虫歯から地球温暖化、新型コロナ感染拡大まで それ全部「pH」のせい の商品レビュー
本の題名が面白く、思わず手に取った一冊です。私自身、pHの基礎知識は習得していましたが、実生活や社会現象でのpHの影響は、あまりピンときていませんでした。しかし、この本を読むとpHの知識がより一層深まりました。また、生活面(料理、清掃、病気など)をpHの概念から考え直そうと思える...
本の題名が面白く、思わず手に取った一冊です。私自身、pHの基礎知識は習得していましたが、実生活や社会現象でのpHの影響は、あまりピンときていませんでした。しかし、この本を読むとpHの知識がより一層深まりました。また、生活面(料理、清掃、病気など)をpHの概念から考え直そうと思えるようになりました。少し化学の専門知識が必要ですが、私生活や仕事に役立つ一冊です。
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電離してH+を発生する物質を酸、OHーを発生する物質を塩基、またはアルカリと呼ぶ。 純水はわずかに電離していて、H+、OH-の濃度は、1の10-7乗。指数7をとって、PH=7を中性とする。 空気中の二酸化炭素は、微量だが水に溶けやすい。溶けると炭酸になる。炭酸になると、H+の濃度が増えて賛成になる。酸性雨の理由。炭酸飲料と同じ。 スティックのりの色つきはアルカリ性。空気中の二酸化炭素や紙の酸性の成分を吸収して、色が消える。 アルカリ性の物質は限られる。固形石けんは、灰汁はアルカリ性。 酸性食品、アルカリ性食品は、食べる前の酸、アルカリは関係ない。代謝の結果、最終酸化物がどちらの性質をもつかで決まる。金属元素を含むものはアルカリ性酸化物になる。植物にはミネラルが多く、金属元素だからアルカリ性食品になる。穀物、肉、魚は酸性食品。 ワラビは、毒があるので灰汁抜きをする=酸性の毒を中和させる。鍋のアクは別物。野菜の不溶性部分が集まったもので栄養分が含まれている。 酢飯は、PH4.6以下であれば病原菌の繁殖が防げる。なれ寿司、飯寿司はPH4くらいになる。ボツリヌス菌も4まで下がれば繁殖できない。 ライ麦は適応PHが広く耐寒性があるため北欧でも育てられた。アミラーゼが多く含まれ、デンプンが分解される。そのためサワー種という酵母を加える必要がある。PHが下がってアミラーゼの働きが抑制されて生焼けにならない。サワー種のため独特の酸味がある。 タンパク質は加熱すると水分が絞り出されて固くなる。ゆで卵も同じ状態。元には戻らない。火傷も同じ状態。水分を与えても元には戻らない。 毒蛇の毒はタンパク質。アルコールに漬けると毒性を失う。マムシ酒ができる。BSEはブリオンタンパクに毒性が現れた現象。 肉の等電点は5.5でこれに近いほど収縮で水分が絞り出されてパサつく。重曹などでphを5.5より高くすると収縮が起こりにくくなり水分が保たれる。マリネ処理で酸性にしても水分を保てる。 P50
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化学が関わるさまざまな事象をphという観点で俯瞰。 なかなか面白い視点だし、内容も正確。 語り口も好感が持てる。 ただ大体は他の本でも語り尽くされた内容。しかしところどころでは新たな内容もある。したがって化学入門としては結構良い概説になっている。 読了35分
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「pH」については、一般的な知識しか持っていない。あらゆるとこに影響を与えてそうな「pH」の知識を増やすために読みたい #虫歯から地球温暖化、新型コロナ感染拡大まで それ全部「pH」のせい #齋藤勝裕 23/9/4出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい...
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