のタイトルに戻したほうがいい。
ドロドロの平成初期の昼ドラみたいで、展開や伏線回収の良さを上回る気持ち悪い物語だった。

2023/12/09

タイトル通り、主人公の女性だけを「悪い」と断じてもいいのだろうか。
確かにこの女性の周囲の人間は破滅していったが、それは本人たちにも非があるように思えてならない。
なお、作品中には刺激的なシーンや描写がとても多く、自分が手に取ったのは官能小説かと疑いたくなるほどだった。

2023/12/05

全体的に生々しい話なので、電車で読むのはなかなか大変でした笑

281ページの一言には驚いた。

親と子の関係性について深く取り上げた作品だったな、という印象。

2023/11/22

才色兼備なセレブ妻・藤堂玲花。高級マンションに暮らし優雅な生活を送って居たが、高校時代の教師と再会して…

毒親の所為なのか、かなり歪んだ性質な玲花。彼氏がいるのに男性教師と関係を持っていたけれど、その教師・辻沢のどこに魅力を感じたのかさっぱり判らないです。彼氏も彼氏で浮気してて何だかなぁって感じでした。
一旦別れた彼氏と大人になって再会、結婚しているとは思いませんでした。

イヤミスの部類なんでしょうけど、ミステリーってよりも不倫がメインな感じで誰にも共感出来ませんでした。

一番可哀想なのは玲花の子供達。
まっすぐに育つことを願っています。

2023/11/09

どんな「悪い女」かと思いきや、それほどでもなく。
どうにも主人公の性格がピンとこなくて入り込めなかった。
そのせいか内容や登場人物が頭に残らず、よくわからないまま何とか読み終えた。

2023/11/07

高級住宅地に住む主婦の玲花は、学生時代から容姿端麗、成績優秀だった。今も裕福な夫と子供に恵まれ、何ひとつ欠点のない生活を送っているように思える彼女だったが、しかし彼女の過去には秘密があった。やがて起こる事件と、徐々に暴かれる彼女の秘密。裏で働いているのは何者の意図なのか。サスペンス感溢れるイヤミスです。
現在の彼女と高校生時代の彼女の物語が交互に語られ、彼女の「秘密」が小出しにされるため、展開が気になって気になって一気読みです。現在の彼女に訪れる数々の危機、過去の彼女がどんどんのめりこんでいく泥沼。どちらも目が離せませんでした。どの登場人物に対しても好感が持てないし、だけれどざまあみろと割り切れるほどに誰もが悪人でもないんですよね。玲花だってタイトルから予想したような悪女ではなく、ただただ可哀想なだけだったり。傍目には何もかもを手に入れているように見えるのに、実のところは全然幸福を感じていない彼女の姿があまりにつらいです。
女同士の一見仲良しな付き合いも、男女の恋愛に見えるような付き合いも、とことんどろどろでしんどいったら。それでも最後には、そのどろどろがきっぱり洗い流されたような読み心地でした。ようやく彼ら彼女らは解放されたのでしょうか。

2023/11/03

“ミセス・パーフェクト”の称号を持つ藤堂玲花が主人公の暗黒ミステリー。

高級住宅地『サン・クレメンテ自由が丘』で暮らす現在の生活と、聖蘭女学園高等学校時代の玲花を交互に描きながら物語は展開していく。

高校時代の教師と生徒の禁断の恋、時は流れ再会した二人は不倫の道へ。
昭和のエロティックなドラマや映画を再現したような読み心地で、お気に入りの『海蝶シリーズ』とは180度異なる作風に戸惑った。

ママ友トラブルにモラハラ、毒親問題、果ては殺人事件まで起きイヤミス要素がてんこ盛り。

愛に飢えた男女が巻き起こす泥沼サスペンス。